goo blog サービス終了のお知らせ 

宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

【速報】「打倒サムスン法可決」電機など企業再編の産業競争力強化法案が衆院で可決、今国会成立確実 

2013年11月19日 13時34分49秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

【衆議院本会議 2013年11月19日(火)】

●電機産業再編で、打倒サムスンだ!

 産業競争力強化法案(185閣法3号)が、自民党・民主党・公明党の3党共同修正により、衆院で可決しました。

 討論では、自民党、民主党が賛成し、維新、みんな、共産党が反対しました。

 参・経済産業委員会はすでに「電気システム改革法」を成立させていて、日程があいているので、今国会(来月6日まで)での成立は確定的となりました。施行は、「公布から3か月以内の政令で定める日」)なので、2014年2月から3月になる見通し。

 いわゆる「3本目の矢」を具体化する法案の衆院通過はこれが初めて。国家戦略特区法案は委員会審査が遅れています。

 「日本国内の過当競争、過少投資を是正する」のがねらいで、具体的には、おもに、電機業界や、自動車・自動車部品業界などで、国内での合併を促進する法律。促進に限らず、企業分割も含めた企業再編を「産業活動における新陳代謝の活性化」をめざしています。5年間限定の集中改革計画です。

 安倍官邸で主導権をとった経済産業省が書いた法案ですが、起業合併による利益の増加は、法人税を企画する財務省の悲願でもあり、広く賛同をえたものと考えられます。

 基本的には、電機業界での再編で、韓国サムスンに匹敵する日本企業の誕生をめざしたいところです。

 「打倒サムスン!」とまいりましょう。

●法案は民主党田嶋要筆頭理事が、質疑、修正、附帯決議をリード、単独企業での規制緩和に懸念も

 法案は、10月29日の本会議代表質疑から、修正協議、附帯決議にいたるまで、今国会から衆議院経済産業委員会の野党側筆頭理事になった民主党の田嶋要・元経済産業大臣政務官がリードしました。

 3本目の矢といえば「規制緩和」です。

 委員会審議では、法案の「企業実証特例制度」について、単独の企業に規制緩和を認めることについて、経済産業大臣の企業の指定に関する、恣意性の排除が議題になりました。そこでこれについて「国会への報告」が修正案で加えられました。これについては民主党は本会議でも、奥野総一郎さんがなお懸念を示しつつも、修正に賛成すると討論しました。

 本当に必要な規制緩和なら全国でやればいいのに、国家戦略特区、企業実証特例という安倍巨大与党。岩盤のような巨人が安倍自民党の前に立ちふさがっているとしか思えませんが、自民党政権下では、その岩盤のような巨人の姿が目に見えません。

●きわめて異例の審議

 この法案のは、二大政党国会対策委員長が「重要広範議案」とされる紳士協定を結びました。しかし、「重要広範議案」の紳士協定では総理は本会議で答弁することになっていますが、この法案は極めて異例なことに、安倍晋三首相がトルコ出張のため欠席のなか開かれました。

 これについては維新の会(木下智彦議員)からも「「首相が年に百日は海外に行ける国会運営」とうた」ったいますが、「総理みずからが」「成長戦略実現国会と言われている中、成長戦略のかなめとなるであろう本法案の趣旨説明、質疑に御出席いただけないことは、総理の意気込みが本当であるのか、疑問を示さざるを得ません」と苦情を言いました。総理のトルコ出張は良かったと思うのですが、法案自体の衆院通過へのスピードが遅れたことはまずまちがいないでしょう。

 この総理欠席について。この法案は明らかに、再編企業に対して、後々、なんらかの減税措置をするための「箱」をつくっているように思えます。しかし、そこに「あんこ」が入るかどうかが見えてきません。そこで、経済産業委員会でありながら、麻生太郎財務大臣の出席を求める声もあったようです。

 とはいえ、自民党政権ですから、総理、財務大臣も「11月の自民党税制調査会、連立与党税制改革チームの検討を経て、12月中旬ごろ政府税制改正大綱で決定します」としか答弁できなかったのではないでしょうか。税制改正に関して答弁の当事者能力者がいないという日本の国会の問題点が浮かび上がりました。これから3年間ほど、この「税制改正の答弁者」「与党税調」「国会答弁しない党税調会長」がどうなっていくかがキーポイントになりそうです。

 総理のトルコ友情の旅は良かったと思います。日程の問題を指摘しました。 

 ◇

 衆院本会議では、このほか、

 日本ハンガリー社会保障協定の締結を国会が承認する件(185条約7号)
 障害者権利条約の締結を 国会が承認する件(8号)

 が全会一致で可決し、参院に遅れました。なお、参委員会がやや渋滞しているため、会期内に成立しない可能性はなくはありません。

 このほか、「社会保障制度改革プログラム法案」(185閣法2号)が議題になっています。



 参院委員会では、

19日(火)の午前中に

「タクシーの特定地域での減車を含む台数適正化法案(185衆法2号)=自民党・民主党・公明党3党の衆院議員提出=附帯決議つき」
「自動車運転の重過失の処罰強化法案(183閣法52号)=条文によるてんかんなど障害者差別がないよう配慮する附帯決議つき」が可決しました。
あす2013年11月20日(水)午前10時からの参議院本会議で可決し、成立する見通し。 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自民党「国土強靭化」、民主党「国民生活強靭化」の防災減災2法案が審議入り 新進党調査団の原点に戻れ

2013年11月19日 09時28分01秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

[写真]阪神・淡路大震災の新進党現地調査団、1995年1月17日、左から、石井一さん、小池百合子さん、東順治さん、海部俊樹党首、大口善徳さん、中野寛成・政調会長、二階俊博さん、赤羽一嘉さん、前田武志さんの各新進党衆議院議員、石井一さんフェイスブックページからお借りしました。

【衆議院災害対策に関する特別委員会 2013年11月19日(火)】

 自民党の「国土強靭化のための防災減災基本法案」(183衆法18号)
 民主党の「国民生活強靭化のための防災減災基本法案」(185衆法9号)

 が同時に審議入りしました。

 自民党案はすでに、第183通常国会で趣旨説明されており、下のエントリーにまとめています。

「防災減災等に資する国土強靱化基本法案」が審議入り 自公の参院選勝利後に成立か

 きょうは民主党案も同時に審議入りし、青森県八戸市選出の自民党の大島理森さんが「あまり変わらない両案だ」と言いながら、質疑に立っています。

 もともと、野党・公明党が景気対策もかねて、「防災減災ニューディール」を打ち出したところ、党員から「事前防災は大事だが、ニューディールは伝わりにくい」との意見を受けて、参議院に「防災減災基本法案」を議員立法で出したのが原案。

 「事前防災」「防災減災」の重要さは国民共有なので、新進党出身の自民党・二階俊博元運輸相と、民主党の中川正春前防災相がそれぞれの党の色に仕立て直した法案です。これに先立ち、同委員会では、地震対策に関して東大教授らから参考人質疑をしました。これを聴いたときには、私もある程度、防災減災の必要性を感じました。

 二階さんは「阪神・淡路大震災のとき、私は当時は野党でしたが、いわゆる明日の内閣的な存在で、いわば防災担当的な存在でした。大阪で大地震が起き、(和歌山から)東京へすぐに行こうかと思いましたが、当時、明日の内閣のトップの海部俊樹さんの調査団が来ることになりました。私は民間機で、岡山空港に向かい、岡山に事前にヘリコプターを予約しておき、調査団で現地にその日のうちに行き、その日のうちに上京し、国土庁に駆け込みました」と新進党時代の(村山自社さ内閣と比較した場合の)武勇伝を披露しました。

 
[写真]阪神・淡路大震災の新進党現地調査団、1995年1月17日、左から、石井一さん、小池百合子さん、東順治さん、海部俊樹党首、大口善徳さん、中野寛成・政調会長、二階俊博さん、赤羽一嘉さん、前田武志さんの各新進党衆議院議員、石井一さんフェイスブックページからお借りしました。

 しかし、新進党は自民党の亀井静香・元警察官僚と野中広務・元国家公安委員長の「新進党というのは創価学会が応援している政党です。創価学会というのは、オウム事件のオウム真理教と同じく宗教法人です。憲法の政教分離の原則は、宗教団体が政党を応援していることを禁じているので、憲法違反の政党です」というネガティブキャンペーンを信じる人が多発し失速しました。インターネットがある現代では考えられないことです。

 自民党案は「二階俊博君外(ほか)11名=合計12名=提出」となっています。議員立法は衆議院では提出者1名(それと賛同者20名)以上でできるのに、「合計12名」となっていることから、自民党政府外議員の事前防災にかける思い入れを感じます。

 自民党案が今国会で成立するのか、修正協議になるのか、継続審査になるのかはまだ分かりませんが、防災減災の必要性はコンクリートも含めて、民主党内にも賛同の声が広がっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今後の政治日程「法案成立仕分け週」を更新しました ご活用ください。

2013年11月18日 06時59分38秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

http://regimag.jp/b/sample/list/?blog=65&entry=35978

[写真]11月下旬の国会前庭、国会正門外、皇居近く、誰でも自由に出入りできます=撮影は2年前。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「成長戦略失速国会」?産業競争力法案が強行採決のあおりで、本会議上程見送り 再生医療法案遅れる 

