日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

ドラマ「ありふれた奇跡」に魅かれています。

2009-02-28 09:18:37 | 私の雑感あれこれ
つい次回の展開を待ってしまう、そんなドラマです。

何故なんだろう、と、自分に問うと。

それぞれが、それぞれの立場で湧き上がる感情を山田さんは見逃さず、登場人物を動かしているから、かしら。
それが一番視聴者に訴えかけるのですね。

主人公ふたり。
翔太のお父さん、おじいさん。家を飛び出していったお母さん。
加奈のおばあちゃん、お父さん、お母さん。

あ、どれも少人数ながら3世代家族だ。
家族だから、どの家族も、自分ちの翔太のこと加奈のことを身一杯考え、守ろうとする。
その守り方が、親だったり、祖父母だったりで、微妙に肌合いが違い、でも、複数の家族が、その家で育った大切な子供を守ろうとしている。

長らく、実家と離れて暮らしてきている。
帰省は盆正月という形。
電話はしても、その殆どは母親の話の聞き役。そういえば、こちらからの相談事をする癖はない。

だから、孫の交際相手のアレコレに、祖父母までが乗り出してくるなんて、考えてみれば、ありえない話。
そして、双方のお父さんも、同じ。
彼らの口出しは実にキーポイントの位置づけです。

こんなのが、相場?
やー、相場じゃないから、「奇跡」とタイトルで謳っているのでしょうね。
生活風景はありふれているけれど、
普通の人間同士が折り重なって、こんな展開に育つこともありうるのですよ、との理想形のサンプルなのでしょうか。

なぜ、家族を巻き込んでの話が成り立つのか。
それは、若い二人が、優しいからでしょう。
相手にも、家族にも。

夫婦二人の家事が楽な生活に慣れてしまいましたが、
ああ、こういう関わりが、そういえばないな、と、
その代償として、このドラマを見続けているのかと、
そう思ったりします。






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国民の気持ち・・・

2009-02-24 10:29:40 | 私の雑感あれこれ
を代表するわけではないけれど、今日の麻生首相のアメリカ行き。

心のどこかで、日本に不利な約束をしてこなければいいのだけれど…、そう願っているところがある。
オバマ氏が大統領選挙に就任が決まったとき、主要国のトップに電話をしたそうで、その時にわが麻生氏も電話で話した、通訳を介さないで話したとか、の話題を耳にした。日本の外務省の担当者は滞りなく、電話を受ける国のメンバーに入るように気を配り、そして中国のトップとの電話挨拶よりも、わが麻生首相は10秒長い電話だったと、喜んだという。

おお、なんと日本の外務官僚!

そんな次元ばかりではないとは思うけれど、
麻生氏の2大経済大国が一緒になって…、という表現が、??に少し、思える。
アメリカ発の経済危機で、自国をガードしなくてはならないときなのに、危機の震源地国と共に、というのは、いかがなものか。

国際協調は必要だけれど、自国のことを考えての外交なのに、外交得意と誰かに耳打ちされて、窮地アメリカに有利な条件を呑まないで来てほしい。
そのことを願います。

明治の頃より、一旦不利な条件を呑まされたら、それを取り除くのに、多大な労を要するということは周知の事実。
この国のトップなのですから、オバマと英語が話せるなんて、そこで満足しないでほしい。

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この国が直面している危機は・・・。

2009-02-17 09:54:16 | 社会問題
下記は産経ニュースの引用だけれど、米ABCテレビのコメントに、プット吹き出してしまいました。
本当は笑っちゃいられない、日本政府の未曾有の危機です。
だけどね~、現政権はこんな実情を国民にどう説明するのだろう。
選挙なんてやっているどころではない、手際よく100年に一度の未曾有の危機を乗り切らなくては、とおっしゃっていたけれど・・・。
信頼できるリーダーであれば、今暗闇でも、やがて晴れるだろうと、希望を託すことはできるのに…。

以下、引用

 米ABCテレビはウェブサイトで眠り込んだような中川氏の写真を複数掲載し、「悪化する世界経済問題を解決しようと各国首脳が集まったが、起きているだけでも難しいということが判明した」と揶揄(やゆ)した。

