[写真]参議院第一控室の廊下に、野党第一会派「立憲民主党」の看板をかける、左から江崎孝さん(自治労、今夏勇退)、那谷屋正義さん(日教組、今夏勇退)、福山哲郎さん(京都区、改選)、芝博一さん(三重、今夏勇退)、蓮舫さん(東京区、改選)、今から4年前の2018年10月17日、宮崎信行撮影。
きのう書き漏らしましたが、木曜日なのに衆議院憲法審査会が開かれませんでした。
きょう3月11日は首相は福島市に向かい、そちら主催の祈念式典に出席。来週は予算採決をめぐる攻防となり、その後に、外遊と内閣改造が政治日程と上りそうです。
【参議院予算委員会 きょう令和4年2022年3月11日(金)】
「令和4年度予算案」の審議は13日目で、一般質疑は6巡目の後半。
立憲民主党の横沢高徳さん(非改選)は岩手県など被災地の復興について「ありがとうございます」と手ごたえを示しました。元パラリンピック選手の横沢さんは「サービスエリアや道の駅で車いすユーザーに配慮していないのはどれだけあるのか」と質問したところ、国土交通省総合政策局長が「申し訳ありませんが、しっかりと車いすでアクセスできるところの数字を持ち合わせていませんで、これからしっかり調べないといけないと考えています」と答弁。同省で総合政策局などの横串をさす局はちゃんと機能しているのでしょうか。
週明け月曜日(3/14)は午前8時55分から7時間コース(往復計算方式)の集中審議4本目「現下の諸課題」。きょねん10月に枝野幸男代表とともに表舞台を去った福山哲郎さんが再登場。森裕子幹事長、長浜博行元議員会長らとなります。希望の党・立憲民主党の分裂で、当時の小川敏夫議員会長(現・副議長)は再統合を求めましたがとん挫。その後、参議院会派という世界では浮いていた、福山さん、蓮舫さん、芝博一さんらが、結党メンバーとなった自治労の江崎孝さん、JP労組の難波奨二さんらと気脈を通じて、長年の日教組支配から脱却。「弁える参議院」が枝野一強を支えました。
月曜日のテレビ入りでは、福山さんは気候変動を質問。森さんは、既に経済産業委員会で警察庁刑事局長が経産省に非があると答弁した、大川原化工機冤罪問題をテレビ入りで総理に問うことになりそうです。
【衆議院外務委員会 令和4年2022年3月11日(金)】
委員長が黙とうを促しました。「思いやり予算改め国土強靭化予算の特別協定の承認案」(208条約1号)は、二代目会津のケネディ・小熊慎司さんらが質問し、採決。共産党のみ反対し、自公立維国の賛成多数で承認すべきだと決まりました。
その後、「大阪万博政府代表設置法案」(208閣法24号)が審議入り。次回は16日(水)午後1時。ところで、「ウクライナのキエフ」に大使館を置くとした在外公館位置法については今国会での改正はもともと予定していません。
【衆議院内閣委員会 同日】
一般質疑では、比例東京単独の自民党・高木啓さんが地盤がかぶる公明党の岡本三成・財務副大臣(東京12区)を呼び、「同じ地盤なのでインボイス免税に関しての認識はだいたい一致している」とたずねて岡本副大臣は「各事業者団体と関係省庁を調整していきたい」としました。また、同じく財務省から江島官房審議官も呼ばれました。江島さんが岡田克也副総理の事務では筆頭の秘書官として鞄持ちをしていた陽気なキャラクターに比べると、財務省叩きのせいか「陰キャ」になったような雰囲気を感じました。
最後に「マイナンバーを活用した国の歳入等の納付に関する法律案」(208閣法22号)が牧島かれんデジタル大臣から趣旨説明されました。
【衆議院厚生労働委員会 同日】
日切れ法案の「雇用保険法改正案」(208閣法14号)を審議。国庫負担4分の1とする本則についての質問が集中しました。来週水曜日(3・15)に参考人質疑をすることが全会一致で議決されていますから、採決はまだ先です。
【衆議院財務金融委員会 同日】
「IDA加盟法改正案」(208閣法6号)を審議し全会一致で可決すべきだ決まりました。桜井周さんが附帯決議を主導。その後、鈴木俊一金融担当大臣は「保険業法改正案」(208閣法10号)を趣旨説明しました。
【衆議院議院運営委員会 理事会 同日】
本会議はきょうはありませんが、議運理事会は開かれました。
【参議院北朝鮮による拉致問題に関する特別委員会 同日】
大臣の所信的あいさつに対する一般質疑2時間半コース。偶数組の有田芳生さんらが質問。答弁は、外務大臣、拉致問題担当大臣のほかに、警察庁は政府参考人でした。
【参議院政府開発援助等・沖縄・北方問題に関する特別委員会 同日】
参院の目玉「ODA特」は沖北と合併しました。外相と沖北相から所信的あいさつを聞きました。
【参議院災害対策特別委員会 同日】
二之湯智防災担当大臣の所信的あいさつに対する一般質疑。後日も、閣法審査の予定はなく、津波対策法の延長法案が衆議院から回ってきそう。
【参議院消費者問題特別委員会 同日】
一般質疑がっつり3時間半コース。今国会では大ぶりな閣法審査を控えています。
●来週月曜日は衆議院の審議はありません。
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