2013年11月16日 07時20分56秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

 アベノミクス3本目の矢、「成長戦略実行国会」が「成長戦略失速国会」となってきました。

 今国会では11月15日(金)の衆・本会議が残り会期3週間となるため、参院での審議時間確保による確実な法律成立のめどとされてきました。ここで、午前中に自民党・民主党・公明党の3党共同修正で可決していた、「産業競争力強化法案」を本会議に緊急上程できないハプニングが起きました。ほぼ同時刻に、「社会保障制度改革プログラム法案」を自民党が強行採決したため。

 「過剰規制・過少投資・過当競争」をなくすために、企業の合併を促進する新陳代謝を盛り込んだ産業競争力強化法案は10月29日(火)の本会議で審議入りしましたが、経済産業委員会で「電気事業法改正案(電力システム改革法案)」=成立済み=を優先したため、審議が遅れました。11月1日(金)の本会議で審議入りしていた「社会保障制度改革プログラム法案」の強行採決により、本会議上程が見送られ、早くても19日(火)の本会議での衆院通過となりました。なお、参院・経済産業委員会はすでに改正電気事業法の審査を終えているので、火曜日にも委員会審査をスタートできる段階でした。

 国家戦略特区法案は、衆院内閣委員会で審議が続いています。こちらは、特区への減税について、麻生財務大臣の出席を野党が求めていますが、麻生大臣が、参院の特別会計法改正法案=成立済み=や、衆財務金融委員会のみずほ銀行などの暴力団融資事件の対処策の答弁に追われたこともあり、出席できませんでした。ただ、来週以降も、特区法成立後の減税・免税措置については、野田毅・自民党税制調査会長らが12月中旬に決定することになるため、麻生大臣には当事者としての答弁能力がないのが自民党政治の実態です。

 iPSなど再生医療の安全確保関連2法案は、14日(木)の参院・厚生労働委員会で、趣旨説明だけが行われて散会。質疑は来週に持ち越されました。ところで、再生医療関連2法案が成立すると、「薬事法」のタイトルが「医薬品・医療機器の安全確保法」に変わります。ところが、火曜日(12日)、政府は医薬品のインターネット販売を解禁する「薬事法及び薬剤師法の一部を改正する法律案」を国会に提出しました。法案タイトルだけでも分かる政治センスのなさは厚生労働省特有です。 

 このように、再生医療2法案の成立は来週以降、産業競争力強化法案と国家戦略特区法案の成立は再来週以降おそらくおそらく今国会最終週になりそうです。

 「実行なくして成長なし」との安倍首相の所信表明演説から始まった今国会ですが、おそらく、業界団体と監督官庁がセットになって圧力をかけているのだろうと推測されます。

 衆・農水委では「農地集積バンク2法案」が審議入りしましたが、よく聞いてみると、「貸付けは、無利子とし、その償還期限(据置期間を含む。次条第一項において同じ。)は十二年以内、据置期間は五年以内で公庫が定める」といった条文が入っており、相変わらず、農業者を融資でしばりつける自民党農政は不変のようです。

 今週末、日本銀行の本店、支店の金庫で過ごす現金は102・5兆円。わが国金融市場最大の状況が続きます。ところが、内閣府(旧経済企画庁)の統計では、2013年7―9月期のGDPは年率換算で1・9%成長に鈍化しました。さらに新SNA統計を精査してみたら、公共事業が増え(ただし政府最終消費支出は減っている)、民間住宅投資が大幅に伸びているだけです。とくにこの民間住宅投資の拡大ですが、現金で戸建てを買っているだけではないでしょう。ラジオ番組で、「まだ建て替えたくないけれども、今のうちにと家族で決めて建て替えしていますが、工事をみているとせつない」との投書が読み上げられました。これはまだしも、中堅デベロッパーが銀行から融資を受けて、高層マンションをとりあえず建てているのかもしれません。

 あたかも、安倍首相・林農相の既得権益「下関銀行」大繁盛という感じがします。

 ただ、今週決算発表したメガバンク頭取も沈痛な表情だったので、国債を買うだけの簡単なお仕事もストレスがたまるだけのようにも感じます。

 正直、日本のバンカーが収益性の高い成長産業を見つけて、融資をする、というのは厳しい面もあるかもしれません。しかし、「実行なくして成長なし」「全国津々浦々までアベノミクスを実感してもらう」うえで、「1・9%成長」の「102・5兆円の日銀当座預金勘定」は一つのターニングポイントになりかねません。 

 いずれにしろ年次税制改正議論を9月ごろから始めて、その責任者である政治家が国会で答弁するよう国会改革すべし。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月15日(金)のつぶやき

2013年11月16日 00時58分03秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

民主党からは社会保障プログラム法案の問題点について、朝9時から9時20分まで大西謙介議員、9時20分から9時45分までは中根康浩議員、9時45分から10時10分までは柚木道義議員が質問します。

国会実況 国会中継さんがリツイート | RT

明日15日(金)正午に社会保障プログラム法案が強行採決の予定。9時から12時まで衆議院厚労委員会で審議され正午に強行採決の予定。介護保険や高齢者医療の2割負担への引き上げ、介護保険の要支援サービスのカット、小児がんなどの小児慢性疾患や難病患者の自己負担アップが入った負担増先行法案

国会実況 国会中継さんがリツイート | RT

#kokkai 衆内閣委で「国家戦略特区法案」、衆経済産業委で「産業競争力強化法案」の「3本目の矢2法案」が審議中です。若井康彦さん、近藤洋介さんがそれぞれ質疑。


#kokkai 衆院厚生労働委員会が始まり、「社会保障制度改革プログラム法案」が質疑。きょう採決のもよう。大西健介さんが質疑。

2 件 リツイートされました

大西健介さんは「1年前の2つの約束を保護している」として「消費税増税分の社会保障への充当」と「衆議院定数削減」の2つの国民への約束への説明がないと、賛否を判断できないため、採決に応じられないと宣言。#kokkai

2 件 リツイートされました

衆外務委では、「日本とハンガリーの社会保障協定」と「障害者の権利条約」の2つの締結の件を審議。#kokkai

1 件 リツイートされました

特定秘密保護法案も午前9時から審議中。衆NSC特別委。#kokkai

1 件 リツイートされました

「◎改正特別会計法成立で道路特会廃止 官僚追いかけ5階から18階まで追いかけたガソリン値下げ隊(完)」#kokkai goo.gl/eoCFg0

1 件 リツイートされました

#kokkai 産業競争力強化法案は、自民党、民主党、公明党3党提出の修正案が出ました。この修正案で可決する見通し。#日経平均 


#kokkai 衆院経済産業委員会では、産業競争力強化法案(185閣法3号)が、討論・採決に入っています。


産業競争力強化法案が、自公民3党による修正で可決。午後の衆議院本会議に緊急上程の見通し。#kokkai

2 件 リツイートされました

婚外子差別の民法900条の非嫡出子相続差別条項を削除する民法改正法案は、与党の質疑だけで終わり、次回は来週火曜日になりました。衆・法務委。#Kokkai

12 件 リツイートされました

#kokkai 自民党が暴挙。厚生労働委員会で強行採決。

13 件 リツイートされました

「【速報】安倍自民党が数の横暴 社会保障制度改革プログラム法案審議を一方的に打ち切り」#kokkai goo.gl/iX92t4

18 件 リツイートされました

#kokkai 衆議院本会議が開議しました。

1 件 リツイートされました

#kokkai 衆院本会議では、高校授業料無償化法に所得制限をかける法案が自民党の賛成多数で可決しました。

9 件 リツイートされました

県議選で「郡」内の選挙区割りを条例で定められるようにする公職選挙法改正法案が衆議院で可決し、参院に送付。#kokkai

2 件 リツイートされました

産業競争力強化法案の衆・本会議への上程は見送られました。#kokkai

3 件 リツイートされました

自民党が委員会で強行採決した社会保障制度改革プログラム法案の本会議への上程は見送られました。#kokkai

14 件 リツイートされました

「岡田克也さん「オープンガバメント勉強会」を発足 CP研(比較政治制度研究会)から22年目の秋」 blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/…

3 件 リツイートされました

社会保障改革 プログラム案が、強行採決されました。 pic.twitter.com/PmbAlrCxe8

国会実況 国会中継さんがリツイート | RT

【厚生労働委員会】現在、社会保障プログラム法案を強行採決しようとして大いにもめております。

国会実況 国会中継さんがリツイート | RT

プログラム法案?安倍総理は第一次内閣でも強行採決連発したな

国会実況 国会中継さんがリツイート | RT

プログラム法、25時間丁寧な審議をした、今国会で成立させるために採決した、強行採決ではないって聞いてるって官房長官。

国会実況 国会中継さんがリツイート | RT

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ねじれ解消の安倍自民党が数の横暴で強行採決 社会保障制度改革プログラム法案 衆・厚労委

2013年11月15日 12時44分13秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

 安倍自民党が数の横暴に出ました。

 民主党公認で初当選しながら、お金をもらって自民党に移籍した後藤茂之・厚生労働委員長は、社会保障制度改革プログラム法案(185閣法2号)について、「民主党の3党合意に反して、公共事業と税の一体改革になっている」、「世帯年収570万円以上の難病患者には負担増になる内容が入っている」との指摘に対して、不誠実答弁を繰り返したうえ、「決める政治とは強行採決のことか」「社会保障が成長戦略の重荷だというのか」(ともに中根康浩さん)の声をかきけし、2013年11月15日(金)午後12時20分過ぎに、採決に入りました。

 民主党とみんなの党が、民主政治を守るために、強行採決に抵抗しました。

 今回の強行採決は、来週火曜日ないし水曜日を予定している、国民の目と耳と口をふさぐ平成の治安維持法「特定秘密保護法案」の原案通りの強行採決の地ならし、という自民党の思惑がある可能性も否定できません。

