米大統領にオバマさん 民主党、来月訪米団

【米国】

　米民主党の前上院議員、バラク・フセイン・オバマさん（４７）が２００９年１月２０日午後０時６分（米国東部時刻EST）、キャピトル・ヒル（国会議事堂）でアメリカ合衆国大統領に就任しました。第４４代（４３人目）にして、初の黒人大統領。アメリカンドリームを超えた正夢。２１日付朝日新聞１面トップ記事は「米国は今、歴史的な瞬間を迎えようとしている」という小村田義之特派員の息づかいが聞こえるすばらしい書き出しでした。小村田さんは「俺が大組織を変えてやる」と地元最大のメーカーに入社しながら、「大組織に俺が変えられる」現実に気付き、翌年朝日新聞社に入社。「一歩踏み出す勇気」が茨城県出身の一人の若者を歴史の証人に変えました。

　共和党のジョージ・Ｗ・ブッシュ大統領とローラ夫人は、オバマ大統領とファーストレディーに見送られ、ヘリコプターでワシントンを去り、飛行機に乗り換えてテキサスに帰りました。いろいろ言う人はいますが、ジョージは世界最高権力者の孤独に８年間耐え、その職責を投げ出すことはありませんでした。オバマ新大統領は「新たな責任の時代が必要だ」と演説しました。

【日本】

　朝日新聞４面によると、民主党はオバマ新政権と関係を築くために、２月か３月に訪米団を派遣する方針を固めました。党幹部によると、訪米は米政権側から打診があったそうで、鳩山由紀夫幹事長が小沢一郎代表に２０日報告・提案し、了承されました。
　小沢代表は「政権交代を果たすまで、オバマさんには会わない」とし、日本での政権交代に全力を投入する考えです。

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