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日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

「筋が通る」ということ

2007-09-30 08:04:09 | 私の雑感あれこれ
先日、北の湖理事長が、文部科学大臣に呼び出され、注意を受けた、というニュースが流れた。
体格のいい北の湖が、ボソボソとお詫びして、少し頭を下げたのに、就任したばかりの文部科学大臣は、最敬礼。
解説がないと、どっちが謝っているのか、わからない(笑い)。

で、思うこと。
情報が公になったことで「論理」「筋が通っているかどうか」で審判され、6月に病死扱いだった一人の若者の死が、国技の相撲界を揺るがしている。

「時津風部屋だけが特別な稽古をしているということはない」と、たしか発言していた理事長だったハズが、時津風親方を解任処分、らしいとなると、コレは公平なのかと、すこし思う。
死亡者を出したことは、一線を越えたことだから、重い処分は相当だろうけれど、大なり小なりシゴキがないわけではないから、そこのところはどうするのだろう。

今回、弟子が入門すると、一人当たり所定の金額が、本人と親方(部屋)にも支給される仕組みだと知った。
以前に息子を入門させた父親から聞いたことがある。
地元の場所になって、息子に会いに行くときは、金一封としてウン十万円、お米もウン十キロ差し入れするのだと。強制ではないけれど、親方は米が減ってしょうがないって、ぼやくから、少しでも足しになれば、兄弟子達にも喜んでもらいたいし…。
その父親は、借金しながらせっせせっせと、差し出していました。
息子は数年で廃業。鼓膜が破れたとかで片耳が不自由になったと。
もう、5、6年も以前の話です。
親は部屋(親方や兄弟子)にいい顔をしたくて、息子がかわいくて、金品を持参するし、部屋側はそれを「ごっつあん」と受取る社会。
「やだなー」「かなわないなー」と、思ったものですが、今回の騒動で、ふと、あのときに聞いた話を思い出しました。
シゴキもすごいけれど、タニマチって言葉があるくらいだし、「ごっつあん」の意識もすごいのではないでしょうか。

業界通への理解だけで済んでいたことが、今は国民的話題になり、情報が発達した時代に生き残るためには、筋を通した説明が求められる、ということ、コレは情報の発達がもたらしたプラス要素だと思います。



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「かわいがり」という暴力

2007-09-28 14:19:42 | 社会問題
なんという結末。
父親の
「『僕いい子になるから迎えに来て』というのを信じてやれなかったのが悔しい」という言葉。

私などの素人には、格闘技の世界は、暴力と隣り合わせに見える。
「その世界で強くなるためには、…」と一般の常識とはかけ離れたルールがあったのでしょう。
「2、3年辛抱すると、鍛えられて強い子になるから」と父親が自分自身に言い聞かせて、息子の懇願を受け入れなかった結果が、命と引き換え、という結末。

「タオルを投げなくてはならない時がある」
先日、安倍さんが辞意表明なさる前夜に、そういう会話を交わした。
この「タオルを投げる時期」が難しい。

命にかかわることでなくても、ここから先は無理、と判断すべき時期がある。
物事は困難を乗り越えて得られるという場合が多々あるから、その判断は難しい。
小さい失敗を繰り返し経験し、年月をかけて、その時期を習得するしかないのだろうけれど、果たして、自分が習得しているかと言うと、おぼつかない。

なくなった当日に、「こちらで火葬する」という連絡に対して、それを断らせた親心が、こんな実情の披瀝になろうとは…。

私のような、まったくの部外者の出る幕ではないと思いますが、今後相撲の世界を目指す人、少なくなるだろうな、と、そんなこと思ったりしています。




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映画「真珠の耳飾の少女」を観る。

2007-09-26 07:56:36 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
イギリス映画「真珠の耳飾の少女
舞台はオランダ。時代は1665年。
内容的にはおとなしいのですが、見どころは、フェルメールの絵のモデルとなった少女の醸しだす「美」を映像の中に再現、ということでしょうか。
産業活動が盛んになり、市民(ブルジョア)にも蓄財のゆとりが生まれ、絵を描くことが仕事として成り立ち始めた時代です。
フェルメールも注文を受けて絵を描く職業画家です。
注文主をパトロンと言っていましたが、彼らが後の画商という業種になるのでしょうか。
景気のよいオランダで人気画家レンブラントが注文を受けて肖像画を描き、大富豪になったかと思うと、景気下降で破綻したり。勃興期の浮き沈みは、今の時代に繋がるのかもしれません。
身辺の大道具小道具の時代考証も丁寧で(東洋人の私から見ると)、17世紀のオランダを見ることができる。
絵の具の色ひとつにしても、鉱物を摩り下ろして造っていく。チューブ入りの絵の具が並んでいても上手く出せないのに、あのような手作りで作品を描いていたのかと想像すると、かつての絵描きさんの執着のすごさに感心する(17世紀でこれだから、ルネッサンスの時代は更に手がかかったでしょう)。

