【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【第26回参院選・沖縄1人区第1報】伊波洋一・東京発「ハイサイ、6年の170回の国会、YouTubeで活用してほしい」立憲幹事長と共産・社民そろう

2022年05月24日 23時47分07秒 | 第26回参院選(2022年7月)
[写真]伊波洋一参議院議員、きょう2022年5月24日、東京・永田町の「全国町村会館」ホールで、宮崎信行撮影。

 選挙区・全国比例のハコの集会の情報をお待ちしています。

 第26回参院選の沖縄選挙区は、全国のみなさんご存知の通り、言うまでもなく、1人区。

 現職の伊波洋一(イハ洋一)さん、自民党新人の総務省すなわち島田叡元知事の後輩である古謝玄太さん、幸福実現党新人の金城竜郎さんの3人が準備しています。

 伊波さんの「東京激励会」が、きょう令和4年2022年5月24日(火)、永田町の「全国町村会館」内のホールで開かれました。

 最後に挨拶に立った伊波さんは「ハイサイ、みなさん、こんばんは。沖縄の問題がなぜ時間がかかるのか。北谷、那覇軍港など基地の一部は返されるが、返された基地は沖縄の別の場所に集積されていく」と分析。そのうえで再選への意欲をにじませつつ「1期6年間に国会で170回の委員会質問をしてたきので、会場のみなさんには国政報告集をお持ち帰りいただきたい。そしてYouTubeに上がっているのでご活用していただきたい。護憲の議席を守りたい」と現職の強みを強調しました。


[写真]伊波洋一参議院議員、きょう2022年5月24日、東京・永田町の「全国町村会館」ホールで、宮崎信行撮影。

 会合は冒頭、高良鉄美参議院議員が皮切り。高良さんは「沖縄の風の幹事長をしているが、二人しかいないから、当然幹事長だ。3年前に初当選したら伊波さんは既に貫禄があった。3年前お迎えしてもらったので、今回はお迎えする。改憲防止と戦争防止を目指す」と述べました。


[写真]高良鉄美参議院議員、きょう2022年5月24日、東京・永田町の「全国町村会館」ホールで、宮崎信行撮影。

 立憲民主党の西村ちなみ幹事長は「何がなんでも伊波さんに勝ち抜いてほしい。岸田首相の新しい資本主義はみせかけだ」と経済政策にも期待しました。


[写真]西村ちなみ立憲民主党幹事長、きょう2022年5月24日、東京・永田町の「全国町村会館」ホールで、宮崎信行撮影。

 日本共産党の沖縄県委員長の赤嶺政賢・衆議院議員は「先日、伊波さんの方から、志位委員長・小池書記局長にあいさつに来てくれた。ありがとうございました。オール沖縄は、まず参議院の選挙から始まっている。沖縄を再び米国の占領地にしないという論戦は伊波さんが先行して、我々共産党は追いかけているのが正直なところだ」と話しました。


[写真]赤嶺政賢衆議院議員、きょう2022年5月24日、東京・永田町の「全国町村会館」ホールで、宮崎信行撮影。

 新垣邦男衆議院議員は「社民党は小さいので副党首になった。国会に来て半年だが、もっと沖縄の問題が話されていると思い込んでいた。沖縄で、伊波は基地の問題だけじゃないかと言われているのは事実だが、この人ほどスペシャリストはいない」と賛辞を送りました。


[写真]新垣邦男衆議院議員、きょう2022年5月24日、東京・永田町の「全国町村会館」ホールで、宮崎信行撮影。

 国会議員では、立憲民主党の吉田忠智さん、碧水会の嘉田由紀子さんも出席。国民民主党会派の上田清司さんらもメッセージを寄せました。

 玉城デニー・沖縄県知事は、事前に収録したビデオで登場。


[写真]ビデオメッセージを寄せた玉城デニー沖縄県知事。

 締めくくりは、糸数慶子元参議院議員で「きょうは那覇から東京に来たが、ウクライナの戦争を見て、沖縄と重なることがあると言われた。アメリカの軍産複合体が武器を供与して戦争が長引き、広島出身の岸田文雄首相は流れを進めている。伊波さんの当選で、流れを変えたい」と語りました。


