第183常会(第183回通常国会)が終わりました。
平成25年1月28日(月)の召集から150日間の会期を終え、6月26日(水)閉会しました。
第21・22期参議院最後の国会でもあり、民主党の6年間にわたる参院第1会派時代も一つの区切りとなります。
私としても、150日間、まったく風邪を引かずに完走することができました。心から感謝します。
6年前の第1次安倍内閣が会期延長で第21回参院選敗北につなっった「トラウマ」から、1月28日(月)というぎりぎりの召集で、延長なしに緊張感ある日程を設定しました。伊吹文明・衆議院議長も会期末にあたり、「本国会は、国会と内閣の良い意味での緊張感のなかで、主権者たる国民の信頼にこたえることができた」とあいさつしました。
補正予算→暫定予算→本予算という変則的なスケジュール。衆院予算委の理事は、結党以来初めて1名となりましたが、長妻昭筆頭理事が、初日から「最後のセーフティーネットである生活保護の生活扶助基準の引き下げ」を論点に設定。結果的には、会期末に「水際作戦」を強化する生活保護法改正法案が廃案となり、秋に向けてさらに議論が続くことになりました。
予算案では、組み替え動議ではなく、修正案提出に関する野党実務者会議が設けられ、2期生の玉木雄一郎さん、岸本周平さんが協議にのぞみました。ただ、最終的には「予算編成権を取り戻すために早く政権を取り戻す」という感想が出ましたが、私は、グレート・チャレンジだったと考えます。
一般法案に関しては、平成25年税制改正法の附則に、松本剛明・民主党税調会長が、社会保障と税の一体改革3党合意にもとづき、「自公民」3党ではじめから法案に書き込み、政府が提出。その他の閣法でも、参院での自公過半数割れを見越して、衆院段階でドンドン修正して、法案附則や附帯決議に「施行後3年後の見直し」など見直し規定をドンドン入れて通すのが流行しました。「政令による施行後5年後」といったたぐいなので、見直し時期がいつか、これからていねいに情報整理をしていきたいところですが、ぜひ修正実務者の衆院議員は、附則や附帯決議の見直し時期には政権で、大臣として見直しにあたってほしいと考えます。
そういう意味で、第183回通常国会は「附則・附帯決議国会」、「見直し規定国会」といえるでしょう。
衆院における緊張状態は、参院でも同様でしたが、政権交代ある二大政党政治のなかで、与野党関係なく、参院議員がアイデンティティをもとめてさまよった感じがします。人事を尽くして天命を待つ。どのような格好でも参院選の結果が歴史を前に進めるでしょう。
ただ、海江田万里代表と細野豪志幹事長が「対話と行脚」「靴底減らし運動」で駆け回るのはいいのですが、どちらか片方が国会の留守番をつとめるという発想がないように思えました。
なお、民主党参院議員で次の7名が、再選出馬せず、勇退することになりました。
玉置一弥さん、平田健二さん、藤原正司さん、池口修次さん、松井孝治さん、藤谷光信さん、加賀谷健さん。
お疲れ様でした!!!
第23回参議院議員通常選挙は2013年7月4日(木)公示、21日(日)投開票。安倍内閣は、第184臨時国会を2013年8月2日(金)ごろに召集する詔書を閣議決定する見通しです。
[お知らせ1 はじめ]
「国会傍聴取材支援基金」を設けております。日本唯一の国会傍聴記にご協力ください。
「国会傍聴取材支援基金」の創設とご協力のお願い
ご協力ください。よろしくお願いします。
[お知らせ1 おわり]
[お知らせ2 はじめ]
会員制ブログで今後の政治日程とポイントを解説しています。
今後の政治日程 by 下町の太陽
最初の1ヶ月は無料で試し読みできます。お気軽にご登録ください。
[お知らせ2 おわり]
[お知らせ3 はじめ]
このブログは次の各ホームページを参照して、記事を作成しています。
最近の法律・条約(内閣法制局ホームページ)
衆議院議案(衆議院ホームページ)
今国会情報(参議院ホームページ)
予算書・決算書データベース(財務省ホームページ)
衆議院インターネット審議中継
参議院インターネット審議中継
国会会議録検索システム(国立国会図書館ホームページ)
民主党ニュース(民主党ホームページ)
goo ニュース
[お知らせ3 おわり]