ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

大政局は回避へ 長期戦に向けて鳩山3原則を確認しよう

2009年01月23日 23時59分09秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ

 1月になってから、街がますます殺伐としてきたようです。マネーなしの低血圧消費不況で、みんな疑心暗鬼に思えます。

 自民党国対は民主党国対に対して「並行審議」「つなぎ法案」と次々とチンピラまがいの因縁を付けてきます。

 とりあえず来週の大政局は回避。
 26日(月曜日)に第2次補正予算案が採決。予算の野党(政権準備政党)修正案が可決するという、参院史上(戦後)初の歴史的な日になります。
 最終的には同日中に政府案が成立します。

 27日(火曜日)に麻生首相の施政方針演説など4演説が衆参両院の本会議で開かれます。

 昨年の第169通常国会(ガソリン国会)の施政方針演説は1月18日、総予算の衆院通過(強行採決)は2月29日です。

 ことしは施政方針演説の時点で9日間も審議入りが遅れました。第2次補正を昨年中に出さなかったことで、麻生自民党は自らの首をしめている格好です。

 とはいえ、総選挙は遅ければ10月19日。憲法54条などから計算すると、第45回総選挙は10月19日(月)まで引き延ばせます。公選法などに投票日の曜日の定めはありませんから、焦った自民党・公明党が月曜投票の奇策に出ても不思議ではありません。

 日曜日ならば、10月18日がリミットになります。長いですね。

 ここで18日の民主党大会で2009年活動方針に関する鳩山幹事長のスピーチ。分かりやすく3つに要約しましたが、これを「鳩山3原則」と名付け、共有したら、余裕が出てくると思います。

〈鳩山3原則〉

 ① 国会の論戦が主戦場である
 ② 総選挙に勝利して政権交代を実現する
 ③ 政権交代に満足せず、マニフェストを確実に実行していく

 23日付読売新聞4面のインタビューで渡部恒三・最高顧問は、政権交代について「もう時間の問題だ。あとは慌てない、焦らないことだ。ゆっくり寄り切ればいい。無理に衆院解散に追い込もうとする必要はない。(任期満了までいっても)党内が一致していれば、必ず政権交代は果たせる」と述べています。

 恒三さんは中堅・若手議員から絶大な人望があります。ただ、後から振り返ると、恒三さんは甘い所があります。やはり、細川・羽田内閣のときに、河野自民党を二大政党制における健全野党と考えていたふしがあり、結果として、村山闇討ち内閣に政権を奪われました。自民党がインチキ政党であることは歴史が証明しています。ですから私は恒三インタビューの「ゆっくり寄り切ればいい。」という部分だけ賛同します。

 埼玉9区(元職)の五十嵐文彦さんのブログには次のような記述がありました。

2009.01.22 Thursday
 このところ、来客と相談事が目に見えて増えてきました。世の中が不安定、流動的になってきた反映なのかもしれません。しかし、1人で悩む、1人で調べるより、誰かと相談する、話し合う方が健全です。出来る限りお手伝いいたします。ただ、ご自分に都合の悪い事実を隠して、都合の良いことだけを話される方が時々おられますが、率直にお話していただきたいと思います。


 五十嵐さんは、時事通信、衆院議員を通じて金融に強いということも関係しているのでしょう。また五十嵐さんは「A+」という高い情勢分析になっています。元職には、たるんでいる総支部長が多いようで憤慨しておりますが、五十嵐さんは例外のようです。

 「市民相談、お気軽に」「区民相談会、○月×日開催します」という看板、ビラ、ポスターを見かけます。日本共産党、公明党の自治体議員に多いです。このような地道な活動が両党の組織の足腰をつくってきたことは間違いありません。

 多くの新人総支部長が「これだけ日常活動ができるのは今しかない」と語り、政治人生最大のかき入れ時と認識して、地元をかけずり回っています。

 とはいえ、相談というのは、信頼できる人間にしかしません。「難しい政策を訴えっている人だ」というより「毎週月曜日の朝に駅前に立っている人だ」という方が、信頼につながります。政策を訴えるより、政策を聞きたいと思ってもらえる人になる。それが政治家になることであり、選挙です。

 冬来たりなば春遠からじ。
 厳冬に耐えて忍んで政権交代。

 いつの日か、この冬の思い出をゆっくり語り合いたいですね。

日本でもサラリーマン、公務員を“奴隷”から解放しましょう!
と本気(マジ)で考えております。そのためには・・・政権交代しかありません。

1日1回ずつ上と下をクリックしてください。

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【動画】山形県の矜持 逆転の夏 第21回参院選

2009年01月23日 20時39分03秒 | その他
山形県の矜持 逆転の夏 第21回参院選
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小沢、宗男両代表と蓮舫さんが帯広に集結 石川知裕さんの応援

2009年01月23日 20時06分20秒 | 第45回衆院選(2009年8月)政権交代

 北海道帯広市など十勝支庁のみなさんにお楽しみイベントのお知らせです。あさって(25日)、小沢一郎さん、新党大地代表の鈴木宗男さんが帯広市にやってきます。

 民主党衆院議員、石川知裕さん(北海道11区比例)の応援で、1時間半ほどの対談です。司会は蓮舫さん。豪華な布陣です。

「石川ともひろと 一郎&宗男 新春ビッグ対談」。

と き 2009年1月25日(日) 開場 11:30 開演 12:30
ところ ベルクラシック帯広 (帯広市西2条南35丁目 ℡0155-48-6688)
入場料 500円
主 催 新春ビッグ対談実行委員会

