震災発生後40日近く経過したのに、なんとなく落ち着かない日々を過ごしている。幸い自分は被災は免れたが、何人かの知人、友人、親戚が被災あるいはそれに近い状態となった。福島第一原発の30キロ圏の少し外側に住むいとこの家族などが抱く不安は、痛いほど伝わってくる。目に見えない放射能という存在、そしてシーベルトという、日常ほとんど聞いたことがない数値で生活を規制される日々が、どんなものであるのか。
お花見などの気分とはほど遠い日を過ごすうちに、桜も盛りを過ぎてしまっていた。春は世の中の騒然さなどお構いなしに、近くに来ていたのだ。町中で、ふと目についた春の色を少しだけお届けしたい。
被災地そして日本の新生を祈りながら