 ロイター通信も会見での中川氏を「うつむいて目を閉じ、日本銀行総裁に向けられた質問を取り違えた」などと指摘、低支持率にあえぐ麻生太郎首相の「側近」の不可解な行動を報じた。(共同)
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イギリスのTVドラマ「内部告発」が面白い。

2009-02-15 13:02:23 | 私の雑感あれこれ
海外ドラマ、波長があうとはまってしまいます。
かつては「フルハウス」にチャンネルを合わせたものです。
お母さん、我が家の3人の子供たちも大好きでした。
テレビのお父さんが子供を諭す台詞を指して「子供には、こんな言い方をするのがいいんだよ」といった子供も居ます(笑)。
シカゴの病院が舞台の「ER、緊急救命室」も大好きでした。
だから、その後ジョージー・クルーニーが売れっ子俳優になっても、我が家では小児科医のロス先生です。
次は「ザ・ホワイトハウス」。
これも、役名ですっかり親しんでいるものですから、他の作品にでてきても、何で聡明なトビーがこんな荒くれ?とか、ジョシュ、こんな仕事もしているの?なんて、保護者のような感覚です。
今放映中の第6シーズンでは、声優さんが替わって、ちょっと違和感。慣れなくてはなりません。

そして、wowwowで放映中のドラマ「内部告発」まだ2回なのですが、中味が濃くて早い。
内容としては、映画「ナイロビの蜂」とか「ペリカン文書」の系列なのでしょうが、どんな時代になっても、人間の良心に訴えるものは、人をひきつけるのですね。
誰を評価すればいいんでしょう。
脚本家?役者さん?監督?そしてこんな作品を受け入れる社会かしら。
6回あるとのことですが、あと4回楽しみです。

追加書き込み
うーん、第3話、途中で眠くなるのです。どうして?
で、昨日の第4話は、コーヒーを沸かして、眠くならないようにしました。

私的には
第1話 ★★★★
第2話 ★★★★
第3話 ★    …国情が違うからかしら、興味喚起に至らず。
第4話 ★★★  …発想が現実から離れすぎで無理がある。

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昼下がりのテレビから

2009-02-12 12:13:18 | 私の雑感あれこれ
昨日のNHK。「教育テレビ50周年」と、謳った鼎談番組をNHK総合でやっていた。
とぎれとぎれに少し観ただけでいうのもなんだけれど、ツボを得たコメントと思ったので記します。

司会は、漫才畑出身(かな?)の爆笑問題です。
彼らの出演番組をきちんと見たことはないのですが、彼らは結構硬派の内容の番組に加わっていて、そちらの分野の仕事が増えてきているタレントさんかな、という思いはありました。
で、ゲスト:立花隆氏。
太田光さん。立花先生!つい立花さんを先生と、言ってしまいます。
先生の本は沢山読んでいます。田中金脈を摘発した立花さんの意義は大きいですね、と、絶賛。

立花さん「いやー、あれであの体質がまったくなくなったというわけでもないし、僕が書かなくても、どういう形でかわからないけれど、あのままということはなかった」と。
「最近の世情、凄いことになっていますね。ワクワクしますよ。勿論大変なのですが、明治維新とか、大恐慌とか、そんな後世の歴史で語られるような時代に当事者として生きていて、それがどう展開していくかを目の当たりにできる、そういう意味で興味深いです」--熟年世代の私たち夫婦もつくづくそう思います。
立花隆ファンらしい太田光氏、切り口の鮮やかさを見せたがりながら、頷くこと多し。
そして立花氏「あなたたち、一般の世の中知らないでしょう」
太田氏「・・・」
立花氏「だって、あなたたちは、テレビのあちこちの番組にでる、というそういう仕事で、テレビとかの業界に居続けて、そこで費やす時間がほとんどだとしたら、一般の世間、分らないでしょう」
「そして、テレビ業界も今凋落傾向にあって、スゴイことになっているんじゃないの」
ズバリ!爽快。
もちろん立花氏はいつもの口調で、にこやかに。

ひとつもふたつも頭が飛びぬけている人って、こんな風にものごとが見えるんだって、そう思いました。

太田光さんは、何冊も立花さんの本を読んでいますって、おもねるように取りいろうとしているかのように見える。
彼も利口なひとだから、立花さんの指摘が分かったでしょうか。

