先々週に木曾の田立の滝に出かけたときの話。
10年程前、木曾ヒノキの林の中を瀬音を聞きながら1~2時間昇るのが楽しかったので、もう一度と思っていたところです。
この日も右手に瀬音と、夏の名残のミンミン蝉の鳴声を耳にしながら、山肌に拵えられた道を滝へと向かいました。道の半分ほどは、長さ60センチほどの割り木をはしごのようにつないで、人一人が通れる道となっています。
(尾張藩の所有地で明治40年ごろまでは、一般人の立ち入りが許されていなかったとか、木曾の山は、枝一本、腕一本、木を勝手にきると命が飛ぶと言われていた規制の厳しい山だったとか)
300年を超えるヒノキの森を満喫しながら、いくつもの滝に出会えるのです。
そう、つり橋も4つ、5つ通るでしょうか。
そんな、山と滝を楽しんだ帰り道の半ば、ふと、足ものの先に象げ色のアーチ用のものが。小枝や葉っぱのなかに、地味な色でも粒が並んで…。
そう、歯だったのです。
「あっ」
気づきました。
確かに上あご、下あごも角度でアーチに見えなかったけれど、それらしく伺えてた。
度胸が無いから、振り返れない。
確かに、茶色い毛のようなものが目に入った。
連れを呼び止め伝えると、振り向き
「ああ、角もあるから、カモシカだね」と。
登り時には気づかなかったけれど、そのときもあったはずです。
すっかり、身らしきものはなくなっているのですけれど、もう数週間早くきた人は、横たわっている姿を目にしたのでしょうね。
昔から生き物はこんな風にして、土に還っていくことはわかっていても、日常では出会うことが無い出会いでした。
こんなことでびっくり、なんて軟弱といわれそうですが。
滝に行った話なのに、こっちの話になりました。
「天河の滝」という幅広で100メートル落下の見事な滝もあります。
木曽路にいかれる人は途中登る必要がありますが、その分秘境のようで、お勧めです。
10年程前、木曾ヒノキの林の中を瀬音を聞きながら1~2時間昇るのが楽しかったので、もう一度と思っていたところです。
この日も右手に瀬音と、夏の名残のミンミン蝉の鳴声を耳にしながら、山肌に拵えられた道を滝へと向かいました。道の半分ほどは、長さ60センチほどの割り木をはしごのようにつないで、人一人が通れる道となっています。
(尾張藩の所有地で明治40年ごろまでは、一般人の立ち入りが許されていなかったとか、木曾の山は、枝一本、腕一本、木を勝手にきると命が飛ぶと言われていた規制の厳しい山だったとか)
300年を超えるヒノキの森を満喫しながら、いくつもの滝に出会えるのです。
そう、つり橋も4つ、5つ通るでしょうか。
そんな、山と滝を楽しんだ帰り道の半ば、ふと、足ものの先に象げ色のアーチ用のものが。小枝や葉っぱのなかに、地味な色でも粒が並んで…。
そう、歯だったのです。
「あっ」
気づきました。
確かに上あご、下あごも角度でアーチに見えなかったけれど、それらしく伺えてた。
度胸が無いから、振り返れない。
確かに、茶色い毛のようなものが目に入った。
連れを呼び止め伝えると、振り向き
「ああ、角もあるから、カモシカだね」と。
登り時には気づかなかったけれど、そのときもあったはずです。
すっかり、身らしきものはなくなっているのですけれど、もう数週間早くきた人は、横たわっている姿を目にしたのでしょうね。
昔から生き物はこんな風にして、土に還っていくことはわかっていても、日常では出会うことが無い出会いでした。
こんなことでびっくり、なんて軟弱といわれそうですが。
滝に行った話なのに、こっちの話になりました。
「天河の滝」という幅広で100メートル落下の見事な滝もあります。
木曽路にいかれる人は途中登る必要がありますが、その分秘境のようで、お勧めです。