【衆議院本会議 平成28年2016年12月6日(火)】
日程第一は「SNSを加える改正ストーカー規制法」 でしたが、日程第二とともに、議長が後回しにすると諮り、全会一致で後回しになりました。
日程第三以降の、
「無電柱化推進法案」(192衆法9号)、
「自転車活用推進法案」(192衆法10号)、
「道路運送法及び貨物自動車輸送法改正案」(192衆法11号)が国土交通委員長から提出され、趣旨弁明がありました。
一括して採決し、全会一致で可決し、参議院に送られました。
この後、後回しになった議案が議題となりました。
「SNSを加える、改正ストーカー規制法」(192参法51号)が全会一致で可決し、成立しました。上奏。
「IRカジノ施設法案」(189衆法20号)は、自民党・日本維新の会などの賛成多数で可決し、参議院に送られました。参議院では本会議で審議するようです。
【衆議院法務委員会 平成28年2016年12月6日(火)】
民法債権編(債権法)改正案(189閣法63号及び189閣法64号)は、私の計算で、6日目です。
まず、あす7日(水)午前9時から参考人質疑(第二回)を開くことを決めました。
質疑では、自民党の辻清人さんが登板。「これまでの審議では、保証に偏っていたので、新しい論点を提示したい」としました。時効の消滅については、法務省が「震災への配慮が必要だ」と述べました。賃貸借契約を50年間に延長することについては、法務省が「延長と言っても、借地借家ではなく、例えばゴルフ場の契約などだ」としました。
与党自民党の議員が論点を広げたことから、与野党とも、長時間審議をのぞんでいることが分かりました。
同じく与党の公明党、國重徹さんは「通告した項目を聞くのが時間切れになったら次回にする」とし、やはり徹底審議を視野に置きました。
【参議院法務委員会 平成28年2016年12月6日(火)】
「再犯防止推進法案」(192衆法6号)が全会一致で可決しました。共産党の仁比聡平さんが修正案を提出し、否決。ただ、仁比さんはその後、原案に賛成しました。小川敏夫さんは「犯罪者等の定義が広すぎる」と指摘し、衆議院議員から答弁を得ました。採決では賛成しました。
これに先立ち、「差別の解消を推進する法律案」(190衆法48号)の参考人質疑があり、解放同盟中央本部書記長らが呼ばれました。
解放同盟書記長は今でも差別があるため「から出ていく人がいる」と語りました。私は、被差別と言わずに、単にと呼んでいることに違和感を感じました。関東地方、例えば、群馬県、埼玉県などでは「」は「集落」の意味です。平日午後6時台のNHKローカルニュースでは、農業者の人が「この辺のでは」と発音しているのに、字幕では「この辺の集落では」としている例を度々見てきました。がそのまま被差別ではなく、全国的な表現としては不適切。書記長は「私の地元の京都府では今でも結婚差別がある。最近の事例では、解放同盟が誰が戸籍謄本をとったか調べた。京都府に確認したが、名前は分からないが、司法書士がとったことが分かった」とし、解放同盟が府庁に戸籍謄本をとった人について問い合わせ、一定の回答を得ていることが分かりました。
参考人に対する質疑は、大会派から一巡し、その後、追加で質問したい会派は2度目の質疑ができるという方式で進みました。京都府選出の西田昌司さんは「書記長の法案に対する思いは分かった」とし、書記長も「残念ながらまだまだ差別がある」と語りました。「私共の組織が、特定の政党を支援していることは無い」とも答弁しました。参考人質疑だけで、採決は先送りになりました。
【参議院内閣委員会 平成28年2016年12月6日(火)】
「官民データ活用推進基本法案」(192衆法8号)が趣旨説明、質疑を経て、採決されました。討論で、共産党が「経団連が推した、日本再興戦略に基づくものだ」と反対し、希望の会(自由党・社民党)も新たな格差を生むと指摘しました。採決の結果、共希反対、自公民賛成多数で可決しました。
【参議院文教科学委員会 平成28年2016年12月6日(火)】
「フリースクール支援法案」(190衆法34号)が、河村建夫・元文部科学大臣から趣旨説明されました。質疑の後、採決。共希反対、自公民賛成多数で可決しました。
【参議院国土交通委員会 平成28年2016年12月6日(火)】
「建設工事従事者の安全確保法案」(192参法 号)が委員長から起草されました。これに先立って、共産党の山添拓さんが法案起草を見越した質疑をしました。法案は、建設従事者は年300人以上が亡くなっており、最も死亡率が高い職種だ」として、安全確保の推進をうたいました。全会一致で可決しました。
【参議院厚生労働委員会 平成28年2016年12月6日(火)】
「年金持続可能性確保法案」(190閣法54号)が趣旨説明され、そのまま質疑になりました。延長国会の目玉となっていますが、野党議員が「早めに終わります」と質疑を打ち切り、27年ぶりの政権党の衆参単独過半数で、参でやや不完全燃焼が見え始めました。
【参議院環太平洋パートナーシップ協定等に関する特別委員会 平成28年2016年12月6日(火)】
「TPP条約」(190条約8号)と「TPP国内法案」(190閣法47号)。
参考人質疑がありましたが、ここも、野党議員が早めに切り上げました。今週採決へ。
本文は以上です。
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