 後藤委員長は、午後12時36分、採決し、賛成多数だとして、可決を一方的に宣言。

 一方、委員会報告書の作成に関しては、通例の発声でなく、起立採決を求め、自民党と公明党のみの賛成多数で委員長に一任されるという異例のプロセスとなりました。

 民主党は社会保障と税の一体改革での、「社会保障、とくに年金の将来像」が示されていないことを「メーンディッシュのないメニュー」と批判しており、昨年の通常国会での理念から、自民党による消費税増税分ネコババが続いています。

  自民党は、特別秘密保護法案に関しても、来週、数で強行採決する方針があるとみられます。

 成長戦略を具現化する法案では、「産業競争力強化法案」(185閣法3号)が、民主党・自民党・公明党の3党修正で可決し、3党提出の附帯決議が田嶋要さんによって提出されました。企業再編の新陳代謝をはかるのは民間企業主導にする附帯決議や、国会への定期的な報告を求める附則がつきました。

 「民法の非嫡出子相続差別規定を削除する改正法案」(185閣法20号)は、衆・法務委で与党の審議がされて散会しました。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

◎改正特別会計法成立で道路特会廃止 官僚追いかけ5階から18階まで追いかけたガソリン値下げ隊(完)

2013年11月15日 10時33分23秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

【参議院本会議 2013年11月15日(金)】

 参議院は、特別会計法を改正する法律(案)(185閣法13号)を採決し、可決、成立しました。議長が陛下に奏上し、近く公布されます。

 これにより、2008年通常国会「ガソリン値下げ隊の青春」の舞台となった道路勘定、治水勘定など「社会資本整備特別会計」は廃止されました。

 ◇

 ガソリン値下げ隊というと、いろいろと思い出すことがありますが、冬柴鉄三国交大臣(故人)と宮田道路局長(閉会後退職)との社会資本整備特別会計からのタクシーチケット疑惑です。民主党調査団が、埼玉県にある関東地方整備局を訪れたさいの民主党ニュースが、今もホームページに残っていますので、全文引用したいと思います。

[2008年5月15日付民主党ニュースから全文引用はじめ]

 菅直人代表代行を本部長とする民主党道路特定財源・暫定税率問題対策本部は15日午前10時、道路特定財源のムダ遣いの実態を洗い出すため、さいたま新都心にある国土交通省の出先機関である関東地方整備局を視察に訪れた。

 視察には、同対策本部副事務局長の川内博史、高山智司両衆議院議員のほか、道路財源をタクシー代に充てていたのではないかという問題を委員会追及や調査を通じて明らかにしてきた大久保勉参議院議員、古本伸一郎、小宮山泰子両衆議院議員、尾立源幸参議院議員、埼玉県12区次期公認予定候補の本多平直総支部長らが同行した。

 道路官僚のタクシーチケット利用状況に着目した大久保議員の追及・調査によれば、関東地方整備局道路部道路計画1課で上位10人中7人を占め、わずか20人足らずの同課の3分の1の職員だけで1134回、約2200万円を支出していたとされる。

 視察団一行は5階の会議室に通され、まず菅代表代行が挨拶。一昨日に道路整備費財源特例法改正案が再可決されたことに改めて言及したうえで、「私たちはむしろ、これからが道路政策の抜本改革の本番だと考えている」と表明。あわせて、民主党が考える一般財源化は道路特定財源を地方の裁量で自由に使えようにする一般財源化であると明言し、それに伴って全国8つの地方整備局のあり方の検討が必要だとした。

 「国の形をかえる突破口がこの道路行政だという位置づけで、今後も取り組んで行く」と語ったうえで菅代表代行は、地方整備局の位置づけは中央官庁よりもさらに見えにくいとも指摘し、「私どもが疑問に思うものは、すべての資料の提示を」と強い口調で求めた。

 こうした前段を経て行われた関東地方整備局からの説明の場では、高山議員が本省とのやりとりで「視察当日に現場で提示する」と回答があった、使用済みタクシー券の半券開示や職員の残業実態や公用車の使用状況の説明を求めたが、ずらりと居並ぶ北橋局長以下、「職員は一生懸命働いていた」「個人情報に繋がるタクシーの半券は開示できない」「この問題が明るみになったことで職員個人に苦情電話などもきている」などと列挙し、個人名が判明しないように黒塗りにしたうえでタクシー半券提示をと求めても、まさに組織ぐるみで開示も状況説明も拒否。組織総力をあげた拒否行動が展開された。

 らちが明かないと見た古本、大久保両議員は、エレベーターの利用を関東地方整備局職員によって阻止されたために、タクシーの半券を保管している18階にある道路部道路計画1課まで5階から歩いて訪ね、資料開示を迫った。1時間半以上押し問答が展開され、菅代表代行ら一行も加わってさらに要求したが、局側はあくまでも提示を拒んだ。

 菅代表代行は「暫定税率を復活させてガソリン税を上げ、国民生活を圧迫しておきながら、そんななかで国民が納めた税金を使い放題に使ってタクシー帰りを繰り返す。その職員を守るために資料開示を拒む。守るべきもの、目を向けるべき方向が違う」と、怒りをこめて繰り返し断じた。

[全文引用おわり] 

 古本さんと大久保勉さんは5階から18階まで階段を歩いて調査。

 5年経って特会改革ができたということになります。

 まあ、自民党はこういうことしないでしょうね。改革者の党として、民主党の青春は終焉したかのようにも思えますが、まわりまわってより若い世代が改革の志をつないでいくでしょう。

 改正特別会計法には、附帯決議がついており、衆議院では古本伸一郎さん、参議院では尾立源幸さんが趣旨説明していますから、すべての官僚が心すべしだし、古本さん、尾立さんは、これからもしっかりチェックする立場にいてほしい。


[写真]川内博史ガソリン値下げ隊長=筆者(宮崎信行)撮影。
   


[写真]2008年にどんどん値上がりしたガソリン価格、都内、筆者撮影。


[画像]笹川堯・議院運営委員長に抗議する、ガソリン値下げ隊=テレビ朝日映像から。



[写真]民主党によるガソリン値下げによろこぶドライバーと衆院山口2区補選で民主党が圧勝=2008年4月のNHKから撮影。

 ◇

 参議院本会議では、このほか、

  国家公務員、地方公務員、国会職員が配偶者海外転勤の同行のために3年間まで無償で休業できる法律(185閣法10・11・衆法6号)

 JNES(独立行政法人原子力安全基盤機構)を解散する法律(185閣法16号)

 農村漁村再生可能エネルギー法(185閣法8号)

 改正自衛隊法(183閣法63号)

 が成立しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月14日(木)のつぶやき その2

2013年11月15日 00時58分57秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

衆・政治倫理の確立および公職選挙法に関する特別委員会(保岡興治委員長)では、逢沢一郎さん提出の「県議選の郡内の区割りなどを条例で定められるよう緩和する公職選挙法改正法案」(183衆法41号)が審議入りしました。#kokkai

2 件 リツイートされました

衆・国家安全保障に関する特別委では、長島昭久さんの質疑。#kokkai

1 件 リツイートされました

#kokkai 衆・災害対策特別委が開会。地震対策にかんする国政調査で、参考人質疑。

1 件 リツイートされました

#kokkai 参・外交防衛委員会では、自衛隊法改正法案(183閣法63号)を採決。3年ぶりに1委員をとり、委員に復帰した共産党の井上議員が反対討論するも、賛成多数で原案通り可決。附帯決議つき。散会。

4 件 リツイートされました

#kokkai 参・環境委は、JNES(原子力安全基盤機構)解散法案を賛成多数で可決しました。附帯決議つき。散会しました。

15 件 リツイートされました

参農水委では「農村漁村再生エネ法案」(185閣法8号)が全会一致で政府原案通り可決され、附帯決議がつきました。#kokkai


衆・倫理選挙特別委では、「県議選で、郡内の区割りを条例で定められるように規制を緩和する公職選挙法改正法案」(183衆法41号)が賛成多数で可決しました。#kokkai

3 件 リツイートされました

「石上俊雄さん参議院総務委員会で初質問「民間企業にも配偶者同行休業を」浜野喜史さんは環境委員会で」#kokkai goo.gl/GxHHyr


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月14日(木)のつぶやき その1

2013年11月15日 00時58分56秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

「「密約はない」との安倍内閣麻生太郎大臣の答弁は嘘だと菅官房長官が認める 福島議員の質疑に」#kokkai goo.gl/enzKHE

11 件 リツイートされました

#kokkai 衆議院内閣委では、「国家戦略特区法案」(185閣法18号)は学者などからの参考人質疑。

1 件 リツイートされました

#kokkai 衆・国家安全保障特別委員会では、
特定秘密保護法案(185閣法18号)
情報公開法改正法案(185衆法1号)。

5 件 リツイートされました

#kokkai 衆・NSC特別委の冒頭で、参考人として、
最高裁判所事務総局民事局長(兼)行政局長が呼ばれることが分かりました。きょうの審議の中で、「裁判官によるインカメラ審理」を求める民主党法案へのていねいな質疑があるのだろうと思います。午後5時まで!