硬派の番組への出演が増えても、テレビ番組のタレント。
自分の受持ち番組をいかに増やすかをスタンスにしているタレントと、フリーハンドで頭脳勝負で生きてきた知の巨人とは違う。

なにごともないように、さらさらと彼の口から出る言葉は彼の関心から来るものであり、番組が終わっても変わらない。

進行役のタレントが一生懸命に時流を読もうと学習に励むのは、仕事の注文がほしいからの仕入れ・・・。そうではないかしら。――ああ、嫌味なオバハン!
頭の回転が速く空気読むのが上手いから、お笑い出身タレントをテレビ局は重宝に使うのでしょう。
やり方が上手い、というのと、そこの畑の人というのは、違うけれどなー。

好き嫌いの問題だから、言ってもいいよね。
爆笑問題っていうタレントは性に合いません。

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つづき、私の想い。

2009-02-11 08:03:12 | 私の雑感あれこれ
「いい立場にいるキミの自己満足だけではないか。相手の立場を考えろ」
そういわれてしまいました。

実は、三男の妻を労いたい気持ちがあるのです。
彼女は、人生の20年を、重い石を抱えるように生きてきたのではないだろうか。
そう思うところがあるのです。

誰も、いい人でありたい。
よい関係でありたい。
そう思うのは、素直な気持ちです。

それが通じない悲しみ。
彼女たち夫婦は、結婚数年で姑と別居という選択をしました。

我が家が子連れで盆正月に夫の実家に行っても、彼女は顔を見せることなく、嫁入り道具にもってきたグランドピアノがひっそりとありました。

可愛がって育ててもらい、十二分に幸せになって欲しいという思いを込められていたであろう、ピカピカのグランドピアノが悲しそうでした。

10年以上前ですが、精神的にも参ってしまった、と聞いたりもしました。
でも、子供たちはみんな母親思いのいい子に育っていると聞こえてきて、それはよかったと思っていました。
ピアノを専門としているひとだから、努力家であることはわかるし、いつか話せるときが来る、そう思っていました。

私がヨメのトップバッターとして苦しんだときがありました。
愚痴ると、若いキミが我慢しろ、と返ってくることが多く、彼女から辛い、悩んでいると聞いたとき、理解してくれる人ができたと、
本心、救われた思いがしたのは、事実です。

だから、彼女の20年、なんともいいようがないのです。
だから、私たち(長男の妻と私)は、一切彼女の負担をかけてはならない、
それで通してきたのです。

でも、通じていない。
遠く離れていて、いい身分、に見えたのでしょう。

私も、郷里が近いから、田舎で同居を前提で嫁いできて、それを覆している状況は、それだけでプレッシャーになっていることは、分かるのです。

できることは、世間どうプレッシャーをかけようとも(世間は他所のことをそんなに関心持っていないのに、結構気にするタイプだったらしい)、長男夫婦、二男夫婦は、あなたを決して責めてはいない。
そのスタンスは、暗黙のうちに成立していたのに…。

ふーーーん。
伝わらなかったし、やっぱり長男、二男の妻が鬱陶しいのだろうか。

「私はあなたに救われた面がある」ということをどんな形で伝えたらいいのか。

彼女の20年を思うと、法事への出席、どうでもよくなりました。
彼女が癒えることが先決です。

私が救われたのは確かなのですから、それくらい受け入れなくてはなりません。
もっとリラックス、リラックスと伝えてあげたいけれど、結構彼女も、世間体を気にする一徹者なのかも知れません。
久しぶりに見た彼女は、お葬式のアレコレに意見があるようでしたから。
だから、なおさら、ツラカッタ、のでしょう。


※棺の周りで夜明かししたのは、長男夫婦と二男夫婦なのだけどなー。








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土曜日の電話。

2009-02-10 12:15:32 | 私の雑感あれこれ
少し波風が立っている。

夫の母が亡くなって、「49日の法事には、夫ひとりだけ出席して欲しい」と。

突然の葬式のあと、いろいろ思い出す。
夫の母のケガでの入院、そして退院。高齢者施設への転居と、2年余りの日々を思い巡らしながら過ごした。
温泉で、息子3人を眺めて、「極楽だ」と喜んだ日があって、あれは良かったね、と思いだしたりもした。

