宮崎信行の「新・夕刊フジ」

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。業界内で圧倒的ナンバー1。

「首相1日100万回ワクチン達成ツイート」で与党最速ペース加速、分科会2日建てのワークライフバランス

2022年02月16日 17時24分53秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]東京駅歩いて1分なのに、外壁のどこにも「日立製作所」の看板が見当たらない同社の本社ビル、3年前撮影。

 分科会は、きょうあす2日間開催。与党最速ペースのおかげで、2日間のワークライフバランスは保たれたのかもしれません。

 平成元年は1000法律だったのに令和元年は2000法律とここだけインフレしていますが、政府はおそらくあす「平成23年法律64号を廃止する法律案」を提出へ。調整が続く「経済安全保障法案」(未提出)の規制14分野の一つ「水道」で、更迭された前室長が所有するワンルームマンションで勉強会で知り合った日立製作所の水道ソリューションの女性の部長と会っていたことが、あすの週刊文春で報道されることが分かりました。政府が会社を締め付けることを防ごうとしたのではなく、社外の付き合いを社内の出世に使おうとしたのかもしれません。あまり好きではありません。

【衆議院予算委員会 きょう令和4年2022年2月16日(水)】
 「令和4年度予算案」の審議は17日目で、きのうまで56時間審議。きょうあすは分科会。

 自民党の中川貴元さんは愛知2区で惜敗率60%ですが比例東海ブロックは人数が多く自民の末脚が効いて初当選。「私は名古屋市議を7期やり、政令指定都市議長会会長もつとめた」とアピール。年齢はまだ54歳のようで、ワクチン接種と自治体の関係に詳しいとしました。

 岸田文雄首相は「ワクチン1日100万回を達成した」とツイッターでアピールしており、あす記者会見へ。野党がさらに攻め手を欠いたことになります。

 第一分科会では、衆参事務総長、国立国会図書館長、裁判官弾劾裁判所事務局長らが予算案の所感部分を説明して、そのまま退席しました。第八分科会では斉藤鉄夫国土交通大臣が「国庫債務負担行為を積極的に活用した」と、いっときは財政の透明さを曇らしているとの批判もあった同制度を前向きに語りました。

 次回はあす午前9時から。

【衆議院財務金融委員会 同日】
 「所得税法など改正案」(208閣法1号)の法案審査は3巡目。2巡目からは野党のみになっています。立憲民主党の稲富修二さんは「あまり審議されていないが、航空機燃料税について」質問しました。

 航空機燃料税は納める事業者が少なく、それでいてANA、JALの資金繰り支援のため減税していました。霞が関から見ても、税金が直接特別会計に入る特定財源は数少ないので、国土交通省航空局が残そうとしているのでしょう。

【参議院3つの調査会 同日】
 参考人から話を聞き、質問をしました。

【野党国対 今週】
 有志の会の求めで、立憲民主党の国会対策委員長代理と、日本維新の会、国民民主党、有志の会の「4党派国対代理会談」の協議体を新設。共産党委員長の反発で翌朝、泉健太代表が撤回を指示し、解消されました。この間で、立憲民主党地方議員の一部がツイッターで猛攻撃するなど、現場レベルでは「立共」共闘が浸透していた選挙区の多さをうかがわせました。こういうのは衆議院は報道されて、参議院は報道されない「衆参格差」が顕著ですが、国対がこれだけ地方議員・党員の反応を呼ぶところを見ると、やはり野党は「国対・第一委員室」が最大の権力なんだと感じます。

https://twitter.com/kishida230/status/1493569621731213315?s=20&t=bm8HZwNF8wAulZwQkIIC6g
 





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