【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【第26回参院選・比例・立憲・青木愛第1報】北区(衆の東京12区)で小沢一郎さん「ジェンダー平等だ、多様化だと言ってもなんだかわからない」と執行部を暗に批判、第26回参院選に危機感を示す

2022年03月12日 20時48分57秒 | 第26回参院選(2022年7月)
 立憲民主党の小沢一郎さん(衆議院比例東北)は、きょう令和4年2022年3月12日(土)、都内で講演し「ジェンダー平等だ、多様化といってもなんだか分からない」と語り、名指しを避けつつ、泉健太代表ら執行部を暗に批判しました。

 講演は、側近の青木愛参議院議員(女性、偶数組、全国比例代表)の選挙を念頭においた後援会年次会合で行われました。

 小沢さんは講演の中で6月22日公示7月10日投開票と想定される第26回参院選の事前情勢について「我が党のマスコミの支持率は高くない」とし「国民の生活が第一とか、自立と共生だといった、分かりやすい訴えを言葉として国民のみなさんに伝えないからだ」としました。

 小沢さんは、「そのときの流行でマスコミが報じたり、本を読んだりして、ジェンダー平等だ、多様化だという価値観の創出がなされている。そういった価値観の創出が今日の日本社会の混乱を招いている。ジェンダーとか、多様化とか、そうどういうことと聞かれても、ほとんどの人が分からない。分からないようなことを政治家が言っても駄目だ。だから、私はかつて、国民の生活が第一と訴えた。きちんとした哲学と論理に基づいたものでなければならないし、国民のみなさんに分かりやすいことでなければならない」と述べました。

 小沢さんは青木さんについて「かつて衆院選で出た(東京12区の中心部の)北区のみなさんのほか、生まれの千葉県や墨田区でもよくやっている。国会での活動も、地元の活動も非常にまじめにやっており、支持者のみなさんからも、役所からも信頼されているが、まだ途上だ。」と語りました。青木さんの戦況について「選挙は分からない。大きい組織に支持されている人の方が上に行く」としました。小沢さん自身が昨年10月の第49回衆院選で初めて小選挙区で落選して比例復活となったことを「私は初めて失敗した」と表現しました。

 小沢さんが泉代表らを暗に批判した背景には、小沢さん自身が役員ポストを与えられていないことに加え、党の苦戦が予想されている全国比例で、側近で女性の青木議員が公認内定していたのに、後から、衆院選で落選した「女性の議員経験者」の経歴がかぶる辻元清美さんをあっさり公認内定したことにあるとみられます。

小沢一郎2022年3月12日宮崎信行撮影。


[写真]小沢一郎さん、東京・北区で、きょう2022年3月12日、宮崎信行撮影。


[写真]小沢一郎さん、東京・北区で、きょう2022年3月12日、宮崎信行撮影。


[写真]来賓として話す、花川與壮太東京都北区長、東京・王子で、きょう2022年3月12日、宮崎信行撮影。

 会合には、前回の第19回統一地方選後半戦で「最年長候補」とマスコミ・SNSで話題になった、現在86歳の花川與惣太北区長(5期、元自民党都議)も出席し「青木さんは、未来はいつも子どもたちの中にある、と一生懸命北区のこともやってくれている。私は小沢さんと同じく岩手県出身だ」と語りました。同区の定数2の副区長(特別職)2人も陪席しました。

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