【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

民主党、細野豪志幹事長の定例記者会見「都議選のため」中止へ 安愚楽牧場説明回避か?

2013年06月19日 18時21分24秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

 民主党は、あす2013年6月20日に予定していた毎週木曜日の細野豪志幹事長の定例記者会見の開催を見合わせると発表しました。理由は「都議選遊説のため」。6月18日(火)朝から捜査が始まっている「安愚楽牧場」事件に関する質疑を避けたとの見方も出かねません。

 細野さんは著書「未来への責任」の33ページで「検察審査会による起訴という特殊な事件なケースとなった西松建設問題にどのように対応するかは、民主党にとっても難しい判断だった」と誤った認識を示しています。西松建設事件は、東京地方検察庁が起訴した者であり、検察審査会が起訴したのは陸山会事件で、この2つを混同していると思われます。

 都議選直前の党本部幹事長記者会見では、4年前の記者会見で、当時の岡田克也幹事長が「2つの選挙区で共倒れの懸念がある」と指摘しました。結果としては、そのうち1つは共倒れを回避し、もう1つは共倒れし、議長候補だったベテラン(東京民社協会長)が落選しています。 結果論としては、幹事長メッセージで、1つの選挙区で共倒れが回避できたのかもしれません。中選挙区は複雑ですし、どの陣営も自分たちの生き残りに必死ですから、民主党を共倒れさせようという思惑で選挙戦最終盤の作戦を立てる陣営があるとは思えません。

 野党なんですから、劣勢の時こそ、逃げずに堂々としてほしいものです。何か失うものでもあるんですかね。海江田万里代表・細野豪志幹事長・櫻井充政調会長の体制は、輿石東・参議院議員会長にあやつられているとの認識が極めて大きくなってきています。


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過去、現在、未来・・・第1会派の参議院で、免田法、子どもの貧困法、附帯決議、民主党がリードし成立

2013年06月19日 17時05分10秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

【2013年6月18日(火)参院各委員会 法案審査】
【2013年6月19日(水)参議院本会議】

 過去の失敗を取り戻したり、心残りを果たそうとすると、かえって未来が暗くなるのは世の常。民主党の3年3ヶ月の過去の失敗は取り戻せませんが、忘れてはいけません。きょう、この現在、民主党は参議院第一会派です。 そして現職衆参議員には未来があります。

 「免田法(死刑再審無罪者に対し国民年金の給付特例法)(183衆法34号)」と「子どもの貧困対策推進法」(183衆法24号)がそれぞれ、「投票総数208、賛成208、反対0」、「投票総数207、賛成207、反対0」で可決し、成立しました。平田健二参議院議長がきょう中に天皇陛下に奏上し、陛下が近く公布なさる見通し。

 ともに民主党政権の積みのこし法案です。「免田法」は法務委員初挑戦の田嶋要・元経産政務官、「子どもの貧困対策推進法」は国対委員長からヒラ議員に戻った山井和則・元厚労政務官がリードしました。参院委員会でも、各々が、衆議院委員長代理(委員長は自民党)として、答弁しました。

 第183通常国会は「附帯決議国会」の感がありますが、きょうの「PFIによる国管理空港の運営法」(183閣法46号)、「厚生年金基金解散法案」(183閣法53号)の附帯決議は、それぞれ、田中直紀・国交委筆頭理事(元防衛大臣)、足立信也・厚労委筆頭理事(元厚労政務官)が附帯決議の案文を前日の委員会で朗読しています。これまでは、通例、修正協議で最後に乗ってきた人に配慮して花を持たせるところがありましたが、今国会では修正実務者をリードした人が、名も実も取ることが多い、と各委員会の筆頭理事が証言しています。

 「子どもの貧困対策推進法」は、文科省が「子どもは大学生まで」との認識を示し、平成26年度予算から措置する方針を答弁で示しました。子どもには何の罪もなく、ひとり親家庭(過去の言い方では母子家庭)を中心に、子どもが中学卒業まで、アルバイトなしに、給食費、食費、クラブ費、修学旅行費に困ることがないようにしなければ、国家の存在意義がありません。この法律には、次回2016年に厚労省が発表する「相対的貧困率」を政府の政策作りに反映することになっています。日本の政治にこの概念が初めて登場しました。その他の法案も附帯決議や修正附則にも、「施行後3年後の見直し」、「施行後5年後の法改正」などが入っています。