[写真]糸数慶子元議員、きょう2022年5月24日、東京・永田町の「全国町村会館」ホールで、宮崎信行撮影。

 筆者・宮崎信行がきょう驚いたこと。

 

 会場の設営段階から、高良参議院議員、糸数元議員が参加していたことです。東京会場だとは理解していも、「オール沖縄」は超巨大組織だと思い込んでいました。高良さん、糸数さんの手作り感に、イメージギャップを崩してもらって楽しかった。

 当ニュースサイトは国政選挙中では初めて沖縄県で取材し、執筆する予定。オール沖縄とチーム沖縄の心の原点に迫りたいと思います。

 本土の人間として、平井伸治全国知事会長(自治省出身で鳥取県知事・兵庫県出向経験)の「島田叡」の思いと、北谷などの繁栄を見たいと思います。

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国土交通委員会が再開し局長答弁訂正の質疑だけで全会一致、「こども家庭庁」では自見はなこさん「太郎とはなこ勉強会で自民党の先生方に感謝」

2022年05月24日 22時19分24秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]国土交通省前に立つ筆者、きょう。

 有志の会の福島伸享が気を吐いて週をまたいだ法案は、あっさり全会一致。あす午後から補正予算案の審議が入ります。

【衆議院国土交通委員会 きょう令和4年2022年5月24日(火)】
 「建築物省エネ法改正案」(208閣法61号)。福島さんの12分間の質疑が立て直しとなり、まず国交省住宅局長が「自主的な開示を求めて罰則をつけるという答弁は間違いでした」という趣旨の答弁。福島さんが矛をおさめました。「解説族議員」の異名を持つ福島さんは条文の訂正を求めていたように思っていましたが、答弁の訂正となりました。このため、採決となり政府原案通りに可決すべきだと全会一致で決まりました。

【衆議院科学技術イノベーション特別委員会 同日】
 手塚仁雄特別委員長。皮肉にも先の第49回衆院選で唯一小選挙区で負けた若宮健嗣大臣が登場。「知的財産権担当大臣」としてです。科学技術担当は小林鷹之大臣ですので、小林、若宮の順で所信的あいさつをしました。再来週の同じ曜日同じ時間に所信に対する一般質疑。

【参議院内閣委員会 同日】
 「こども家庭庁設置法案」(208閣法38号・208閣法39号)と「こども基本法案」(208衆法25号)の対政府質疑。

 自見はなこさん(改選、日本医師政治連盟)が与党で異例の80分間の質疑。(1年前の当ニュースサイト記事参照)。「山田太郎さんと私の、太郎とはなこの勉強会には期数を問わず先生方が議論。子どもではこどもが読めないからと、こども庁になった」と経緯を説明しました。与党内で「先生、先生」と呼ぶのは私は好きではなく、自民党本部内の話にならないよう15年前から国民が権利を持つために、こういうところから、政権交代ある政治が必要だと説明しているのですが、まったく言葉が日本人に伝わらなく、私は完全に匙を投げました。

【参議院法務委員会 同日】
 「刑法改正案」(208閣法57号衆議院修正・208閣法58号)が法相から趣旨説明され、ただちに対政府質疑に入りました。

【参議院環境委員会 同日】
 「温対法改正案」(208閣法25号)の対政府質疑が終局。全会一致で可決すべきだと決まりました。それはいいのですが、但し、2050年カーボンニュートラルの条約を落とし込んだ改正温対法が施行されてまだ1か月なので、経緯が混乱するように懸念しています。

