日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

徳富蘆花著「思い出の記」を読んでいます。

2009-08-26 09:56:37 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
ボチボチと遅読そのものです。
図書館から借りたハードカバーだから、重いのですが通勤の生き返りに、100円均一で買った老眼鏡を掛けて(笑)。

徳富蘆花は兄弟徳富蘇峰がいるし、若くして父を失ったわけでもないから、そっくり彼の自伝というわけではないのだろうけれど、向学心溢れる若者の育ち方を、文字を通して味わえるから、遅読だけれど心地よい。

主人公は明治元年九州の山村の素封家に生まれる。
父亡き後、家は没落。母の妹の嫁ぎ先に母子で世話になる。
叔父から養子縁組を持ちかけられ、僅かな金子を懐に母にも黙って家を出る。
用心していたにも関わらず、同宿者に金子を持ち逃げされ、行き倒れになっているところを助けられて・・・。

出会いがあって、縁あって、関西学院大学に入学。
勉強で刻苦は勿論だけれど、生活費稼ぎに大学の掃除係を引き受けての苦学。

明治黎明期の大学進学者の一面、さもありなん、とそう思いながら読み勧めている。
「格差が開いた」と、昨今耳にするけれど、物差しをもう少し長く取れば、誰でも、学び長ければ学べる環境、は充分用意されているのだ、とつくづくそう思う。
かつては、学ぶということ、学ぶ人たち、には、誇りがあった。
多分、今も学ぼうとする世界には、共通する志はあると思う。
そんな気がする。

やー、自分以外のひとに、こう考えろ、なんていえるはずがない。
けれど、こんな風に、書物で違った時代を知ることで、今の時代をもう一度眺め直して見る、そういうやり方ができると、世界が広がる記がするのだけれど・・・。

私などは、先人の残した宝の山のひと齧りしかしていないけれど、本を読んだり、映画を見たり、はそういうことだと思っている。

そう、温故知新、というのでしょうね。
仲間に勧められて初めて知った書名でしたが、出会ってよかったと思える本です。


追記:読後感想
明治と同じ年月を背負って生きた菊池慎太郎と彼を取り巻く人々の話。
30代頃までの物語。
自伝風だけれど、そのままではないらしい。
立身出世を期待され、親の思いを背負い、まったくの前向き、努力一直線。
目の前の苦難を身体を張って乗り越えていくところ、彼をそうさせるもの、は何なのだろう。
新渡戸稲造が欧米に紹介した「武士道」の精神に通じるものかしら、とも。
教育の機会の格差と、昨今言われるけれど、徳富蘆花の世代に言わせると、?、でしょうね。
だから、今の時代は、この物語に出てくるような勤勉な青年がいないのかというと、そんなことはない、と思う。
時代が100年、200年違うからと言って、構成する人の質にそう変化があるとは思わない。
傑出した青年って、今の時代も真剣に取り組んでいるだろうから。

たしかに、話運びは、立身出世物語っぽいけれど、明治の時代の書きものに接することができて、それなりによかった。



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住宅リフォームの業者を決める。

2009-08-22 19:15:23 | 私の雑感あれこれ
この夏で築20年になる。
不動産バブルの真っ只中で求めた土地建物。
まもなくバブルが弾けて、土地価格は急降下。
えっ、こんなこともあるの、と初体験。

そんな時代からもう20年も過ぎたことが感慨深い。
自分に関心がないとものごとは目に入らない。
思い立って眺めてみると、しばしば新聞に折り込みチラシも入っている。
チラシなどをチェックしてたり、展示会に出かけたり、ご近所さんに聞いたりして、3業者に見積もりをしてもらっていた。

システムキッチンの展示場にも、3箇所回った。
いずれ劣らぬものが、どの会社も「これこそ一番」と、工夫を凝らして作られて、展示されているのに、感心してしまう。
説明を受けるたびに、立派な写真のパンフレットが一杯溜まる。

すごい。
ひとつひとつ懇切丁寧に説明されて、値段表示がなされて、
で、予算を立てて、チョイスしていく。
スマートな説明を聞きながら、加算額に呆れ果てていたり・・・。
ああ。
そんななかで、いろいろ検討し、
今朝、頼む業者を決めて、その旨を業者に電話で伝えた。

来月あたりから、屋外工事、室内工事が始まるだろう。
この不景気、消費することは経済の活性化に少しばかり役立つのかな、フフ。






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少し見栄を張りまして・・・

2009-08-17 07:18:02 | 私の雑感あれこれ
昨日、お盆の16日。
朝からいつものグループでやっているスポーツ、ショートテニス。
コート予約の都合で、夜間ではなく午前に変更になったことで、出席者は2割~3割減。
で、休みなく練習試合でコートに入る。
炎天下ではなく体育館なのだけれど、なかなかシンドイ。
汗はタラタラ、ぽとぽと。
上手くはないので、手加減などできる立場ではない。
ボールに集中することを自分に課して、精一杯ボールを追いかけコートを奔る。
精一杯やらなくては、ペアに申し訳ない。
シンドイ。
見回すと、60代は一人ぐらい、で2番目(に高齢)辺りかな、と。
思っていたのに、その60代氏、途中でひとり休憩に入ってしまった。
ここで、私もリタイアすると、やっぱり「トシ」と、言うこと顕か。
で、頑張ってみる。
煮えたぎるように体中が熱かったのに、ふと気づくと、
腕がひんやり。
毛穴が縮んで、鳥肌たつようになっている。
あっ、これは機能不調の兆候?
スポーツドリンク1本を補給して、しのぎきる。