 未来、副大臣経験者、政務官経験者たちは、どのような立場で法改正に望むのでしょうか。答えは結構簡単で、与党か、野党か、落選しているかのいずれかです。

 とはいえ、原子力発電所爆発の心残りを、反原発だとか、福島NPOだとか、なんとか後始末しようとするのは見苦しいです。せめて、2030年後半の東電福島第一原子力発電所廃炉まで国会議員として見届けるために、きょうも戸別訪問します、という心の余裕がある人が民主党に出てきて欲しい者ですが、これだけはなかなか難しいのが現実のようです。

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卑劣な自公、轟木利治・参倫選特委員長の解任動議を提出し、0増5減区割り反映法案の審議入りを妨害

2013年06月19日 15時27分22秒 | 第183通常国会(2013年1~6月)附則・附帯決議

「自民党と公明党さんから轟木利治委員長解任動議が出ました」と説明する芝博一・筆頭理事、2013年6月19日(水)、参議院インターネット審議中継からキャプチャ。

【2013年6月19日(水) 参議院・政治倫理の確立および選挙制度に関する特別委員会】

 会期末というのは、人間の本性が出るものですが、まさに自公の本性が出たと言えるでしょう。

 午後1時、伝統の第一委員会室。委員長席には轟木利治(とどろき・としはる、基幹労連・JAM=今夏改選)さんではなく、民主党の芝博一・筆頭理事が委員長席に座り、開議を宣言。

 「さきほどおこなわれた理事会において、自民党と公明党さんから轟木委員長への解任動議が提出されました。これについて議論をしますので、この委員会は暫時休憩とします」と語りました。

 これまでは、委員会開議自体が遅れるのが通例でしたが、参議院インターネット中継もあるため、定刻通り開議したうえで、休憩にしたようです。

 当初は、政府提出の0増5減区割り反映法案(石破法案、183閣法51号)とみんなの党提出の18増23減法案(183参法7号)の提案理由説明があるはずでした。その議論の前の段階で、委員長解任動議を出してしまった格好。

 なんとか残り8日間の会期内に、小選挙区5増35減・比例80減法案(183衆法8号)を成立させるために、意識を高めていきたいところです。

 委員会は休憩のまま、散会しました。

 


岡田克也さんが「次」を見すえ「岡田かつやサポーターズクラブ」を開設 どんどん入会しよう

2013年06月19日 06時36分55秒 | 岡田克也、旅の途中

[写真]民主党代表選出馬を表明する岡田克也さん、2009年5月、衆議院民主党控え室内、筆者撮影。 
 岡田かつやさんの公式ホームページ、で2013年6月13日付で、「このたび、岡田克也の政治活動に賛同し、個人の立場で応援いただいている全国の皆様とともに、『岡田かつやサポーターズクラブ』を設立しました」との事務局の声明が発表されました。

 日本国籍を持つ20歳以上の人ならだれでも入会できるのが特徴。

 このうち月額500円(年間一括6000円の振り込みを事務局は希望)の一般会員の特典は、

*会員限定ティーパーティの案内
*メルマガの配信
*テレビ・ラジオ出演等の最新情報配信
*会員証発行
*会員限定WEBサイト(掲示板への参加)

 となっています。

 月額1万円(年間一括納付ならば12万円)の特別会員の特典は、

*会員限定ティーパーティの優先案内
*メルマガの配信
*テレビ・ラジオ出演等の最新情報配信
*会員証発行
*会員限定WEBサイト(掲示板への参加)
*ご希望により、事務所スタッフによる国会、永田町、霞ヶ関ご案内
*サイン入り色紙進呈 (色紙はご用意いただくことになります)
*室内ポスター
*会報・広報物の送付(不定期)