【参議院財政金融委員会 同日】
 「資金決済法改正案」(208閣法47号)が審議入り。

【参議院国土交通委員会 同日】
 「航空法及び特別会計法改正案」(208閣法44号)が審議入り。

【参議院厚生労働委員会 同日】
 「児童福祉法改正案」(208閣法49号)

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AV新法(案)はあす(5/25)午前9時審議入り、異例の「2時間質問」の後の衆議院内閣委員長提出法案に昼過ぎに可決

2022年05月24日 21時59分35秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
[写真]AV新法(案)の所管官庁は、警察庁、法務省ではなく、「内閣府男女共同参画局」になる、同局が入る「内閣府8号館ビル」、おととし、宮崎信行撮影。

 後半国会で突如議論が沸騰した「AV新法(案)」はあす令和4年2022年5月25日(水)に国会で初めて審議されます。

 段取りは、通例はいきなり委員長が朗読することが多いのですが、上川陽子さんが「法律案の起草の件」について趣旨説明。この後、「質疑的発言」として2時間コースがあります。超党派議員立法での2時間質疑は異例の長さになります。

 9時3分から11時3分までの質疑で、立憲民主党の堤かなめさんは「立憲の意見がどれだけ反映されたか」について、上川さんらの答弁を求めます。11時3分頃「起草案を成案とし、委員長提出の法律案と決するか」を採決。全会一致で可決され、委員会を通過します。

 なお、法律案のタイトルは「性をめぐる個人の尊厳が主んぜられる社会の形成に資するために性行為映像制作物への出演に係る被害の防止を図り及び出演者の救済に資するための出演契約等に関する特則等に関する法律」(案)となり、極端に長い法律案となりそうです。

 さらに、法律とは別に委員会の現場の意見となる附帯決議(案)も採択されますが、これも朗読に5分程度かかるボリュームになりそうです。

 ある議員は「画期的」を連呼していますが、もともとは18歳・19歳の取消権だけの話だったのが拡大したこと、「性行為映像物」を国家として認めたのではないかとの論点で世論の納得は十分に得られていません。また、「特則等」という言い方は法律ではほとんど使われない表現であり、罰則規定との兼ね合いでのちのち解釈の違いがくすぶる懸念が生じるかもしれません。

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金に汚れた公明党、見捨てられた政策秘書は懲役2年、罰金百万円、執行猶予3年

2022年05月24日 13時39分00秒 | 第208回通常国会 令和4年2022年1月
写真、太田昌孝元公明党議員、長野県で、宮崎信行撮影。

 太田昌孝元公明党衆議院議員の政策担当秘書だった澁谷朗被告に、ただいま懲役2年、罰金100万円、罰金を納められなければ1万円につき1日収監、執行猶予3年の判決が下りました。14日以内に控訴できます。
 令和3年特(わ)第3065号貸金業法違反事件で、丹羽敏彦裁判長が判決文読み上げ。
 一般傍聴17席前後に12人前後が傍聴。公明党国会議員の姿はひとりもなく、切り捨てられた印象。
 川島裕被告と2人で判決。川島被告はおそらく経営コンサルタントでしょう。
 裁判長は、両人は、首相または都知事の許可なく貸金業をし、公庫から1年10ヶ月に87回にわたり23億円の融資を不正に引き出すことを企図。裁判長は川島を「典型的な手法」で2800万円の手数料を得た「主犯と言うべき」。
 そのうえで澁谷は「国会議員秘書の立場を悪用して1000万円の分配に預かった」として「川島と比べて軽くはない」。
 澁谷被告は、紺のスーツで、濃紺の水玉ネクタイでしたが、ダブルのスーツでした。かなり反省していると思いますが、裁判長は優しい口調で、説諭もしませんでしたが、判決はかなり重い。
 なお、川島被告は、罰金は200万円で、懲役期間と執行猶予期間は澁谷被告と同じです。
 与党が長くて、朱に交われば赤くなるの一言で一刀両断。