[写真]民進党の蓮舫代表、2016年12月1日、東京都千代田区永田町の民進党本部内、筆者・宮崎信行撮影。
民進党代表の蓮舫さんは、おととい、平成28年2016年12月5日(木)の定例記者会見で、民進党が提出した「対案」49本(継続審査含む、49本は筆者の計算)が、今第192回臨時国会で、召集から67日間過ぎても、1本も審議入りしない現状について、
「現実的に我々が乗り越えるには高い山がある」として、自民党が衆参とも、議院運営委員会の過半数を占める議会構成では難しいことを認めました。
蓮舫さんは「どうせ法案を出しても審議されないのであればつくらなくてもいいや、というところにくみするのではなく、審議されないかもしれないけれども、この改正が必要だ」との思いで、「現実的な対案を出し続けるのは私達の基本軸だと思っています」と語りました。
「議員立法を出しておけば修正で使えるかもしれない」 とも語り、55年体制でも見られた野党第1党による修正にも意欲を示しました。
TPPなどの政府提出の主要議案について「最低限の情報公開がされていない」と、審議日程の組み方以前の問題があると指摘しながらも、「それはやはり総選挙でしっかり問わせていただきたいものだと思っています」と語り、次期衆院選までは手詰まり感があることを認めました。
これとは別に、先の通常国会で、民進党のある役員が、国会審議で維新に、「法案の単独提出権を満たしてから言ってほしい」と挑発しました。日本維新の会は、第24回参院選で12議席となり参での法案単独提出権(11)を獲得。参院で「目指せ法案100本提出作戦」をとっています。ただ、その提出本数は現在49本にとどまっています。作戦を主導する、足立康史衆議院議員は、2日の厚生郎労働委員会で「会期はまだ2週間ある」と語りましたが、目標の達成は難しいことを示唆しました。維新の49本も一つも審議入りしていません。
【追記 2016年12月14日】
日本維新の会は延長国会でも法案提出を続け、総計101本の法案を参議院に提出しました。
【追記おわり】
今国会では与党・自民党、公明党も含めた超党派議員連盟方式での議員立法も、全会一致が崩れることが目立つようになりました。
21世紀になりようやく始まった、議員立法が、曲がり角を迎えつつある節目が感じられます。
この記事の本文は以上です。
(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
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