 となっています。

 岡田さんは東京・大阪・名古屋・四日市・津の5カ所での政治資金パーティーや、創業以来増収増益を続けるN社のN社長や、高校の同級生であの有名なN食品のA社長(故人)の長男のA社長からの個人献金がありますが、リーマン・ショック、与党期・副総理就任をへて、政治資金収入は減ってきています。とくに「ちょっと乱暴なこともする」と宣言して副総理・規制改革・行政改革大臣になったら、だいぶ減ってしまいました。

 しかし、岡田さんはこれからも民主党を「改革者の党」、「生活者の党」と位置づけて、租税特別措置減税、規制で守られた天下り法人、企業の参入規制などの、規制改革、行政改革、租税特別措置廃止に取り組んでいくかまえ。

 そこで、月500円、あるいは月1万円の「岡田かつやサポーターズクラブ」ができました。なお、岡田さんは、系列政治団体を「岡田かつや後援会」の一本にして透明化しており、岡田かつやサポーターズクラブの会費は、岡田かつや後援会への個人献金となります。

 年間2000円以上の寄付は税額控除の対象になるので、「岡田かつや後援会」の証憑付で確定申告できます。そして、年間5万円を超える人全員とあわせて、政治資金収支報告書の載るので、官報に名前を載せることができます。官報は日本国が続く限り、子々孫々へとバックナンバーが残ります。

 特別会員は色紙も書いて貰えるということです。

 話はいったん変わります。

 

 こちらは、孫文が、サポーターズクラブの高田隆平さんに贈った色紙です。「博愛」とあります。これは、フランス革命のスローガン、「リベルテLiberte,エガリテEgalite,フラタルニテFraternite」の「フラタルニテ」を翻訳したのが「博愛」です。一方、フラタルニテは、1912年に鈴木文治が、「友愛」と翻訳し、「友愛会」をつくりました。フランス革命のスローガンは「自由、平等、博愛」と翻訳されてきましたが、最近では「自由、平等、友愛」と翻訳される方が主流となっています。

 細野豪志・民主党幹事長が著書『未来への責任』の114ページで「最近、ようやくたどり着いた個人的な答えは、フランス革命で言う『博愛』を、民主党は『共生』と読み換え、それを大事にしてきたのではないかというものだった」と書いています。しかし、言うまでもなく、『博愛』は民主党でいう『友愛』です。細野さんは辞書を引かないで、持論を振りかざしているようです。7月14日のフランス革命記念日は岡田克也さんの誕生日で、ことしは参院選の選挙サンデーで還暦となります。「博愛」の色紙をもらった高田隆平さんのひ孫が岡田さんで、「友愛会」は現在の日本労働組合総連合会(連合)のことです。

 中選挙区時代、竹下登先生は、月会費2000円の全国後援会員を7000社持っていました。1口までしか会員になれなかったそうです。広く薄く1億4000万円となり、当時の自民党では理想的と言われました。

 安倍晋太郎さんがリクルート、渡辺美智雄さんは東京佐川急便などとの関係もあり、総理になれませんでした。河本敏夫さんは実は三木武夫会長・河本敏夫事務総長の「三木派」の時代から実質オーナーでしたが、その財源となった自ら経営した三光汽船の倒産で、道義的な責任から副総理格国務相を辞任しました。

 そのなかで、リクルート事件の影響で竹下内閣は総辞職したわけですが、竹下先生ご自身は、特定企業との癒着で騒がれることはありませんでした。

 来るべき時に、一気呵成に、規制緩和、事業仕分け、天下り法人撲滅、税制改革(シンプル化)のために、岡田克也に力を。

 8回革命に失敗した孫文や、8回落選したリンカーンが、その後偉大な仕事を成し遂げたのは、支援者がいたからです。そして、その人たちの功績はいまだに語り継がれる。人は必ず死にます。しかし、国は生き続けます。あなたも、「孫文の高田隆平」になってはいかがでしょうか。

 また同時に、組織力にもとる民主党は少ないメンバーの中、都議選・参院選での生き残りに向けて、昨年末とは打って変わった目の色でがんばっていますので、振り込みなど事務手続き面でのスムーズ化にご協力いただきたいことも申し添えておきます。

      

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