6 件 リツイートされました

#kokkai 自民党の城内実さんが、民主党案について質疑。

3 件 リツイートされました

#kokkai 民主党の情報公開法改正法案全文(PDF)はこちら→
sangiin.go.jp/japanese/joho1…

3 件 リツイートされました

自民党の城内実議員は、「特定秘密保護法案の修正に民主党も乗ってほしい」と指摘・確認したうえで、民主党の情報公開法案に関して、枝野幸男・後藤祐一両発議者に質問しています。#kokkai


階猛さんも答弁。衆・第一委員室の国家安全保障に関する特別委。#kokkai


#kokkai 参議院の議題。財政金融委員会では、特別会計法改正法案(185閣法13号)が麻生大臣から趣旨説明され、質疑がされています。

1 件 リツイートされました

参・環境委では、「JENSを解散し、原子力規制庁に統合・強化する法案」(185閣法16号)の質疑が始まり、三原じゅん子さんが質疑。#kokkai

1 件 リツイートされました

参・国土交通委では、議員立法の「タクシーの特定地域での減車・適正化法案」(185衆法2号)について、金子一義衆議院議員が趣旨説明し、質疑は後日にして、散会しました。#kokkai


参・厚生労働委員会では、
「薬事法を改め薬品・医療機器安全確保法に改正する法案」(183閣法73号)
「再生医療の安全確保法案」(74号)を田村厚生労働大臣が趣旨説明し、質疑は後日として、散会。#kokkai #日経平均

1 件 リツイートされました

#kokkai 参・総務委員会では「国家公務員の配偶者同行3年間無償休業法案」(185閣法10号)と「地方公務員の配偶者同行3年間無償休業法案」(11号)について、質疑。


#kokkai 参・農林水産委員会では、「農村漁村再生エネ法案」(185閣法8号)について、質疑をしています。


#kokkai 参・外交防衛委員会では、「自衛隊法改正法案」(183閣法63号)について、質疑しています。

1 件 リツイートされました

参・法務委では、「自動車運転重過失処罰法案」(183閣法52号)について、学者など参考人の意見を聴いています。すでに衆院可決済みですが、てんかんなどの病気、障害について、差別になりかねない条文がある、との懸念について精査しています。#kokkai

1 件 リツイートされました

電機連合の石上俊雄さんが、質問デビューしています。参議院総務委員会です。webtv.sangiin.go.jp/silverlight/in…


#kokkai #電機連合 #ディーセントワーク 民主党の石上俊雄・参議院議員が総務委員会で質疑している議題は「公務員が配偶者の転勤に同行して3年間まで無償(保険は一部雇用者負担)で籍をおいたまま休業できる法案です。成立後は、「民間でも」という話になりそうです。


#kokkai #電力総連 浜野喜史(はまの・よしふみ)参議院議員が質問デビュー。環境委員会。議題は「JENSを解散し原子力規制庁を強化する法案」です。インターネットで見られます。webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

1 件 リツイートされました

#kokka #自動車総連 参・財政金融委員会では、礒崎哲史さんが質疑。昨日の本会議に続き、委員会でも質問デビューです。相手は麻生太郎財務大臣。議題は特別会計法改正法案。webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

3 件 リツイートされました

#kokkai 特別会計法改正法案(185閣法13号)が可決しました。尾立源幸さん提出の附帯決議つき。散会。


#kokkai 衆・内閣委は参考人質疑を終えて、あす9時から「国家戦略特区法案」の質疑を再開することにし、散会。


#kokkai 参・法務委は、自動車運転重過失処罰法案について、「てんかんなどへの差別の助長」といった懸念を中心にした、参考人質疑を行い、きょうはこれで散会しました。


参議院総務委(山本香苗委員長)では、国家公務員配偶者海外同行休業法案と地方公務員の同法案を全会一致で可決し、散会しました。#Kokkai

1 件 リツイートされました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石上俊雄さん参議院総務委員会で初質問「民間企業にも配偶者同行休業を」浜野喜史さんは環境委員会で

2013年11月14日 17時42分35秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

[画像]質問デビューする民主党の石上俊雄(いしがみ・としお)参議院議員、2013年11月14日(木)、参議院インターネット審議中継から。

 民主党第23回参議院議員通常選挙(2013年7月21日)初当選組の「雑草カルテット」の質問デビューが完了しました。

●電機連合の石上俊雄さんが参議院総務委員会で質問デビュー。

 電機連合の全国比例、石上俊雄(いしがみ・としお)さんは、参議院総務委員会で国会・地方公務員の配偶者の海外転勤同行の無償3年間まで休業法案(185閣法10、11号)で質問に立ちました。石上さんの2013年8月2日(金)の国会初登院に関しては当ブログエントリーで詳しくお伝えしたところです。


[画像]民主党の石上俊雄さん、2013年11月14日(木)、参議院インターネット審議中継からキャプチャ。

 石上さんは「(ライバル党になった自民党の政府提出の法案だが)良い法案で、(成長戦略である)日本再興戦略に入った、女性のみなさんの活用と、(仕事と家庭の)両立につながるので、最大限活用してほしい」と語りました。

 そして、「やむを得ない理由で、復職しようとしていたのに、(事情があって)復職できなかった人はどうなるのか」と指摘すると、政府参考人から「その場合のペナルティーはありません。(制度を利用する)公務員は全体の奉仕者としての自覚を持ってほしい」との答弁。

 さらに民間人の知見を活かしてたたみかけ、「その場合は、共済の折半部分はどうなるのか。民間企業で同じような制度があるところでは、(厚生年金の労使折半の使用者負担部分は)後から返してください、ということになっているところもあるようだ」と指摘しました。

 これについては、人事院職員福祉局長と総務省人事・恩給局長が、どちらが答弁するかお見合い。石上さんも戸惑ったようですが、えてして二重行政を指摘することになりました。ぜひ、石上さんは、霞が関・永田町に染まらないでいただきたいですね。

 そして、「審査している法案の11条を見ると、運用は人事院規則で決まるとあります。ある程度は、法案の条文に落とし込んでい置いた方がいいのではないでしょうか」と指摘しました。これは公務員の場合は、就業規則、労働協約、労働契約がないので、こういうことになっているわけです。

 石上さんは初質問を「ぜひ(配偶者の海外同行休業制度の)民間への普及も進めてほしいと思います」とまとめて安堵。

 法案は採決され、全会一致で可決しました。

 
[画像]民主党の石上俊雄さんの関係者と思われる一般傍聴者のみなさん、2013年11月14日(木)、参議院インターネット審議中継からキャプチャ、赤丸加筆は筆者。

 なお、石上さんの質問中、新藤大臣ら後ろ側1列目、2列目の記者席・カメラマン席は空席ながら、3段目の一般傍聴者席は満席で、20人以上が傍聴していました。どうやら石上さんを支えた電機連合のみなさんのようです。

●電力総連の浜野喜史さんも質問デビュー

 浜野喜史(はまの・よしふみ)さんも環境委員会で質問デビュー。議題は「JNES(独立行政法人原子力安全推進機構)を解散して原子力規制庁に統合・強化する法案」(185閣法16号)で、質疑のあと、原案通り可決され、附帯決議がつきました。

 
[画像]民主党の浜野喜史さん、2013年11月14日(木)、参議院インターネット審議中継からキャプチャ。


[画像]民主党の浜野喜史さん、2013年11月14日(木)、参議院インターネット審議中継からキャプチャ。

 浜野さんは質疑の最後を「国民は原子力の安全性を求めていますが、原子力発電に従事している人、福島の入りも含めてですが、従事している人もまた、安全性を求めています。科学的見地に立って、厳正かつ安全な原子力行政をしてほしい」と田中俊一原子力規制委員長に求めました。

 これに先立ち、有識者会合を開かない委員がいるなど、同委員会による審査のプロセスについてていねいに質問しました。

 
[画像]第23回参院選初当選の、森本真治参議院議員、野田国義参議院議員、浜野喜史参議院議員、石上俊雄参議院議員、礒崎哲史参議院議員=民主党ホームページ。

 森本真治さん(広島県選挙区)が質問した「消費者の財産被害の集団的回復の民事訴訟特例法案」(183閣法60号)は、担当大臣がほかの法案に手いっぱいになっており、成立が遅れていますが、今国会での成立は確実。

●参院委員会では、法案が続々可決も、民主党議員が「附帯決議」作戦

 磯崎哲史さんが昨日本会議、きょう委員会で質問した「特別会計法改正法案」(185閣法13号)は原案通り可決され、尾立源幸元財務政務官の提出で附帯決議がつきました。

 郡司彰会長も質問した「農村漁村再生エネルギー法案」(185閣法8号)も全会一致で可決し、小川勝也さんが附帯決議をつけました。

 外交防衛員会では「自衛隊法改正法案」(183閣法63号)が可決。3年ぶりに委員ポストを取り戻した共産党が反対しました。可決後、福山哲郎さんが附帯決議をつけました。

 特会法案、再生エネ法案、自衛隊法改正法案は次の参議院本会議で可決し、成立する見通し。

 参・厚生労働委では、再生医療推進2法案が審議入りしましたが、趣旨説明だけ。国交委では、衆院議員立法のタクシー減車など適正法案が審議入りしました。法務委は、「自動車運転重過失処罰法案」について、「てんかんなどの病気・障害のある人への差別」の懸念を中心に参考人質疑がされました。

●衆議院では、県議選の公職選挙法改正案が可決

 一方、衆議院。

 自民党の逢沢一郎さんが通常国会に出していた「県議選で郡の中で選挙区割りを条例でできるようにする公職選挙法改正法案」(183衆法41号)が趣旨説明され、質疑のあと、採決され、賛成多数(共反対)で可決しました。

 NSC特別委では、自民党の城内実さんが「政府提出の特定秘密保護法案の修正協議にのる可能性はあるのか」と民主党に確認したうえで、情報公開法改正法案(185衆法1号)について、枝野幸男さん、後藤祐一さん、階猛さんに質問しました。

