各党の衆院議員の代表者は、2012年12月19日(水)、国会議事堂内で各派協議会を開きました。各派協議会は、解散総選挙後、初の国会(特別国会など)で衆議院議院運営委員会が構成されるまでの間、それにかわって協議するもの。参院では非改選の議運委員がやるので、衆院だけの慣例です。
複数の報道によると、各代表者は、国会内の議院控室の割り当てで合意しました。第182特別会を2012年12月26日(水)から28日(金)までの3日間開くことでも合意。これに先立ち、自民党の石破茂幹事長は首相官邸を訪れて、藤村修・内閣官房長官に26日召集を要望していました。藤村官房長官はきょう20日の各派協議会に出席し、憲法7条により「26日召集」詔書を公布することを伝える見通しです。
人事(院の構成)では、議長を第1会派の自民党、副議長を第2会派の民主党から出すことも決まりました。自民党が絶対安定多数を握っていますが、17常任委員長や、特別委員長の割りふりについては、朝日新聞は「与党だけでなく、野党第1党の民主党と野党第2党の日本維新の会にも一部を割り振ることで一致した」と報じ、公明新聞は「次回の協議に結論を持ち越した」と報じています。
開会式は28日午前11時から。国会法14条では召集日から会期をカウントするため、開会式を初日に開く必要がありません。帝国議会では、大日本帝国憲法の42~49条あたりの規定に基づき、開院式から会期がスタートすることになっていました。このため、昭和天皇が発砲された虎ノ門事件などテロの標的になった教訓から、国会法では召集詔書に書かれた日から自動的にカウントされるルールになりました。衆議院規則第1条では、「議員は召集詔書に指定された期日の午前10時に、衆議院に集会しなければならない」と定めています。
【追記 2012年12月20日(木) 午後1時】
お昼のNHKニュースによると、きょうの各派協議会の結果、民主党の常任委員長ポストは懲罰委員長のみとなってしまたようです。トホホ・・・これが57議席というものです。日本維新の会は決算・行政監視委員長。これで、おそらく衆議院からの公用車は、新・副議長、新・懲罰委員長、議長経験者、議院運営委員会理事のおそらく4台。それと「民主党・無所属クラブ」への割り当て車のうち、4台を党本部がおそらく代表専用、幹事長専用、国対委員長専用、政調会長専用にあて、それ以外のクルマを各議員が秘書が予約してもらって使い回すことになりそうです。民主党で都内用に自家用車を持っている議員はなかなか大変です。日本維新の会の新人はやたらと開業医が多いようですから、クルマでは、自民党、公明党、維新に負けて、第4党になりそうです。おそらく閣僚経験者が地下鉄で移動する景色も珍しくないでしょう。電車で移動し、歩くと、景気に強くなります。歩きましょう。
またニュース映像によると、民主党からは渡辺周・衆議院議員が参加。解散当日も議運理事を務めていましたが、もともとは3年3ヶ月前の各派協議会にも参加しています。第1次野党期でも、議運理事の常連でした。座長は自民党の逢沢一郎さんが務めたようです。
【追記おわり】