もちろん、私の実家もそう離れていないから、法事が済んでから一晩泊ってくるつもりだった。去年の温泉行きに同伴したときに、自分の実家に一泊して以来、私も帰省していない。
でも、電話は上記の内容。
三男が郷里の近くに住んでいる。
事情があって、三男の妻は20年程夫の実家に顔を出さない。
電話の取り次ぎもしない。
だから、ケガをした、とか、施設で倒れた、という知らせも、遠い我が家に電話がある。という不自然な状況で、不義理してきた親せきを頼りながら、やりくりしてきた。
このたびのお葬式で20年ぶりに三男の妻の顔をみた。
これは、よいことと、思った。

遠く離れているものは、口出ししては行けない、これが鉄則なのは判る。
近い人が大変、これも理解できる。
温泉に連れて行こう、といっても、引っ越しといっても、実際には遠いところの人の尽力で成り立ってきたのに。

高齢者施設に10本20本と電話で問合せをしたり、看護婦さん、ソーシャルワーカーさんとの打ち合わせ、いろいろ経験させてもらった。
介護制度の仕組みも理解できた。
これは収穫。
こんな風に役立つこと、まんざらイヤではない。世話やきは好きなタイプです。

でも、そんな風に故人と関わってきたと思っていたけれど、「法事には出ないでほしい」と。
「?」

「大したことではないよ。でなければそれでいいんだから」と夫。
「出なくてもよいし、喪主を務めた人の意図なのだから、そうなるでしょう」これは私の結論。

でも、あれだけ関らせておいて、なんのひとこともなく、オハライバコ、なんてコレって、なーに?

一度だけ、私の予定があったかで、夫が一人で母親を見舞ったことがあったけれど、夫は「自分の妻は非協力」と、咎めたのではないだろうか。

お通夜の日の午後、長男の妻と私たち夫婦で母の住んでいた部屋を整理しに行った。
二つのハンドバック、洋服の何枚かには見覚えがあったけれど(母の日などに送ったもの)、いちいち懐かしんでは居られない。誰かがしなくてはならない整理だからと、後に来た人が処分できるように整えてきた。

ああ、自分のした仕事を数えてはいけない。
仁徳不足。

でも、不思議なのです。
どうして、○○の都合があるから、長男と二男の妻は法事に出ないでほしいと、いってもらえないのか。

理由は察しろってこと?
説明すべき立場なのは誰だろう。
・・・。
「ヨメは黙って受け入れろ」なのかなー。

法事に出たいわけではない。
ただ、何故、ここにきて、妻が排除されないといけないのか、
その理由も聞かされなくて、
説明しなくても、まかり通るという論理。
これは、おかしい、と思う。















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迷い犬アリ!

2009-02-08 15:44:15 | 私の雑感あれこれ
山茶花の散った花びら、外出時には気になるものの、そんなときはいつも時間がなくて、を散るに任せて放置状態にしていた。
で、今朝こそと思い出し、箒と塵取りをてに外に出ると、茶色い中型犬。
首輪はしているものの紐は付いていない。
長毛種で汚れては居るけれど、多分座敷犬。
ふさふさの毛をなびかせて寄ってくる。
迷い犬。

ひとまずお隣と、そのまたお隣のチャイムを押す。
犬を買っている人は、多分お散歩友達になったりして、見覚えがあるかと…。
アメリカン・コッカー・スパニエルという犬種だという。ディズニー映画「わんわん物語」にでてくる犬です。
さすがわがご近所さん、座敷犬に詳しい。

通りすがりの犬のお散歩さんにも聞く。
心当たりがないという。
はて、困った。
警察に連絡。(飼い主からの問い合わせが入っているかも…)


人懐っこい。
長く垂れ下がった両耳が相当汚れているから、迷い犬になって数日は経つのでしょう。
我が家の犬は3年前に天寿を全うしたから、もうドックフードもないし、とりあえずハムと残りご飯を与える。…普段はこんな残り物なんて口にしない箱入りさんだろうけれど。

