【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【第26回参院選の東京と比例の共産】5000名池袋演説会で、しつこい右翼につきまとわれ警視庁が志位和夫ら守る「全国650万票東京100万票で山添拓・田村智子ら5名のベストチームの再選が目標だ」

2022年05月28日 17時23分09秒 | 第26回参院選(2022年7月)
[写真]右翼から共産党街宣車を守る警視庁警察官ら、きょう令和4年2022年5月28日(土)午後2時過ぎ、東京・池袋駅東口で、宮崎信行撮影。

 共産党は第26回参議院議員通常選挙で、東京選挙区(定数6)のほか、全国比例(定数50)を含めて5人の現職しか当選しないではないかとの事前の分析もあり、東京は最重点区となります。

 東京都豊島区の池袋駅東口で、志位和夫委員長のほか、東京選挙区の山添拓さん、全国比例の田村智子さんら候補予定者を集めた演説会が開かれました。が、右翼が妨害を試み、宣車近くに志位さんが到着するのを認めると、自らのマイクで「設営時に、共産党関係者から暴力を受けたので、豊島署に被害届を出した」との一方的な主張を続けました。このため、山添さんの演説の声はほとんどかき消されました。支持者が耳を塞ぎ「うるさい」と声を上げましたが、右翼には馬耳東風で、民主政治をゆがめました。

 なお因果関係が分かりませんが同党東京都委員会のYouTubeライブ配信も途切れたようです。
 その後警視庁が右翼を誘導して移動させました。山添さんの演説は終了し、田村さんと志位さんが演説しました。筆者の録音では、田村さんは早稲田大学在学中の学費値下げ運動から共産党に入り、国会で、学生ローンともいえる奨学金の改善に取り組んだと強調。司会者が「タムトモ」と愛称を呼びつつ、過去6年間の「桜を見る会」など野党合同も含めた実績をいかすため議席をつなげてほしいと呼びかけました。

 志位さんは妨害に触れず、「みなさん、こんにちは。ご紹介いただきました、日本共産党の志位和夫でございます。きょうはこんなにたくさんのみなさんが足を止めていただき感激しています」と語りました。「今度の参院選は平和と暮らしがかかった歴史的選挙になる」との構図をかかげ、「全国650万票、首都東京で100万票を獲得する」との目標を掲げました。

 志位さんは、ロシアのウクライナ侵略を受けて、ASEANのような地域的な安全保障のしくみを提案。物価については、ウクライナ・原油高のほかに、日本銀行の異次元の金融緩和の影響があると分析し「安倍元首相はこの前、日銀は政府の子会社というとんでもない発言をして問題になった。総裁のクビを挿げ替えて、株高で富裕層を儲けさせて貧富の格差を拡大して異常円安を作り出して物価高騰を作り出したアベノミクスの責任は極めて重い」と述べました。内部留保課税1%を実施し、賃上げとグリーンは控除できるようにする政策を掲げました。最低賃金は一気に1時間1500円に引き上げるといった具体的な政策を打ち出しました。

 演説会は、筆者から見て、2000名ははるかに超え、5000名前後の大動員で、熱心に聞き、必ずしも高齢者だけではなく、参院選への公約の浸透をめざすという共通の内心があることをにじませました。

 演説会は和やかに終了。しかし、その後も、演説場から引き上げる共産党街宣車をしつこい右翼が車で追いかけ「豊島署に被害届を出した」と繰り返し連呼しながらつきまとい続けました。



[写真]右翼の妨害から志位さんらを守る警察官ら、2022年5月28日、東京・池袋駅東口で宮崎信行撮影。


[写真]演説会のようす、駅側から、同。


[写真]演説会のようす、駅の対面から、同。


[写真]田村智子さん、同。


[写真]志位和夫さんと山添拓さん、同。


[写真]志位和夫さんと山添拓さん、同。


[写真]右翼が「被害届を出した」と主張する警視庁池袋警察署前に立つ筆者、きょねん、宮崎信行撮影。

池袋騒然、卑劣な右翼が妨害、共産党の志位委員長や山添、田村候補予定者ら、宮崎信行 20220528

しつこい右翼が、共産党街宣車が演説会場から引き上げるのに、つきまとう 東京・池袋20220528 宮崎信行撮影

以上です。