(写真中央の男性が北日本放送の相本芳彦アナウンサー=同局ホームページ)
民主党が300小選挙区すべての候補者擁立に成功しました。
無所属候補の4選挙区は候補者を立てず、北関東の3選挙区で不戦敗の上、県連の力を1区など都市部に集中させるという「影武者」を擁立。解散後に発表する隠し球3人(未公認の小沢一郎さん含む)を含めた合計10選挙区を除き、290選挙区で候補者が決まりました。
小沢代表は神奈川県での社民党との調整、沖縄での内輪もめ、第3回世論調査(今月の日曜日に実施)に基づく浸透していない候補者の差しかえに専念する見通しです。
小沢代表は今朝、富山に飛び、綿貫民輔さんの比例転出により空白区となっていた富山3区について、北日本放送のアナウンサー、相本芳彦さんに出馬を要請しました。相本さんは「番組を持っており、1週間ほど考えさせてほしい」と応じました。
北日本新聞(富山市)電子版によると、小沢さんは「初めて(相本さんと)お会いしたが、しっかりとした理念、哲学を持っている」「近いうちに富山に参り、いい返事をいただきたい」と語りました。
相本さんは3区の中心都市・高岡市の出身で、北日本放送の午後0時半から午後4時までのラジオ番組のパーソナリティ。連合富山幹部によると、「県内での知名度は極めて高く、特に主婦層に人気がある」そうです。地元ことば(富山弁・高岡弁)を使うそうで、一極集中の時代、それへの賛否は人それぞれでしょうが、地方分権をめざす民主党の政策にはうってつけです。
民主党のご当地放送人擁立作戦は成功例が多く、秋田県選出参院議員は2人とも地元民放アナウンサー出身です。次期衆院選でも、宮城1区で元東北放送アナウンサーの郡和子さん(現職=前回は比例復活)が優勢、宮城2区でお天気キャスター(気象予報士)の新人、斎藤恭紀さんが極めて優勢なたたかい。愛媛1区では南海放送アナウンサーで夕方のニュースの顔だった永江孝子さんが、元官房長官に対してあと一歩の所まで追い上げてきています。
夕方のローカル・ニュースの顔、昼下がりのローカル長時間ラジオのパーソナリティへの親しみやすさ(地元意識の高さ)と地方分権を訴える民主党マニフェストの絶妙な取り合わせが利いています。
一方の自民党。県連は萩山強嚴議員(76歳、比例復活)と、橘康太郎元衆院議員(74)、柴田巧県議(48)の3人の一本化に苦慮。やむを得ず橘氏の長男、慶一郎・高岡市長(47)を立てる動きが出ましたが、これに反発した柴田県議が1月7日、県議団に会派離脱届けを提出するというドタバタぶり。
小沢さんはこの間隙をついて富山に入ったわけで、タイミングも絶妙です。民主党、社民党の両県連との連絡がうまくいっているのでしょう。国民新党(綿貫後援会)との話し合いも進んでいるでしょうから、世直し3党の共闘は大丈夫でしょう。相本さんの「返事」が待たれます。
これにより世直し3党の空白区は、岩手4区、東京12区、兵庫8区だけになりましたが、解散後の第3次公認で、東京12区に小沢一郎さん、岩手4区に自治体議員、兵庫8区に自治体首長を公認する方向で最終調整中です。
不戦敗は北関東ブロックの4選挙区。栃木3区(渡辺喜美さん)、群馬4区(福田康夫さん)、同5区(小渕優子さん)は、県連の力を都市部の候補者に集中させるようです。これらは「政権交代の力を県都へ」という影武者を擁立しているわけで、空白区とは意味が違います。
埼玉11区は「連合埼玉支援」の元職・小泉龍司さんに配慮し、候補者を擁立しないようです。無所属の田中真紀子さん(新潟5区)=統一会派、江田憲司さん(神奈川8区)、平沼赳夫さん(岡山3区)の選挙区には候補者を擁立しないことを県連などが既に発表しています。
これで世直し3党は全選挙区で臨戦態勢に入りました。全選挙区、小選挙区で必勝。負け犬根性は許されません。当選しても得票率が低めだった総支部長は埋没します。絶対に気をゆるめてはいけません。
人気ブログランキングに参加しています。
1日1クリックずつ押してもらうと、ランキングが上がります。
どうぞお願いします。
↓ ↓