 出演 小沢一郎、鈴木宗男、蓮舫、石川ともひろ

 ◇

 北海道11区は小沢さんの書生・秘書を10年間務めた石川代議士(比例復活)と中川財務大臣兼金融担当大臣(当選8回)の2度目の対決ということで全国的にも注目されています。石川さんは足寄郡足寄町の出身で、鈴木宗男さんと全く同郷なので、新党大地との協力態勢には北海道の他選挙区も注目しているのではないでしょうか。

 民主党が昨年10月実施した調査では石川さんの推定得票率は「50・5%」と出て、中川大臣を5%リードしましたが、逆に自民党の同時期の調査では「与党41・1%対野党37・3%」と4%負けていますので、最後まで目が離せないデッドヒートです。

 1月25日というタイミングは今年度(補正)予算から来年度(当初)予算に国会審議が移る絶妙な時期と初めから想定されていた日程です。そのタイミングで、小沢、宗男両代表が帯広入りするのは、両者の北海道11区に対する並々ならぬ意気込みが感じられます。

 実際、1月5日の召集国会では、本会議中に小沢さんが石川さんを別室に呼び出し、25日の式次第を指示しました。


 小沢一郎、鈴木宗男とビッグな第2、第3のオヤジがいる石川さん。私はそろそろ独り立ちしてほしいと思うのですが、相手は財務大臣。一人の力では勝ち上がれません。たたかいはこれからです。

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松沢成文知事が30メートル差でオバマさん見つめる この目で見たアメリカ大統領就任式 

2009年01月23日 10時01分44秒 | その他

 神奈川県知事の松沢成文(まつざわ・しげふみ)さんがアメリカ大統領就任式の招待を受け、30メートルの距離からバラク・フセイン・オバマ第44代大統領の宣誓をこの目で見ました。

 松沢さんは1958年、川崎市多摩区生まれの50歳。
 
 1984年、松沢青年26歳は、アメリカ連邦議会のベバリー・バイロン下院議員のスタッフとして活動。大統領選も積極的に取材しました。1985年のロナルド・レーガン大統領の就任式を見たそうです。

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 この経験を中公新書「この目で見たアメリカ連邦議員選挙」にまとめ、出版しました。20代で中公新書執筆は異例ですね。

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 1987年、神奈川県議会議員に出馬し、当選。選挙区は地元の川崎市多摩区ではなく、川崎市麻生区。図書館で市勢統計を読み込み、新住民が多い麻生区の方が有利だと判断したそうです。

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 神奈川県議会2期目で辞職し、1993年7月の第40回総選挙に旧神奈川2区から、新生党1期生として、初当選。最年少ながら党本部幹事・青年担当(青年局長に相当)に就きました。同期生には上田清司・埼玉県知事や、山田正彦元ネクスト農相(長崎3区)らがいます。

「筏に乗って船を出た」新生党の船出を語る 石井一(ピン)さん


 民主党副代表の石井一さんは、20日の参院予算委員会で、自民党を離党し、新生党を結党したことを「大きな立派な船から筏に乗って出るようなもんだ。どこへ着くだろう?向こう岸に着けるだろうかという寒い心境だった」としながら、35人で離党しながら、直後の第40回衆院選で松沢さんらを含めて55人になったとしました。

 小選挙区の区割りは、麻生区も多摩区(および高津区)も同じ神奈川9区となりました。これは偶然ですが、緻密な戦術が呼び込んだ必然。

 衆院議員3期(新生党→新進党→民主党)を経て、2003年神奈川県知事に当選。現在2期目。

 意外と知られていませんが、神奈川県内の米軍基地の数と面積は本州最大。沖縄県に次ぐ基地県です。

 神奈川新聞の電話インタビューで、松沢さんは「歴史的瞬間に立ち会え、誠に光栄。セレモニーやパレードから、米国の民主主義のダイナミズムが伝わってきた」と語りました。

 「印象の第一は、会場に黒人が多かったこと。自分たちの同胞から、こんなに早く大統領が出るとは思っていなかったのだろう。若い人が多かったのも印象的だ。自分たちが選んだ大統領という思いから来たのだろう。二十四年前、レーガン大統領の就任式にも出席したが、こんなに多くの若者はいなかったと思う」

 「オバマ氏の就任演説は思っていたより落ち着いていた。キング牧師やケネディ元大統領のようにフレーズが語り継がれるかは分からないが、困難な時期にあり、分断された米国に統合を訴える得意のメッセージはしっかり伝えていた。民衆を味方につける天性の資質を持ち、カリスマ性はすごい。就任式でのオバマ氏との距離は三十メートルぐらい。その距離で見たからこそ、感じることができた」

 「式典会場は、なにせ寒かったが、周囲の人たちは物ともせず、大統領の就任を喜んでいた。直接選挙の興奮なのだろう。憲法をつくり、民主主義をつくり、そしてマイノリティーである黒人の大統領をつくり上げたのは、やはり米国の民主主義の偉大さだ」

 改革の志を持ち、なりふり構わず船に乗り込んだシンドバッドたちは、参院議員や知事と道を変えても、成功しています。オバマ大統領の招待状が松沢さんに届いた理由は「分からない」そうですが、改革の志を持った人のもとに行ったのでしょう。

日本でもサラリーマン、公務員を“奴隷”から解放しましょう!
と本気(マジ)で考えております。そのためには・・・政権交代しかありません。


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