 災害対策特別委員会では地震対策について、専門家への参考人質疑がされました。これは、事前防災減災のための国土強靭化法案と、それに対する民主党対案「国民生活強靭化法案」(国会未提出)との質疑に向けてのウォームアップとみられます。

●衆議院、あす午前採決集中へ

 あすは、午前中に、衆議院委員会でいくつかの法案採決がある見通しで、午後1時からの本会議は緊急上程ラッシュとなりそうです。会期末まで残り3週間となり、衆議院は緊張感がもっとも高まる決戦の金曜日となります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月13日(水)のつぶやき その2

2013年11月14日 00時58分04秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

#kokkai 衆外務委は、金曜日に再開することにして、散会。


#kokkai 民主党は「高校授業料無償化に所得制限をかける法案」に反対。参院選後の、民主党の法案反対はこれが初めて。

2 件 リツイートされました

#kokkai 参議院国家安全保障に関する特別委員会では、日本版NSC設置法案が審議入り。

2 件 リツイートされました

#kokkai 参・国家安全保障特別委では、民主党衆議院議員の後藤祐一さんがNSC設置法案の衆議院修正部分について趣旨説明しました。

2 件 リツイートされました

【速報】田村厚労相は、徳洲会系会社役員で眼科医の徳田容疑者と6月に会食。佐藤勉自民党国会対策委員長の紹介で、赤坂の料亭で。衆・厚生労働委員会で民主党の大西健介・長妻昭両議員への答弁。#kokkai

3 件 リツイートされました

【速報・続き】旧姓・徳田、スターン美千代容疑者と田村憲久厚労大臣は、園田修光元衆議院議員の紹介で会う。田村大臣が自ら答弁訂正。衆・厚労委。#kokkai

2 件 リツイートされました

田村憲久厚生労働大臣は、参院選直前(6月)に、園田修光自民党公認(予定)参議院議員候補(当時=元衆議院議員)とスターン美千代容疑者と、厚生労働省大臣室で会ったと答弁。「大臣室見たかったというだけの話で、たわいのない話をして帰ったと思う。怪しい話を大臣室でするわけがない」と答弁。

5 件 リツイートされました

@ayame0816 詳細は都道府県などの役所に確認していただきたいですが、各生徒の負担は変わらないと思います。すべての生徒(の保護者)が、所得証明書(市役所で300円などの手数料でとれる)を学校に持参する必要があります。来年度から実施です。


「アクセル全開民主党、人使いハンドル良し 特別会計法改正法案で礒崎哲史さん質問デビュー 初反対も」#kokkai goo.gl/DsUdLb


#kokkai 参議院NSC特別委員会(国家安全保障に関する特別委員会)は散会しました。


#kokkai 農地集積バンク法案(185閣法14号)と、農地集積のために農業経営基盤強化法を改正する法案(15号)が審議入り。19日(火)10時委員会、20日(水)参考人質疑の日程を決めて、衆・農水委は散会。


#kokkai 交通政策基本法案(185閣法17号)が、衆・交通委で可決。附帯決議。散会。


きょうの衆議院と参議院はすべて散会しました。#Kokkai


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

11月13日(水)のつぶやき その1

2013年11月14日 00時58分03秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

「宏池会会長の悲劇は繰り返されるのか? 第46回衆院選「違憲」「無効」訴訟、最高裁判決へ」#kokkai goo.gl/pcXoXP

1 件 リツイートされました

#kokkai 午前8時50分から、衆議院厚生労働委員会。社会保障制度改革のプログラム法案。2017年度までの工程表があるので、大事な法案です。

3 件 リツイートされました

明日13日(水)の衆議院厚生労働委員会では、13:00~15:35に、社会保障制度改革プログラム法案を議題として、民主党議員が次の予定で質問に立ちます。

中根議員 13:00~13:40
テーマ:難病、小児がんなどの小児慢性特定疾患の自己負担アップについて

国会実況 国会中継さんがリツイート | RT

大西議員 13:40~14:10
テーマ:徳洲会問題について

長妻議員 14:10~14:55
テーマ:年金、介護、難病・小児がんなどの小児慢性特定疾患の自己負担アップについて

山井 14:55~15:35
テーマ:要支援切りについて

国会実況 国会中継さんがリツイート | RT

衆議院インターネット審議中継にアクセスすれば、質疑の様子を、パソコンでリアルタイムでご覧いただけます。
shugiintv.go.jp/jp/index.php
お忙しいとは存じますがご覧いただければ幸いです。

国会実況 国会中継さんがリツイート | RT

#kokkai 衆・財務金融委では、みずほ銀行の暴力団融資事件の参考人質疑です。しっかり解明してほしい。ですが、各会派がつるし上げる格好になると、かえって、暴力団の存在感を今後高めてしまうことにもなりかねないので危惧しています。


衆議院の議題は、社会保障制度改革プログラム法案(厚労委員会)、国家戦略特区法案(内閣)、一般質疑(法務)、参考人質疑・みずほ暴力団融資(財金)、高校授業料無償化法所得制限法案(文科)、産業競争力強化法案(経産)、参考人質疑・特定秘密保護法制(国家安全保障特別委)。

1 件 リツイートされました

衆・財務金融委員会は、みずほ問題だけではなく、「金融機関と反社会的勢力の関係について」みずほ銀行頭取だけでなく、全国銀行協会会長、地方銀行協会会長なども参考人として包括的に質疑しているようです。#kokkai


衆議院外務委員会では、「日本とハンガリーの社会保障協定」(185条約7号)と「障碍者権利条約」(185条約8号)それぞれの「締結の承認を求める件」が議題となりました。衆先議。#kokkai


本日(13日)、9時50分から財務金融委員会でみずほ銀行頭取に、13時30分から同委員会で麻生大臣に質問します。また、厚生労働委員会でも14時10分から田村大臣に質問します。その様子はネットで中継されますので、ぜひご覧ください。shugiintv.go.jp/jp/index.php

国会実況 国会中継さんがリツイート | RT

#kokkai まもなく参議院本会議が始まります。アントニオ猪木議員の懲罰動議の採決があります。金曜日に懲罰委員会が開かれる見通し。
webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php

2 件 リツイートされました

#kokkai 山崎議長は、山本太郎議員の皇室行事出席を禁止。

1 件 リツイートされました

#kokkai アントニオ猪木議員を懲罰委員会に付するの動議を、自民党の水落敏栄・議運委筆頭理事が趣旨弁明。


アントニオ猪木議員を懲罰委員会に付するの動議は、自民党、民主党、公明党、みんな、共産党の5党共同提出。#kokkai

4 件 リツイートされました

#kokkai 押しボタン式投票の結果、投票総数232、賛成224、反対8で、動議は可決。すみやかに議長は、動議を懲罰委員会(北澤俊美委員長)に付託しました。委員会は金曜日に開かれる見通し。

2 件 リツイートされました

#kokkai 参議院本会議は次の議題。特別会計法の改正法案(185閣法13号)の趣旨説明と代表質問です。民主党は、比例トップの磯崎哲史さんが質問デビューへ。

1 件 リツイートされました

礒崎哲史(磯﨑哲史)さん=自動車総連=の質問デビューに対して、自民党の西田昌司さんから「誰だ?」とのいやらしいヤジが飛んだようです。#kokkai

6 件 リツイートされました

#kokkai 現在、衆・財務金融委では古本伸一郎さん(全トヨタ労連)、参議院本会議では礒崎哲史さん(日産労連)が質問しており、自動車総連タイムとなっています。

1 件 リツイートされました

#kokkai 大久保勉・経済産業委員長が「電気事業法改正法案」の審査結果を報告しています。参・本会議。

1 件 リツイートされました

#kokkai 改正電気事業法(電力システム改革プログラム法)は賛成209、反対29の賛成多数で、可決し、成立しました。衆参ねじれ後、初の法律成立。

4 件 リツイートされました

#kokkai 海賊多発海域のタンカー民間人警備員法は、賛成216、反対16で、可決し、成立しました。藤本祐司・国土交通委員長が審査結果を報告しました。

3 件 リツイートされました

#kokkai 生活保護法改正法案(185閣法5号)と生活困窮者自立支援法案(6号)は、自民党の石井みどり厚生労働委員長が審査結果を報告し、採決。賛成216、反対16で可決し、衆議院に送られました。参議院本会議は散会しました。

7 件 リツイートされました

#kokkai 高校授業料無償化法所得制限(年910万円)法案が採決。全高校生の保護者が所得証明書の提出が必要へ。討論では、生活の党、社民党が反対討論を朗読中。

4 件 リツイートされました

#kokkai 衆・法務委員会は、「婚外子の相続差別を廃止する民法改正法案」(185閣法20号)が趣旨説明され、金曜日(15日)午前10時から審議をすることにして、散会しました。


#kokkai 高校授業料無償化所得制限法案(185閣法7号)は賛成多数(自公維賛成、民共生社反対、み=不明)で可決。附帯決議は、自民公み生社提出で可決。散会。

3 件 リツイートされました

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

安倍内閣・麻生大臣が国会で嘘をついたことが明らかに「沖縄返還核密約」菅官房長官が認める 

2013年11月13日 23時59分59秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

(初投稿は2013年11月14日(木)午前7時半で、バックデート)