Tags 選挙 shugiin 衆議院 下町の太陽 国会 DPJ 政権交代 民主党 Democratic Party of Japan 投票行動 民主 誰に入れたら? Japan どこに投票 年金 日経 two-party-system 国会傍聴記 下町の太陽 日本経済新聞 政治部 記者Ozawa,Ichiro 小沢一郎 誰に入れたらいいの Katsuya Okada 第45回衆院選 ブログ 国会傍聴記
相本氏(北日本放送)に出馬要請 小沢民主代表(北日本新聞)
民主党の小沢一郎代表は二十日来県し、次期衆院選富山3区の公認候補として北日本放送ラジオセンター部長でアナウンサーの相本芳彦氏(52)=高岡市早川=に出馬を要請した。富山市のANAクラウンプラザホテル富山で記者会見した小沢氏はいい結果を期待していると述べた。
相本氏は知人や友人に相談した上で、できるだけ早く結論を出す意向を示した。
小沢氏は午前十時半ごろ、同ホテルで相本氏と会い、出馬を要請した後、記者会見した。相本氏について「初めてお会いしたが、しっかりとした理念、哲学を持っている。番組を持っており一週間ぐらい考えさせてほしいとのことだったが、近いうちに富山に参り、いい返事をいただきたい」と述べた。
次期衆院選に向けて「富山は自民党基盤が強いところだが、県民の良識ある判断で政権交代をなし遂げたい」と強調。
野党共闘に関しては、相本氏の出馬が正式決定した段階で社民、国民新両党に具体的な協力を求めていく考えを示した。
出馬要請を受けた相本氏は「要請を受けたばかりでまだ考えがまとまっていない」と説明した上で「自公政権は金属疲労を起こしている。民主党大会での小沢代表の話には心情的に同感できる部分があった」と話した。
3区をめぐっては、自民党県第三選挙区支部が橘慶一郎高岡市長(47)=一期、旧市一期、中川上町=の擁立を決定。同支部長の萩山教厳衆院議員(76)=比例代表北陸信越ブロック、六期、氷見市鞍川=も出馬に意欲を示す一方、柴田巧県議(48)=三期、小矢部市清水=は無所属での出馬を表明、自民党を離党する準備を進めている。野党では社民党県連が独自候補擁立を目指している。
富山3区、民放アナに出馬要請=小沢氏(時事通信) - goo ニュース
民主党の小沢一郎代表は20日、富山市で地元民放アナウンサーの相本芳彦氏(52)と会い、次期衆院選で富山3区からの出馬を要請、相本氏は「1週間ほど考えさせてほしい」と応じた。同氏が出馬を決断すれば、民主党は社民、国民新両党に協力を呼び掛ける方針。
同区では、国民新党の綿貫民輔代表が昨年9月に不出馬を表明。民主、社民両党がそれぞれ候補者選定を進めている。
選挙:衆院選・富山3区 柴田県議、無所属出馬へ 自民党に会派離脱届 毎日新聞/富山
◇保守分裂、決定的に
自民党県議の柴田巧氏(48)=小矢部市選出=は7日、次期衆院選・富山3区から無所属で立候補する意思を固め、同党県議会議員会に会派離脱届を提出した。柴田氏の後援会は同日、小矢部市内で拡大役員会を開き、柴田氏の方針を承認。3区での保守分裂選挙は決定的となった。
3区を巡っては、同党内から柴田氏、現職の萩山教嚴氏(76)=比例・北陸信越ブロック、元衆院議員の橘康太郎氏(74)の3人が立候補を表明し、党公認を申請。党は候補者一本化を目指したが、調整が難航していた。県西部の県議団は昨年12月、「挙党体制を組める候補」として、橘氏の長男で高岡市長の慶一郎氏(47)に党公認での立候補を要請した。
これに対し、橘氏は公認申請を取り下げたが、柴田氏と萩山氏は反発。あくまで立候補する姿勢を崩さず、対応が注目されていた。
記者会見した柴田氏は「予備選も開かず、出馬の意思を表明していない人に依頼するのは不透明で、不信感がぬぐえない」と、候補選定の手法を批判。さらに、「(無所属での立候補により)党に反旗を翻すことになり、けじめが必要。離党も覚悟している。有権者の審判を仰ぎたい」と述べた。
会派離脱は近く、承認される見通し。同党県議会議員会の横田安弘会長は「予測していなかったことで残念。本人の意思は固いが、一本化に向けて慰留は続けたい」と話した。【茶谷亮】