[写真]参議院の議事堂裏・会館前の信号、きょねんの5月、筆者・宮崎信行写す。
その日の本会議・委員会(議運を除く場合が多い)を一つのエントリーにまとめる「ジャーナル方式(紀要方式)」をとっていますが、会期の途中ですが、【きょうの国会】というタイトルにすることにします。
【平成28年2016年5月19日(木)参議院法務委員会】
「検察と県警の捜査の可視化の法定化、通信傍受の拡大、司法取引の新設を盛り込んだ、刑事訴訟法の一括改正法案」(189閣法42号衆議院修正)が共産党の反対、自民党と公明党と民進党の賛成多数で可決しました。あすの本会議で可決し、衆に送付。衆ではきょねんの通常国会で41時間以上審議したことから、委員会は1日程度で可決し、本会議で成立すると思われます。3年以内の政令で定める日に施行。
長い旅路でした。この法案が衆・本会議で代表質問されたのはちょうど1年前。その後、延長国会で審議が続き、8月7日(金)に修正可決し参へ。参で継続調査となり、それから半年たって可決しました。
質疑は民共反対、自公賛成で終局が決定。法務委では多数決による質疑終局が常態化しています。附帯決議がつきました。
最後に、2か月弱前に衆から送付されていた、「裁判所職員定員法案」(190閣法12号)が趣旨説明されました。
【同日 衆議院農林水産委員会】
「真珠振興法案」(190衆法 号)が起草され、全会一致で可決しました。委員長によると、「真珠産業の振興や宝飾文化への親しみを深める」のが狙いで、県庁は振興計画を「つくることができる」。
【同日 参議院財政金融委員会】
リフレ派の桜井真・日本銀行審議委員の学歴・経歴問題の「補充質疑」がありました。このため、銀行法改正案の審査は、きょうは見送られました。
【同日 衆議院本会議】
すべての日程(議題)が全会一致で可決し、参に送られました。
「熊本地震災害義援金の差し押さえ禁止法案」(190衆法44号)
「東京オリンピックパラリンピック特別措置法の改正案」(190衆法45号)
「国外での犯罪被害者の弔慰金支給法案」(190衆法46号)
「特定非営利活動促進法案」(190衆法47号)
「児童福祉法改正案」(190閣法55号)
の5本です。
【同日 参議院厚生労働委員会】
衆から送付された「児童福祉法改正案」(190閣法55号)が審議入りしました。
【追記・訂正 2016年5月23日午後1時5分】
上の記述に誤りがありました。審議入りしたのは「障害者総合支援法改正案」(190閣法39号)でした。
【追記・訂正終わり】
これに先立つ一般質疑で、健康診査の根拠法がバラバラであることから、根拠などに横ぐしをさす専門家部会が厚生労働省内に設置され、来年半ばにとりまとめをつくることが、塩崎厚労相との質疑で明らかになりました。
【同日 参議院経済産業委員会】
直嶋正行さんは自身の媒体で「きょうがおそらく最後の国会質問」と発信。24年間で最後の質問。
議題は、「COP21パリ協定条約を国内実施する地球温暖化対策推進法改正案」(190閣法51号)。
直嶋さんは「エネルギーの自立という価値観をオム目受け止めるべきだ」としました。丸川大臣は「全世界が参加するパリ協定条約の中で我々の取組を明確なメッセージとして発信していきたい」と受け継ぎました。
採決は、民共の反対、自公の賛成多数で可決しました。水野賢一さん(第24回参院選千葉選挙区民進党公認候補予定者)が附帯決議を朗読しました。
【同日 参議院総務委員会】
「ビッグデータを利活用する個人情報保護法改正案」(190閣法48号)の法案審査が終了。討論では、共産党の吉良よし子さんが「個人情報の保護を民間企業に求めている」と反対しました。採決は共生反対、自公民の賛成多数で可決しました。
【同日 参議院経済産業委員会】
「FIT再生可能エネルギー特別措置法改正案」(190閣法28号)を審査し、次回に持ち越しました。
【同日 参議院内閣委員会】
「特区法改正案」(190閣法53号)の審議が続きました。櫻井充さん(第24回参院選宮城選挙区民進党公認候補予定者)が白タク特区について、保険加入が義務付けられていないことを浮き彫りにさせました。
【同日 参議院外交防衛委員会】
「日独租税協定の条約承認を求めるの件」(190条約4号)、「日本チリ租税協定の条約承認を求めるの件」(190条約5号)、「日印租税協定の条約承認を求めるの件」(190条約6号)が審議入りしました。
これで今回の条約承認案件は、TPPを除き、前会からの継続調査を含めてすべて参外防委で審議入りしました。
このエントリー記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
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