[画像]第1次安倍内閣の麻生太郎外相の答弁について確認する福島瑞穂・社民党参院議員、2013年11月13日(水)、参議院インターネット審議中継からキャプチャ。

 第1次安倍内閣の麻生太郎外相が国会で国民に対して、ぬけぬけと、嘘をついていたことが分かりました。

 これは、2006年3月8日(水)の参議院予算委員会で、安倍内閣の麻生大臣は

 「沖縄返還国会というのは、昭和四十六年、四十七年ぐらいだったと存じますけれども、そのときの外務大臣はどなただか、ちょっと正確な記憶はありませんけれども、歴代外務大臣がこの種のことに、これに関しましては説明をいたしておるとおりでありまして、沖縄返還の際にいわゆる支払われます日米間のいわゆる合意に関しましては沖縄返還協定がすべてであって、それ以外のいわゆる密約というものはございません。」

 と答弁しており、国民に嘘をついていたことが分かりました。

 このときに質疑した社民党の福島瑞穂・参議院議員(全国比例)が、2013年11月13日(水)の参・国家安全保障に関する特別委員会で、菅官房長官に質疑し、菅長官は「民主党政権の報告書を引き継いでいる」と答弁し、密約は存在した、としました。


[国会会議録データーベースから引用はじめ]

第164回国会 予算委員会 第7号
 平成十八年三月八日(水曜日)
    午前十時一分開会
(前略)

○委員長(小野清子君) 次に、福島みずほ君の質疑を行います。福島みずほ君。
○福島みずほ君 社民党の福島みずほです。
  一九七一年、沖縄返還協定が調印されました。ところで、これについて、協定とは違う合意があったという公文書がアメリカからたくさん出ています。土地の原状回復費として四百万ドルを、アメリカが払うのではなく、実際は日本が払ったというものです。また、吉野文六さんの事実を認める証言があります。
  吉野文六さんは、当時、どのような役職で、どんな仕事をしてらしたんでしょうか。
○政府参考人(河相周夫君) お答え申し上げます。
  吉野局長は、沖縄返還当時、アメリカ局長の職にあったというふうに承知しております。
○福島みずほ君 どんな仕事をしていたかというのを聞きました。どんな仕事をしていたか。
○委員長(小野清子君) もう一度お答えください。どんな仕事をしていたか。
○政府参考人(河相周夫君) アメリカ局長の職にあり、日米関係に関連する仕事に従事をしていたというふうに承知しております。
○福島みずほ君 吉野さんのオーラルヒストリーの文書、一九九九年の中でも彼は認めてます。私も先日、吉野さん自身にお会いをして、きちっと話を聞いてきました。アメリカの公文書の言うとおり、吉野さんの言うとおりでしょうか。
○国務大臣(麻生太郎君) 今御指摘のあったアメリカ局長の発言の内容につきましては、私ども承知はいたしておりません。
  いずれにいたしましても、沖縄返還国会というのは、昭和四十六年、四十七年ぐらいだったと存じますけれども、そのときの外務大臣はどなただか、ちょっと正確な記憶はありませんけれども、歴代外務大臣がこの種のことに、これに関しましては説明をいたしておるとおりでありまして、沖縄返還の際にいわゆる支払われます日米間のいわゆる合意に関しましては沖縄返還協定がすべてであって、それ以外のいわゆる密約というものはございません。
○福島みずほ君 当時と事情が変わりました。今日お配りしていますが、アメリカからたくさん公文書が出ています。また、当時の担当者が合意外の、協定外の合意があったと認めているわけです。
  アメリカの公文書が本物かどうか、調査しましたか。
○政府参考人(河相周夫君) お答え申し上げます。
  御指摘の資料でも配っていただいております文書につきまして、その性格に関しては政府としては承知しておらないということで、その内容も含めてコメントする立場でないということでございます。
○福島みずほ君 何言ってるんですか。アメリカ側があると言って認めている。当時の日本の担当者も認めている。それが違うというんなら、どういう調査をしたんですか。なぜ否定できるんですか。
○政府参考人(河相周夫君) 先ほど麻生外務大臣からもお答え申し上げましたとおり、政府といたしましては、昭和四十六年、四十七年の沖縄返還国会当時から一貫して御説明を申し上げているとおり、沖縄返還に際する支払に関連する日米の合意というのは沖縄返還協定がすべてであるというのが立場でございます。
○福島みずほ君 アメリカの公文書はガセネタですか。
○政府参考人(河相周夫君) お答え申し上げます。
  御指摘のアメリカの文書については、先ほども申し上げましたとおり、政府としてはその性格について承知していないというのが立場でございます。
○福島みずほ君 吉野さんになぜ問い合わせをしないんですか。
○政府参考人(河相周夫君) これは、繰り返しの答弁になって申し訳ございませんけれども、御指摘のその沖縄返還に係る経費につきましては、一貫して政府が繰り返し答弁しているとおりでございまして、日米間の合意は沖縄返還協定がすべてであると、密約というのは一切存在してないということでございますので、改めて吉野元アメリカ局長に問い合わせをする必要は、確認をする必要はないという立場でございます。
○福島みずほ君 完璧な証拠があります。アメリカ側の公文書、日本側の担当者、両方が、両方があったと言っているんです。それをなぜ否定できるのか、根拠を示してください。国民の税金がどう使われたか、国会に対して、国民に対してうそをついていたかどうかの問題ですから、調査すべきです。どういう調査をされているかも含めて答えてください。
○政府参考人(河相周夫君) 繰り返しの答弁になりまして誠に申し訳ございませんけれども、先ほどから申し上げておりますとおり、政府が一貫して説明しているとおり、沖縄返還協定がすべてであって、それ以外の密約は存在してないというのが基本的立場でございます。
  また、沖縄返還に関する、関連するファイルというものを念のため調査はいたしましたけれども、密約を存在する文書は見付かっておりません。
○福島みずほ君 政府の基本的態度を疑うような公文書がたくさん出てきた。当事者も、あなたたちのOBが、担当者、本人のサインがあるんですよ。自分のサインだと認め、事実を認めています。
  ファイルは幾つあって、どういう調査をされたか、どういう分類になっているか、教えてください。
○政府参考人(河相周夫君) お答え申し上げます。
  沖縄に関連するファイルというのは約千冊ございます。このうち沖縄返還協定に関連するファイルというのが三百、約三百五十冊ということでございます。
○福島みずほ君 全部出してくださいよ。私たち、調査しますから。
○政府参考人(河相周夫君) 必要が、可能なものについては既に情報公開に基づいて提出をしているということでございます。
○福島みずほ君 日本とアメリカで合意をしている。日本の担当者のサインがある。だけど、アメリカ側は公文書を出している、アメリカにはある、でも日本にはない。じゃ、だれかが捨てたんですか。大変な問題ですよ。当時の担当者に当たって、捨てたかどうかの調査をしてください。いかがですか。
○政府参考人(河相周夫君) 先ほども御説明したとおり、当省にある関連するファイルというのは念のため調査を既にいたしました。その中に関連する文書は見付かってないと、密約を示唆する文書は見付かってないというのが事実でございます。
○福島みずほ君 ファイルを全部出してください。本当にないのかどうか。アメリカにあって、なぜ日本にないのか。それから、なぜアメリカに対してこの調査をしないんですか。
○政府参考人(河相周夫君) 先ほど、繰り返しの答弁になりますけれども、政府の本件についての立場、考え方というのは、昭和四十六年、七年の沖縄返還国会当時以来から繰り返し御説明しているとおりでございまして、沖縄返還協定がすべてであると、それ以上の密約というものは存在してないというのが政府の確固たる立場でございまして、これ以上そのアメリカの文書の一々を確認する必要はないという考え方でございます。
○福島みずほ君 吉野さん、うそついているんですか。
○政府参考人(河相周夫君) お答えいたします。
  吉野局長の、元局長の御発言についていろんな報道をされているということは承知しておりますけれども、その発言の個々の内容については我々は承知しておりません。
  いずれにいたしましても、政府が申し上げているとおり、沖縄返還協定がすべてであって、密約は存在してないということでございます。
○福島みずほ君 私は本人にお会いをしました。
  なぜ調べない。重要なことが、日本政府だけ、あなただけ否定しているんですよ。日本政府だけ、外務省だけ否定しているんですよ。あとは全部認めています、アメリカ側も、当時の人も。うそついているのはだれかって本当に聞きたいですよ。なぜ聞かないんですか。吉野さんになぜあなたは事実を、当時どうだったんですかとなぜ聞かないんですか。
○政府参考人(河相周夫君) 繰り返しの答弁になりますけれども、密約は存在しないというのが政府の確固たる立場でございまして、これ以上、吉野元局長に確認する必要はないというのが考えでございます。
○福島みずほ君 密約、協定外合意はなかったのが基本的立場は分かります。それを覆すたくさんの公文書と当事者の証言が出てきた。揺らいでいます。調査すべきです。
○委員長(小野清子君) どなたに。
○福島みずほ君 大臣。
○国務大臣(麻生太郎君) たしか河野外務大臣のときにも似たような話があって、一回本人に聞いたと思うんですね。そのときの答えは、なしと、そういうものはないと当時お答えになった。
  それから何年たったか忘れましたけれども、今に至って今度はあると、自分が署名したと。河野外務大臣のときはないと答えられて、今度はあると答えられておられますので、私どもは、ないというお話を一回きちんと外務大臣として聞いておられますので、今回、何かどう変わられたんだか知りませんが、あると言われても、私どもは一回ないというお答えを基にして答弁をさせていただき、それで一貫、昭和四十七年以後ずっと一貫して答弁をさせていただいておりますので、今、河相の申し上げた以上の答弁のしようはございません。
○福島みずほ君 アメリカ公文書の吉野さんのサインは、これ偽物ですか。
○政府参考人(河相周夫君) 先ほども申し上げましたとおり、アメリカの公文書、公文書館から発出された文書については、その性格を私どもとしては承知する立場にございませんので、コメントは差し控えさせていただきます。
○福島みずほ君 河野外務大臣はどのような調査をされたんですか。
○国務大臣(麻生太郎君) 私の伺ったところでは、本人に直接電話をされて確認をされたら、ないということだったそうであります。
○福島みずほ君 事情が変わりました。アメリカから公文書が出て、本人は証言されました。私は、その文書を基に本人に何時間か掛けて確認をいたしました。状況が変わりました。
  外務省は、いったん決めたらうそはつき続かなくちゃいけないというのでは、政府への信頼がなくなります。この予算が思いやり予算や現在につながるから、今質問をしているのです。在日米軍基地の今の再編についても、どんな合意が、協定外合意があるか分からないじゃないですか。アメリカが全部書類を出している、たくさん公文書がある、担当者が認めている。何で外務省だけないと言うんですか。
○国務大臣(麻生太郎君) 私どもはないからであります。
○福島みずほ君 三百あるファイルを是非出してください。また、なぜアメリカや、現時点において状況が変わった段階で吉野さんに問い合わせをしないのか、改めてお聞きします。
  合意、協定外合意がないという立証は政府側にあります。それを、なぜ私たちが納得いくような説明がないんでしょうか。
○政府参考人(河相周夫君) お答え申し上げます。
  先ほどから御説明しているとおり、四十六年、四十七年の沖縄国会当時以来から、事情についてはいろいろ御質問を受け、その中で政府としては一貫して説明をしてきているということでございます。
○福島みずほ君 大臣、お願いします。(発言する者あり)状況が変わったんですよ。当時は分からなかった。でも、アメリカの公文書が出て、当事者が発言している。アメリカと日本側が合意をしているわけです。
  麻生大臣、これについて調査をお願いいたします。
○国務大臣(麻生太郎君) 繰り返しの答弁で恐縮ですが、今申し上げましたとおり、昭和四十六年、四十七年のことに関しまして、以来、一貫して答弁を申し上げておりますし、同様の問題は河野外務大臣のときに一回既に似たような話がありましたときにも外務省として調査をした上での答弁。今回は事情が急に変わったと言われても、アメリカの公文書を見られて、私どもの方の公文書にはございませんので、私どもとして改めて調査する気はございません。
○福島みずほ君 アメリカの公文書が偽物だという理解はこちら分かりません。両当事者がやったわけですから、調査を要求します。
  柏木・ジューリック秘密覚書があります。これは財務省のものです。財務省にこの文書ありますか。
○政府参考人(井戸清人君) 財務省にその文書はございません。
○福島みずほ君 今後、アメリカに公文書があり、日本の担当者が認めて、日本政府だけいったんうそをついたらうそをつき続けなければならないというのでは、国会に対して、国民に対してうそをついていることになります。財政民主主義の観点から大問題があるということで、今後も追及していきます。
○委員長(小野清子君) 以上で福島みずほ君の質疑は終了いたしました。(拍手)
  明日は午前十時から開会することとし、本日はこれにて散会いたします。
    午後五時二十六分散会

