[画像]答弁する鬼塚誠・衆議院事務総長、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ。
【衆議院決算行政監視委員会第一分科会 2013年6月21日(金)】
平成21年度、22年度、23年度の決算の分科会審査が行われました。
民主党の大西健介さんが、参議院事務局職員と衆議院議員の経験をミックスして、国会改革について、鬼塚誠・衆議院事務総長に質問しました。
[画像]質問する大西健介さん、2013年6月21日(金)、衆議院インターネット審議中継からキャプチャ
この中で、今国会の定数削減見送りについて、「とても残念だ」とする大西さんは、国会の建物は定数削減に対応しているのかと質問。
これに対して、鬼塚事務総長は、「衆議院第1議員会館の2階は委員長室になっているが、第2議員会館の2階はそうなっていない」として、第2議員会館の2階部分を活用すると、定数増にも対応できるようになっていると説明。そのうえで、「間仕切りを撤去して会議室にすることは可能」と述べ、逆に、一部屋を2倍にして運用することもできるとしました。この説明からすると、定数を過去のように512議席まで増やしたり、逆に半分の240程度にした場合は1部屋を2倍にするなど柔軟な対応ができることを示唆しました。
自民党本部が財務省所管の国有地のほかに、衆議院所有地の国有地も駐車場にしていることについて、鬼塚事務総長は「将来的には財務省に所管替えする方向になる」と答弁し、財務省所管として自民党に家賃を払ってもらう方向性を示しました。この場合、自民党本部が年間に払う駐車場代は1・5倍になる見通し。
財務省所有地(自民党は家賃負担)、衆議院所有地の間に「無断駐車禁止」の立て札を立てているのに、「障壁」を向けていない理由について、鬼塚事務総長は「門扉をしめて(自民党正門を通ったクルマしか止まれないのは)いることは、交通安全と警視庁からの警備上の要請。管理地の明確化のために、障壁を設けた際には、交通事故が増えた」と煙に巻きました。
谷福丸元衆議院事務総長が回顧録『谷福丸オーラル・ヒストリー 議会政治と55年体制 衆議院事務総長の回想』(赤坂幸一・中澤俊輔・牧原出編著)の中で、韓国では有力な落選議員がいたらその人が事務総長になることが多いとして、「鈴木宗男さんが私が(事務総長に)なるときに飛んできて、『事務総長はだれが立候補してもいいんだってね』『おれ(衆院議員を)落ちたら立候補するから』なんて言ってさ。だから、建前はそうですよ」(260ページ)としていることを踏まえて、事務総長は落選議員も立候補できるのかと質問。鬼塚事務総長は「国会における議長や委員長の選挙は立候補するわけではなく、議員同士が推薦しあう格好だ」としながらも、事務総長選挙のあり方については「検討の余地がある」と答弁しました。
大西さんは「このようなオーラル・ヒストリーをドンドンすすめて欲しい」と語って、質疑を終えました。私も同感です。
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