【参議院内閣委員会 平成28年2016年12月12日(月)】
報道・世論で誤解があります。IRカジノは、「民間事業者による賭博」。中央競馬は「国による賭博」、公営4競技は「地方公共団体による賭博」、パチンコは「民間事業者による遊戯」になります。
残り会期3日間。
「IRカジノ施設法案」(189衆法20号)の参考人質疑がありました。日弁連多重債務者WG(ワーキンググループ)座長ら4名が意見を述べました。
議長がおろしたものを、採決前に、つるす、という観測もあり、延長国会最大の焦点となりました。
【参議院厚生労働委員会 平成28年2016年12月12日(月)】
「年金制度の持続可能性確保法案」(190閣法54号)。
玉木雄一郎さんの指摘があるまで、私はこの法案を「GPIF法改正案」と表現していました。GPIFの機構改革も入っており、きょうは、GPIFの高橋理事長を呼んでの参考人質疑がありました。
高橋理事長からの冒頭の発言はなく、いきなり、各会派の質疑になりました。民進党の足立信也さんは「この法案は(国対委員長同士が)重要広範議案にしており、参議院20日ルールがある」とし審議時間は、延長会期末をはみ出して確保すべきだとしました。マクロ経済スライドについては、「財政検証では、物価変動よりも賃金変動が大きく、それよりも長期金利が高く、さらにGPIFの運用利回りの方が高い」とし、GPIFの運用額により、給付額の元となる財源への影響が大きいと指摘しました。
日本維新の会の東徹さんは「国民健康保険料の納付率が80%、国民年金保険料の納付率が60%だ」と語りました。
[画像]「平成16年改正と何も変わっていない」と語る、自由党の森裕子(森ゆうこ)さん、2016年12月12日の参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
自由党の森裕子(森ゆうこ)さんは「平成16年2004年改正の生き証人だ」とし、山本孝史議員の話や、打ち切り動議で卒業質問を逃した西川きよし議員の話をし、「デジャブ現象を見ているようだ。政府の試算や議論など何も変わっていない」と語りました。
【参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会 平成28年2016年12月12日(月)】
沖縄と、北方問題についての、鶴保沖北相らの所信的あいさつに対する一般質疑がありました。
公明党からは、東京都選出の竹谷とし子さんが質疑し、「東京から中標津までは一往復で10万円かかる」として、遠隔地などの交通費のあり方を問いました。
共産党は、北海道に事務所を置く、全国比例選出の紙智子さんが「延長国会になって、はじめて審議がされた」と述べました。ここで、2つ隣の席で、参議院北海道選挙区で新人として初当選した、国会議員在職22年9カ月の、鉢呂吉雄さんが「参議院議員要覧(乙)」(非売品)の議員名鑑をみて、紙さんの経歴をまざまざと見る姿がありました。1年前、岡田克也さんによる民維連携と5党連携は「岡田さんはすごい政治家だ」と言われることになりましたが、そのころ、岡田系の鉢呂さんはノーバッジでした。共産党参議院議員をまざまざと見ながら議員名鑑をみる、鉢呂さんの姿は、「大谷選手を見る北海道日本ハムのスカウト」 のように、真剣なまなざしでした。
[画像]北海道選出の民進党(岡田系)の鉢呂吉雄さん(左)が「参議院要覧(乙)議員名鑑」を見ながら、北海道に事務所がある全国比例の共産党・紙智子さんをまじまじと見る姿が見られた、参議院沖縄北方特別委員会、2016年12月12日、参議院インターネット審議中継からスクリーンショット。
【参議院消費者問題に関する特別委員会 平成28年2016年12月12日(月)】
一般質疑。
衆院時代も消費者庁行政にとりくんできた、自由党の青木愛さんが質問。
しめくくりに、「消費者庁は、国民の生活が第一、として消費者、生活者のための施策を充実させてほしい」と語り、小沢一郎先生への忠誠を見せました。青木さんのことを、悪く言う女性は多いのですが、初当選以来12年以上、小沢先生への忠誠が変わらないからこそ、夏の参院選でも難しいと思われた議席獲得ができたわけで、小沢先生への青木さんの忠誠心が、また、野党から与党へ返り咲く原動力になるでしょう。
[写真]青木愛さん(左)は小沢一郎先生(右)への忠誠心が強い、自由党の日常活動用のポスター、2016年12月、東京都内で筆者・宮崎信行撮影。
【衆議院決算行政監視委員会 平成28年2016年12月12日(月)】
民進党岡田系の玄葉光一郎さんが委員長。
決算審査ではなく、一般質疑として、きのう、国立競技場の起工式があった、2020年東京オリパラに向けた施策について、丸川五輪相に対する質疑がありました。後半は、自由質疑もありました。
【衆議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会 平成28年2016年12月12日(月)】
一般質疑があり、下地幹郎さんらが質問しました。
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(C)宮崎信行 Nobuyuki Miyazaki
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