ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

2次補正、衆院本会議で可決「実際に現金を手にしたら分からんよ→究極のポピュリズム」細野豪志さん

2009年01月13日 19時13分27秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ
 定額給付金を盛り込んだ2008年度第2次補正予算案とその関連法案が、衆院予算委員会、財務金融委員会、総務委員会、国土交通委員会でそれぞれ可決し、衆院本会議に上がってきました。

 衆院本会議では、予算委員長の報告の後、2次補正の反対討論に民主党政調副会長の細野豪志さん(静岡5区)が登壇。責任政党である民主党は定額給付金2兆円を分離・減額した予算修正案を提出しましたが、細野さんは提出者の一人として答弁しました。

 自民党議員が「今は国民を反対しているけど、実際に現金を手にしたら分からんよ」と国民を愚弄していたというエピソードを暴露し、「究極のポピュリズム(大衆迎合政治)だ」としました。

 「2兆円の使い方として定額給付金の議論は本当に尽くしたのか。国民が苦しんでいる今だからこそ、今こそ熟議の民主主義(デモクラシー)が大事だ」と熱弁をふるいました。

 衆院本会議はこの後、日本共産党が反対討論、自民党、公明党が賛成討論。社民党が反対討論。

 6時55分、河野議長は「これにて討論は終局しました」。

 6時58分、補正予算(一般会計、特別会計など)は賛成多数で可決し、参院に送られました。

 7時11分、すべての関連法案を可決し、散会。

 これで第2次補正(給付金)の30日規定は2月12日、関連法案の60日規定は3月14日となります。自治体は年度内支給にめどがつきました。

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衆院予算委 支持率低下で随所に自信のなさを感じさせた自民党の強行採決

2009年01月13日 12時53分30秒 | 第171通常会(2009年1月~)自民党追い込まれ
【衆院予算委員会 2009年1月13日】

 委員長職権により、午前9時から開会の予定。自民党委員、(理事を除く)、麻生首相ら閣僚が座っていますが、30分以上、委員長が入場してきません。

 8時40分からの理事会での協議が長引いたのだと思います。

 自民党はきょう、2008年度予算第2次補正の総括質疑をし、その後、採決する予定です。もしも、政治家の矜持として正々堂々と経済対策をするのなら、エトウ委員長は9時に開会したはずです。

 午前9時32分、委員長が入場し、「これより」と言った瞬間に民主党の枝野幸男理事、日本共産党の笠井理事らに止められ、すぐに委員長席から降りたところで協議。

 この辺の自信のなさは前日の朝日・読売・共同などの世論調査で内閣支持率が20%以下、不支持率が70%以上になったことに関係しているでしょう。

 9時40分になって、ようやくエトウ委員長は開会を宣言しました。

 9時52分、自民党のK議員が質問。

 午前10時5分~27分、公明党の富田茂之議員が質問。

 続いて、民主党の川内博史・隊長(鹿児島1区)の時間です。

 ここで、政府参考人として、財務省の丹呉・主計局長らが呼ばれ、ようやく予算審議らしくなりました。

 枝野理事が委員長に委員会休憩&理事会開催を求めました。

 委員長は「委員会が終わった後に理事会を開きます」という意味のない発言をして、審議が止まりました。

 10時31分頃から、責任政党である民主党の川内さんが予算委員会委員となってからは初めての質問を始めました。

 隊長は、冒頭、エトウ委員長にきょうの委員会開会について質問。この後、さきほどの委員長席から降りて協議したことについて「手続きの瑕疵を認めたからではないか?」と突きました。私が疑問に思ったことを早速、指摘してくれた隊長は頼りがいがあります。

 川内隊長が「民主党は討論(を急いでこの委員会でやることに)に反対している」と食い下がると、衛藤委員長は「民主党は討論で(政府案に)反対を表明してください」という噛み合わない会話。この意図的なすれ違いは、チンピラの言いがかりのよう。内閣支持率が下がるということは、予算委員長の自信までなくすボディーブローなんですね。 

 やれやれ、自民党は強行採決すらできない腰抜け政党に成り下がりました。

 この後、馬淵澄夫さんが「天下り」について、責任政党らしく理詰めで議論。

 12時34分。衛藤委員長は質疑の終局を宣言。

 自民党の鈴木理事、公明党の江田康幸さんが討論。

 そして、衛藤委員長はなんと、日本共産党の笠井亮さんを指名。民主党を無視しました。

 政党支持率第1位の政党を討論で飛ばしことは憲政史上に汚点を残す暴挙です。

 午後12時47分、衛藤委員長は討論の終局を宣言し、民主党などの修正案を採決。起立少数と決めつけ、否決。

 続いて、政府案を採決し、起立多数で可決。

 午後12時49分、閉会しました。

 2次補正は衆院予算委を通過しましたが、自民党の自信のなさが随所に見られる議事運営でした。大分2区では自信がなく、借金まみれの衛藤委員長など国民がクビにして、社民党幹事長の重野安正さん(民主党推薦)を選びましょう。

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