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岡田克也さん「オープンガバメント勉強会」を発足 CP研(比較政治制度研究会)から22年目の秋

2013年11月13日 23時59分59秒 | 岡田克也、旅の途中

 岡田克也さんは2013年11月13日(水)に「オープンガバメント勉強会」(OG勉)を立ち上げたことを、14日・15日、自ら発表しました。

 岡田さんは、衆院小選挙区による政権交代可能な二大政党政治をめざした「比較政治制度研究会」(CP研)を1991年11月14日(木)に立ち上げました。自民党、公明党、民社党、社会党の4党の同期で、メンバーは十数人。

 CP研から22年。副総理を経験しながらも、いまだ若き、8期・60歳。

 今回は超党派ではなく、党内の若手(現・前議員)とともにOG勉を立ち上げました。

 CP研の十数人からは、2009年5月中旬の民主党代表選の岡田選対の中心となった細川律夫さん、土肥隆一さん、あるいは仙谷由人さんが含まれています。また、柳田稔さんは、昨年の予算委員長として、いつも「岡田担当大臣」ではなく「岡田副総理」と指名続けるなど、サポートしました。

 12年前の比較政治制度研究会(CP研)発足を報じた、朝日新聞記事は次の通り。なお下の記事には入っていませんが、社会党からは仙谷由人さんも入会しました。

[朝日新聞記事から引用はじめ]

超党派で政治制度研究会を発足
1991.11.15 東京朝刊 3頁 3総 (全289字)  

 自民、社会、公明、民社4党の当選1回代議士17人が14日、超党派の「比較政治制度研究会」を発足させた。与野党の垣根を超えて、政権交代や政界再編を視野に入れつつ新しい日本の政治システムのあり方を探るのが狙い。会の中心になるのは、自民党の政治改革推進グループや、社会党の「ニューウェーブの会」のメンバーら。研究会のメンバーは次の通り(敬称略)。

 【自民】岡田克也(竹下派)、岩屋毅(宮沢派)、住博司(同)、石原伸晃(三塚派)、赤城徳彦(河本派)、今津寛(同)、簗瀬進(同)【社会】池田元久、細川律夫、細谷治通、堀込征雄、松原脩雄、土肥隆一【公明】倉田栄喜、東順治、平田米男【民社】柳田稔

[引用おわり]

 岡田さんの発表は次の通り。



昨日(13日)、私が主催する「オープンガバメント勉強会」というのをスタートさせました。

これは、政治や行政の流れをオープンにすることで、国民の政治参加や行政に対する関心を高めるというものです。

アメリカではオバマ大統領が積極的に取り組んでいる他、各国でいろいろな試みが始まっています。

私は、民主党政権の1つの成果として、事業仕分けやそこから派生した行政事業レビュー、つまり、国の6000の事業すべてについて、内容、予算額、使い道まで含めて、各省庁のホームページですべて分かるようになっています。現在もこれは続いていますが、こういうことが、国民の政治や行政に対する関与・関心、あるいはチェックを深めていくことになります。

このオープンガバメントをさらに前に進めていきたいと常々思っていましたが、たまたま、ある会合でお会いした前議員の江端貴子さんが同様の問題意識を持っておられて、「それなら勉強会を立ち上げよう」ということになり、現職の議員と前職の議員10数名でこの勉強会を立ち上げました。

具体的な内容について、これから折々に触れてお話ししていきたいと思いますが、私は、民主党にとって、オープンガバメントは1つの大きな政策の柱になる非常に重要な問題だと考えています。

いままで民主党政権の中で、このオープンガバメントに関してどういうことに取り組んできたか、あるいは、私自身がどう取り組んできたかということは、次回報告したいと思います。



前回お話ししたオープンガバメントに関して、いままでどういったことが実現したかということを、今日はお話ししたいと思います。

民主党政権で脚光を浴びたものに、事業仕分けがあります。事業仕分けは、国の予算の内容について、外部の有識者を交えて国民の前で議論をして、問題点を明らかにするという試みでした。

もちろん、予算を削減するという目的もありましたが、いままで明らかになってこなかった1つひとつの事業について、国民の前で議論され、どこにどういう問題があるかということがはっきりしたという、非常に大きな、ある意味では革命的な転換だったと思います。

そこからさらに進んで、行政事業レビューシートというものが実現しました。これは、国が6000の事業について、名称、目的、予算額、そして、その予算が最終的にどういう経路(財団法人、社団法人、業界団体など)を通じて、どこにいくら流れたのかということが明確になったシートです。国の事業全てについて明らかにし、各省庁のホームページにアクセスすればそれが分かるようになりました。

この行政事業レビューは、幸いなことに安倍内閣でも引き続き行われています。これは世界に例のない大きな試みだったと思います。

行政事業レビューシートにアクセスすることによって、国民の皆さんが様々な意見を出し、チェックすることで、行政も国民に対して説明できないような事業、例えば天下り法人を通じて中抜きがされるようなことはできなくなったという、非常に大きな価値を持つものです。

私が閣内でやってきたオープンガバメントに関する仕事についても申し上げておきたいと思います。

外務大臣としてまず取り組んだのが、日米密約の解明です。

長年、歴代の総理や外務大臣が「密約はない」と言ってきたわけですが、政権交代を機に、4つの密約について明らかにし、それへの対応も含めてきちんとした結果を出したと思っています。

そして、この密約の問題をきっかけに、外交文書の公開ということを制度化しました。

30年経ったら公開するという一応のルールはありましたが、実際にはそれが行われていませんでした。30年経ったら原則公開するというルールを明確にし、公開しないものは最終的に大臣が判断するということにしました。人員も増やして、外交文書の公開がいまスピードアップして進められているということです。

もう1つ外務大臣のときに行ったのは、記者会見のオープン化で、記者会に入っていないフリーの記者なども含めて、記者会見に参加できるようにしました。

副総理として行ったことは、1つは政府CIO(内閣情報通信政策監)の任命です。

つまり、情報に関する各省庁横断的な責任者を置いたということです。これはアメリカなどに例がありますが、日本でも内閣官房副長官に次ぐような高い地位の役職を作り、遠藤紘一さんという専門家を民間から招いて、政府CIOに任命しました。