で、何とか帰宅。
夫に相伴してビールをコップ半分ほど流し込む。
お昼に冷やし中華を作ろうと、鍋を火に掛けたのに、
何でそんな簡単な作業が、ほんの5分、10分でできる家事が、今の自分には途方もなく大変なことに思える。

気分、おかしくなって、トイレ。
トイレに入ったからといって、改善しない。
なんとも身体を動かしたくない、というか、動けない。
そんなわけにも行かないと、廊下に横たわろうと思ったところまでは覚えている。
・・・
・・・
ぼこぼこと口から出る生暖かいもので、意識が戻る。
「何しているんだろう」
「あっ、嘔吐?」
「で、ここはどこ?」
目の前、便器。
「廊下に横たわろう」という意思の後、瞬時気を失い、
トイレの便器のスキマに頭を押し付けるようにして、倒れたのでした。
無様な図です。
救いは、一昨日トイレの床の拭き掃除をしたから、まあ汚くはないか、ぐらい。
声も出ません。
消耗していて、そんな気力はないのです。
吐瀉物から、顔を何とかしなくては、と思っても、動きたい気力より、しんどさが上回るのです。

何とか家人に伝えなくては、と、
腕を伸ばして、ドアを叩く。
声は出ない、というか、出す力がない。

アハハ、
お粗末なシーンの描写でした。

体力が超消耗していたところに、アルコール下戸なのに、ビールを少し飲んで、貧血を起こしたのでしょう。

これが、「○○の冷や水」にあたるのだろうか。
と、自分と対話する。

でも、しんどかった身体は、なんとか復調し、今朝は40分ウォーキングしてきましたし、仕事にも出かけます。
それでは。

皆さん、残暑厳しい折、ご自愛ください。
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昨日の地震

2009-08-12 07:22:35 | 私の雑感あれこれ
昨日、早朝、東海地方で地震。
たまたま仕事で5時半出発予定で、超手抜き朝食中、でした。
テレビ画面が5時6分頃の地震報道している最中に、また揺れだして(そのとき7分)、今のこの揺れが大きいね、と語りながら、沸かしていた麦茶のガス火を消しただけで、揺れる食卓の上の蛍光灯を眺めているだけでした。

頭を過ぎったのは、ふたつ。

①あの、近いうちに起きるという東海地震の類なのだろうか。
②浜岡原発(静岡県)は、大丈夫だろうか。

夕刻のニュースでは、①とは繋がりがないと報道していた。
②の話題はない。被害がなかったからなのかも知れないけれど、視聴者が気にしていることだと思うのだけれど、取材していないのかしら?

東海地震が近いうちに来る・・・、そういわれてウン十年。
一つだけ見学したことがある原発が、浜岡なものだから、心配はそこに行ってしまうのです。

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もし、よかったら、お読みいただきたくて、もう一度。

2009-08-10 15:57:30 | 家族
ラオス松のフローリング材販売の起業をしたことを、少し前にご紹介しました。
そのホームページが少しずつ改良されていて、久しぶりに見たら、娘自身のメッセージもありました。

大学入学式の翌日に、学生課で、ホームスティの受入家庭としてエントリーしてきた娘です。
1年生の6月には、2歳年上のアメリカ、インティアナの女子大生が我が家にやってきました。
大学生としての成績表も出ていない9月頃には、留学申込をしたらしく、師走に入って、文部科学省の国費留学生中国留学が決まりました。
で、中国語の特訓をしながら、春休みの1か月は、ひとりニューヨーク州立大学へ。そして、夏の終わりから翌年の夏までの中国留学。
ヒヤヒヤドキドキの一人旅も何度も経て、帰国。
あー、またアメリカニューヨーク州の大学に行ったときに、あの9.11でした。
インターンシップでまた日本企業の中国支社へ。

そんな、中身の濃い大学生活だったのです。
その彼女の、選んだ相手がラオス人。
で、今、ラオスのフローリング材の輸入、頑張っています。
この不景気、よい話はなかなかかもしれません。
でも、親バカです。

何とか、豊かな国日本に活路を見いだせないかと考えている、発展途上国の人たちとの、つなぎ役、パイプ、になれないものかと考えているのです。

材木の原産地ラオス山岳部に行って「おかあさん、すごくきれいな風景だったよ」と、感動の声を電話で伝えてきたことを覚えています。

貧しくて、活路を見いだせないラオスの人々に搾取の臭いのない仕事を提供できたら、娘たちはそう考えていると思うのです。

jpwoodの会社概要で紹介している彼女の挨拶文

彼女らしいな、そう思って、よかったらクリックしてみてください。

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仕事に気をとられた1週間でした。

2009-08-08 10:44:41 | 私の雑感あれこれ
あれよあれよ、と過ぎて、やっと土曜日。
梅雨開けての晴天の土曜日なので、
早速、梅干の天日干し、しています。

芝生の緑と、笊に広げられた梅干の赤。

セカセカと、インスタント食事ばかりで1週間過ぎた気分でした。
でも、疲れを引きずっているので、奮起して、手間隙掛けて、の元気が沸かないのです。
そんな日々でしたが、
梅干漬けの一角に目をやって、少し主婦気分挽回しています。
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