ようやく警察の拾得物係がやってきて、犬を引き渡す。
飼い主が見つからないときは、どうしますか。
既に犬を飼っている人たちは、要らない、という。
犬好きの娘がいれば、何が何でも飼う、というハズ、と思いをめぐらす。
座敷犬を、日中仕事で留守にする我が家に引き受ける、と申し出る決心付きかねた。
随分汚れはしているが、尻尾をふって人懐っこく、吼えはしない、おりこうさん。
「飼い主が現れなかったら、連絡無しで保健所、コレでいいですね」
異議は出なかった。
多分、飼い主が待っているだろう。
車の後部座席にきちんとお澄ましして座っていた犬だから、お巡りさんが飼ってくれるかもしれない…。

帰宅した夫に、そんなアレコレを話した。
保健所は可哀想だ。
命なのだから、と。

で、即、警察に電話。
飼い主が見つからなかったら、引き取りますので連絡ください、と。

だから、10分の1ぐらいの確率で、犬が来るかもしれない。
汚れてはいるけれど、よく躾けられた、気立てのよさそうな犬だから、飼い主が見つかる可能性は5分5分ではなく、9割とみた(笑)。
そして、残り1割であっても、命が途切れるのを防いだことになり、少し気分が回復した本日我が家の昼下がり、でした。
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TVドラマ「ありふれた奇跡」山田太一脚本

2009-02-08 07:45:00 | 私の雑感あれこれ
連続ドラマ「ありふれた奇跡」を楽しみにしている。
こんなドラマはこんな人たちが出てきて、という私の陳腐な想定をひっくり返してくれる。何となくの行為に人間性を浮き立たせる、人間観察眼が深くて、優しい。
篤姫のときもそうしたのだけれど、今回もドラマの公式ホームページをクリックしたりして、ドラマを、登場人物のあれこれを反芻したりしている。

主人公ではないのだけれど、戸田恵子演じる趣味の人形作りが玄人はだしの桂さんが気になる。
彼女体調が優れない。
娘加奈に抱きつくシーン。
したことはないけれど、そういう気分になっている自分を自覚するから。
何で山田さんにこんな心情わかるのだろう、そう思った。
そして「あっ、オトコの匂いがする」と、気づいてしまうのも母親。
山田さんって、50代の女性?・・・フフフ、そんなハズはない。

そして先回。
相変わらず体調が優れなくてベットに寝ている桂さんに、
お姑役の八千草薫さんが、一緒に飲みましょう、とお酒を持ってきて、エピソードを話す。

八千草おばあさんの気遣いの深さ。
オイオイ、今度は70代のおばあさんの心境が探知できるの?

連続ドラマは「ふぞろいの林檎」以来だそうです(これはリアルタイムではみていない)。
単発のドラマは書いてきたのだけれど、連続ドラマはあれ以来書いていない、と。
とくに、時代の流れにどうということも考えないけれど、
いつの時代にでも書ける、ということよりも、時代が変わって書けなくなる、そういうこともある作家がいるってのもいいのではないか、と、インタビューにある。
クリエィターを長らくやってこられたひとの感慨なのでしょう。

山田太一さんの眼、人間模様を抽出する技量を楽しませてもらっています。




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バスの中、藪の中。

2009-02-06 11:21:11 | 私の雑感あれこれ
葬儀場からのマイクロバスの中。
夫の母の葬儀に駆け付けた母(夫にとっての妻)娘の会話。

母「お父さんはね、『ボクの母親は、ボクが育ててもらった頃の母親がボクの母親。嫁さんイビリしたり、見栄っ張りの母親は、ボクの母親じゃない。ボクの母親は心の中にいる。それで十分なんだ』そういうのよ」

娘「おばあちゃん(私の母)のところで、お母さんの若いときの(多分、幼子を抱いたりしている)写真を見せてもらったよ。お母さん太っていなかったんだね。足も細くて…」
そして娘は続ける。
「今の太ったお母さんは、私のお母さんじゃない。昔のお母さんが私のお母さん」

「・・・」

おなじ人であっても、同じ人でない。
どれが本当か。
どれも本当。
・・・藪の中。

突然の知らせに仕事を休んで遠方から駆け付けた娘。
彼女の目に涙が滲む。
娘は、夫の母にとっての初孫。
幼き日の一コマを思い起こしているのだろうか。
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