各省庁のIT投資はいろいろな重複や無駄があり、レベルも各省庁によって相当差があります。それを横断的に見ることで、IT投資の無駄をなくし、IT化をさらに進めていく。社会保障・税番号制度(マイナンバー)の導入も決まりましたので、これから政府のITを通じた効率化、行政改革というものは、格段に進んでいくと思います。

ただ、政府CIOを総理や官房長官がどれだけ活用していくということにも関わってきますので、ここは是非安倍政権にもお願いしておきたいと思います。

もう1つ私が副総理として取り組んだのが、閣議の議事録を作成し、原則30年後に公開するというものです。

いろいろな抵抗はありましたが、有識者会議も開いて、結論は出しておきました。残念ながら、法案に提出に至らないところで政権交代になりましたが、これなども是非安倍政権にやってもらいたい。いまはまだはっきりしませんが、その重要性についてよく認識してもらいたいと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アクセル全開民主党、人使いハンドル良し 特別会計法改正法案で礒崎哲史さん質問デビュー 初反対も

2013年11月13日 16時51分49秒 | 第185臨時国会(2013年10~12月)秘密保護法

[画像]緊張の面持ちで、本会議で質問デビューした民主党の磯哲史(礒崎哲史)参議院議員、2013年11月13日(水)、参議院インターネット審議中継から。

 自民党の派閥政治のメリットは、お互いのことを知っていて、先輩が幹部にそれを伝えるから人使いがうまい。それを感じたのは、佐藤正久・ネクスト防衛副大臣が「3・11」の後、福島原発事故や損賠賠償立法のチームに回されたこと。これはなぜかというと、ヒゲの隊長は、防衛大学校時代から陸上自衛隊の化学兵器のエキスパートで、福島県出身で、野口英世さんのように医者になりたかった。そこで、「佐藤、お前はいいから」とシャドウ防衛副大臣(国防副部会長)は事実上更迭されてしまって、野党ながら損害賠償機構法案の筆頭発議者となったようです。

●礒崎哲史さん、「100兆円超大型法案」で質問デビューの人使いのわけは?

 民主党もようやくそうなってきました。

 2013年11月13日(水)の参議院本会議では、特別会計法改正法案(185閣法13号)が審議入りし、今夏比例トップ当選の磯哲史(磯崎哲史、いそざきてつじ)さんが質問デビューしました。民主党にかぎっては、野田国義さん(衆院1期)、森本真治さんに続き、本会議での質問デビューが続いています。

 礒崎さんは緊張の面持ちで、「民主党はみんなの党と共同で議員立法として提出しましたが、今回は閣法として提出されました。党派を超えて特別会計改革が実現しましたが、もともとは民主党政権時代の改革と同じ内容なので、改革は1年遅れとなってしまいました」と指摘しました。そのうえで、「社会資本整備特別会計の4勘定を一般会計化し、(利用料の前借り部分が多い)空港整備勘定(空整特会)は区分経理で残すなどの改革で、特別会計全体のスリム化は進みました」としました。

 そして、現在の籍がどうなっているか私は知らないし興味もありませんが、いずれにしろ、日産自動車社員20年の経験も踏まえて、「民間の仕事は不断の努力で現場の創意工夫によりコストの削減をしています。規模の大小は関係ありません」と麻生太郎財務大臣に質問しました。

 
[画像]麻生太郎副総理・財務相(左)に対して質問する民主党の磯崎哲史さん、2013年11月13日(水)、参議院インターネット審議中継からキャプチャ。

 ところで、この法案は単年度でも十数兆円規模、時限はないので、向う100兆円以上の税金の流れを動かす法案です。法案の大小の規模からしたら、いくらなんでも新人の質問デビューには、大きすぎる法案ではないでしょうか。

 そう思ったら、インターネット審議中継で、同時刻に衆議院財務金融委員会で、古本伸一郎さんが質疑していました。


[画像]参院で礒崎さんが質問デビューしている時間帯に衆・財務金融委員会で質疑する古本伸一郎さん、衆議院インターネット審議中継から。

 そして、礒崎さんは演説の最後に、「これらの質問は、先日の衆議院での5つの附帯決議にかかわることですから、麻生副総理にはしっかりと心して答えていただきたいと思います。最後に初めての質問の機会を与えていただき、ありがとうございました」。

 で、衆院段階での附帯決議は、古本・財金委野党側筆頭理事が朗読したものでした。このように、自動車総連、全トヨタ労連の古本さんがまとめた附帯決議にもとづき、自動車総連、日産労連の礒崎さんが質問しているという、人使いだったようです。納得。

 ところで、議長から指名されて、緊張の面持ちで、演壇に昇る際、礒崎さんは、自民党の西田昌司さんと思われる声で「誰だ!?」とやじられていました。2期目7年目になった西田先生は、そうやって「新人つぶし」をしているんですか?政務三役の人数枠が決まっているんだから、西田先生、新人つぶしは与党内でやってください。

 それはさておき、臨時国会も中盤になり、わずか56名の第2会派の財金委筆頭理事の古本さんはさすがにご苦労している感じ。トヨタママンは衆議院で苦労して、日産社員は参議院で緊張しているというのも、国会というのは仲間の代表として象徴的だと感じました。

●制定法律トップは、民主党委員長が審査

 このあと、参議院本会議では、民主党の大久保勉・経済産業委員長が登壇し、委員長報告。改正電気事業法(電力システム改革プログラム法)が可決・成立しました。


[画像]大久保勉・参議院経済産業委員長。

 続いて、民主党の藤本祐司・国土交通委員長が報告し、「海賊多発海域のタンカー民間人警備員法」(185閣法4号)が可決・成立しました。


[画像]藤本祐司・参議院国土交通委員長。

 昨日のエントリーでも指摘した通り、衆参ねじれ解消後の、制定法律1号、2号は、ともに民主党の委員長によって仕上がりました。

●法案に初めて反対で、メリハリ野党

 物わかりの良すぎる野党でも困ります。衆参ねじれ解消後初の「反対」が出ました。国会同意人事では反対していますが、法案の反対は初めて。

 衆議院文部科学委員会では、「高校授業料無償化法に所得制限(年910万円)をかける改正法案」(185閣法7号)が採決を迎えました。民主党を代表して菊田真紀子さんが反対討論。その後の採決では、自公維の賛成、民共生社の反対(みんなの党は不明)の起立多数で可決しました。法案には反対しましたが、お得意の附帯決議(自民公み生社共同提出)は、笠浩文筆頭理事が朗読し、可決しました。この法律により、すべての高校生(の保護者)は所得証明書の提出が必要になるようです。下村文科相は「予算関連法案をその前の秋の臨時国会に提出したのは、おそらく戦後初だ」と胸を張りました。たしかにそうかもしれませんが、永田町の論理ですね。

 ●野党ながら、大臣に「早く法案を出せ」と迫る

 衆議院内閣委員会では、後藤祐一さんが「早く法案を出せ」と大臣を叱る場面がありました。国家戦略特区法案(185閣法18号)の審議にあたり、国家公務員法改正法案(185閣法19号)の提出が順番として後になったことを問題視。稲田朋美規制改革担当大臣が公務員制度改革担当大臣も兼ねているため、後藤さんは「稲田大臣、国家公務員法案を出すのが遅いんですよ。何やっていたんですか。国家戦略特区法案に先を越されちゃったでしょ。もうこの国会では成立させられませんよ。通常国会の終わりに出しておけば、継続審査にして、この国会の前半で成立させられたのに」とこれまでの野党ではありえない質問。これに対して、稲田大臣は「改革の集大成としてベストな状態にして提出しました」と答弁しました。


[画像]「もっと早く法案を出せ」との質問に答弁する稲田朋美大臣。

 さらに後藤さんは、国家戦略特区法案を逐条で、質問しながら修正案が必要だと指摘。「衆議院法制局の(内閣委員会担当の)人が忙しいんで、もう私の質疑を聞いて、政府が修正案をつくって持ってきてください」と注文を付けました。 


[画像]国家戦略特区法案を逐条審査しながら、「衆議院法制局が忙しいから政府が修正案を持ってきてください」と注文する民主党の後藤祐一さん。

 衆議院法制局の職員は、議院事務局法で定員が決まっているんですが、この際、大増員したらどうでしょうか。けっこう良い人材、浪人してますからね。一応、私、このブログで民主党の前議員のことをあえて書かないようにしているんですが、気にしてはいるんですよ。だれが1次集約で漏れたとか、だれは引退するとか。2次集約も厳しそうだなとか。しかし、あえて、書かないようにしているんで、ぜひ、浅野一郎・河野久編著「新・国会事典第2版」(有斐閣)を懐は寒くても購入して読んだりしていただきたいと。ちなみに、きょう気づいたのですが、後藤さんは「内閣法12条では」が持ちネタだと気づきました。

 この後、後藤さんは、参議院第1委員会室でのNSC設置法案の修正案の趣旨説明にも出ていて、「双子かよ?」と目を疑ってしまいました。大西健介さんも、衆議院厚生労働委員会で、田村憲久厚生労働大臣から政権の浮沈に関係する答弁を引き出しています。


[画像]日本版NSC設置法案の修正部分の趣旨説明をする後藤祐一・衆議院議員、参議院国家安全保障に関する特別委員会、参・第一委員会室。
 
 民主党が議員立法で出してきた「民法900条の非嫡出子の相続差別規定を削除する民法改正法案」(185閣法20号)が審議入りました。参議院本会議では生活保護関連2法案(生活保護法改正法案、生活困窮者自立支援法案)が「賛成216反対16(共社)」で可決し、ともに附帯決議つきで、衆議院に送付されました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする