ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

【訃報】永田寿康前民主党衆院議員が逝去 飛び降り自殺

2009年01月03日 23時59分59秒 | その他

 各報道によると、前民主党衆院議員、永田寿康(ながたひさやす)さんが3日午後、北九州市内のマンションから飛び降り自殺を図り、死亡しました。享年39。

 永田さんは前回の第44回衆院選当選組のメンバーです。小選挙区では惜敗しましたが比例復活しました。連続当選3回。

 永田さんが衆院議員を務めた2000年6月~2006年4月、森内閣・小泉内閣の間は私は一度も国会に行ったことがありませんので、永田さんと面識はありません。

 永田さんのことを知ろうと、東洋経済別冊「政界・官庁人事録 2005年上期版」とう分厚い資料を取り出しました。これはとても良い本なのですが、最新版が出ないので、出版元(東洋経済新報社)に問い合わせたんですが、どうやら労多くして功少なし、売れ行きが芳しくなかったようです。

 五十音順の衆院議員プロフィールの255頁に永田さんが載っています。その8人前には郵政解散の1週間前、2005年8月1日に首つり自殺した永岡洋治さんが載っています。ともに東大卒のキャリア官僚(永田さんは大蔵省、永岡さんは農水省)です。

 永田寿康さんのプロフィールは、昭和44年(1969年)9月2日、愛知県生まれ。愛読書として「坂の上の雲」があげられています。座右の銘は「一歩一歩」。座右の銘というのは、「自分がなりたい自分像」を託すようで、その人の性格を逆に表すことが多いようです。永田さんの場合はどうだったのでしょうか。

 つつしんでご冥福をお祈りいたします。

永田元民主党衆院議員、飛び降り自殺 偽メールで辞職(朝日新聞)

 偽メール問題で06年に議員辞職した永田寿康・元民主党衆院議員(39)が3日、北九州市のマンションから飛び降り自殺を図り、死亡した。マンションの10~11階踊り場に遺書らしき内容を書いたノートがあったという。永田氏は市内の病院に入院していたという。 (後略)

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【産経記者の苦悩】「民主党単独過半数297」を3日付2面で伝える

2009年01月03日 07時01分53秒 | その他

 3日付産経新聞2面に参院民主党内にある選対が、民主党が第45回総選挙で過半数(241)を大きく上回る297議席を獲得する可能性があると分析した12月中旬作成の内部文書を報じています。

 ところがこれはいろいろとヘンテコな記事です。

 昨年中に記者が仕込んだ「正月枯れ対策原稿」「ストック原稿」「置き原」「暇ダネ」などと呼ばれる原稿でしょう。記者やデザイン部はていねいにカラーのグラフを作っています。おそらく記者は元日付の1面をねらって出したに違いありませんが、産経新聞編集幹部が扱いを小さくさせたのでしょう。

 見出しも「民主党単独過半数297可能」としながら、同時に「野党協力など前提に『圧勝』」という見出しも立っていて、野党の足並みを崩そうとしているのではないでしょうか。

 さらに野党(日本共産党を除く)は全体で311議席を獲得する予測としながら、自民党の当落や議席数は文中にヒトコトも出てきません。記事中には「(選対の)判定では、公明党の太田昭宏代表の(東京)12区は判定を空白としたが」と個別的に書いているのに。

 単純に計算すると、自民党・公明党・日本共産党は169議席以下という数字になります。無所属については「新潟では田中真紀子氏を含む全選挙区で自民党候補を破ると判定した」としていますが、その他の無所属の扱いも不明です。

 もちろん、愛知県では15選挙区全勝予測などリアルな点もありますし、東京都で野党系がギリギリ過半数を獲得できる可能性があるということも、私がこの正月にやった分析と一致しています。

 うだうだ書きましたが、総括すると、参院民主党が世論調査を独自に発注したわけではありません。二大政党の世論調査、ブロック紙などの世論調査に各参院議員がみた総支部長の取り組み状況を加えて、現状での小選挙区での白黒をつけた文書だと思います。5日が通常国会スタート日&週明け&仕事始めなので、本当にこのような文書があるのか調べて、あったら貰ってきます。

 現状で297議席ということで、総支部長に3つの試練が生まれました。

 ①野党協力の足並みが乱れる可能性が出てきた
 ②総支部の引き締めが難しくなった
 ③遅くて10月18日までの9ヶ月半維持するのが大変になった

 そして、
 ④高い得票率で当選しないと、当選後に埋もれてしまう可能性です。
 



 (^_^)v


民主「単独過半数297獲得」 党対策本部が衆院選独自分析」産経新聞:イザ!

 参院民主党の「衆院選支援対策本部」(輿石東本部長)が、次期衆院選で民主党が衆院単独過半数(241議席)を上回る297議席を獲得して圧勝する可能性が高い-と情勢分析した内部資料を作成していたことが2日、分かった。参院民主党の対策本部は「党のいわば第2選対」(参院幹部)で、党の世論調査や対策本部の独自調査をもとに内部資料を12月中旬にまとめた。小沢一郎代表へも伝えられている。

 それによると、民主党は小選挙区(全国300)で213議席、比例で84議席の計297議席を単独で獲得する。小泉純一郎元首相が郵政民営化を争点に解散に踏み切った平成17年の前回衆院選で自民党が得た296議席とほぼ同数の議席を民主党が占め、自民、公明両党は衆院でも少数野党になる。

(後略=全文はリンク先でhttp://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/209365/


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