そして、少女が見せる表情の美しさに、撮影技術の粋を感じます。
中世の終わり、手工業の時代の町の雑踏に、一粒の真珠が…、そんな美しさです。



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茨木のり子さんについての、ひとりごとのような話題

2007-09-24 20:59:10 | 私の雑感あれこれ
祝日、図書館で久しぶりに「暮らしの手帖」に目を通す。
パラパラとめくって、「茨木のり子さんの家をたずねて」という記事があるので、読み始める。
これまでに、茨木さんファン(詩がたまらなく好き)という人に出会ったのは一度。私には、雑誌であっても新聞であっても、茨木のり子さんのことを書こうとする人に、なんだか親近感を覚える癖がある。
で、読み進めてビックリ、というか偶然を感じて、図書館のコピー機で8ページをコピーした。

10月には引っ越すからね。と電話で伝えてきている娘の、その住所のほんの近くなのです。地下鉄の駅名やら、駅からお宅までの道すがらが書いてあるから、何とか探せそう、で、コピーしちゃいました。
娘が引っ越した後、出かけていく楽しみがひとつ増えました。

で、びっくりの理由は、もうひとりの娘が、数日前に山形に引っ越したものだから、
「山形は茨木のり子さんのお母さんの出身地、という縁から、今年の2月だかに、没後1年の追悼の催しがあって、来年もあるとしたら、あなたを訪ねがてら行くからね」とメールしたばかりだったからです。

「詩なんて、読めばいいのであって、詩人のゆかりの地を訪ねても、どおってことない」と多分娘たちには失笑されそうですが、どんなささやかなことでも、二つが重なって、巣立った娘たちから与えられた「縁」と勝手に解釈して、楽しんでいる次第です。
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敬老の日を挟んで

2007-09-23 22:04:11 | 社会問題
日本で一番忙しかった御老人、福田さん71才でしょうね。
安倍氏の辞任のその時は、まさか出馬とも思わず、コメントも距離を置いたものだつたのだけれど、日一日と話題の中心になり、今日はいよいよ政権政党の総裁に指名されました。
四国やら大阪やら、あちこちで街頭演説し、テレビの討論番組にハシゴで出演し、マスコミ記者相手の会見に答え…。
71才で、すごい活力。
ご苦労様。
会見で答えられる答弁内容にも、少しずつエンジンがかかってきたように見受けられる。
与野党逆転している参議院という現状で、舵取りは大変だろうけれど、誠実に答えようとしていらっしゃるように見うけられるから、静かに期待したい。
利権とか私欲の匂いが少なく感じる、そう思うのだけれど、私が鈍感なのだろうか。

25日追記
昨日の自民党4役の発表があって、あーぁ、の感が増す。
きっと、国民の多勢だと思うのだけれど、自民党の代議士として長年暮らすと、民意が見えなくなるのでしょうか。
森喜朗氏がアドバイザーらしいけれど、森氏って、首相在任中は問題発言多発、支持率10%を割り込んだ不人気氏だったと思うのだけれど、永田町では違う力学があるのですね。
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「トップが入院のため指揮を取れなくても・・・

2007-09-19 07:57:30 | 社会問題
それでもこの国は、取り立てて変化なし」
これって、何なのですか。
いくら安倍首相が心労で判断ができなくても、右腕の方々、ブレインの方々、誰もご注進しないのかしら。
死に体の内閣だから、みんな自分の今後のことを考えて逃げ出したのかしら。
それとも、安倍氏が入院中でも、誰にも代理を務めさせたくない、と権力を離したくない、というご趣旨なのでしょうか。

あーあ、こんな方が、日本の教育基本法が古くなったから、新しい基本法に変えなくてはと、指揮していらっしゃったかと思うと、それが、晒しだされる現状に、だだ残念です。
「美しい日本」を標榜していらっしゃったあなたであれば、「(去り際も)美しい首相」であるべく、努められたらいいのに。
辞意を表明なさった当日は混乱されていたでしょう。
そりから数日が経ちました。
自民党総裁選を経て、国会で新しい首相が任命されるまで、この国は、指揮者(船長)入院中の状態で航海を続ける、それも「あり」という筋書きなのでしょうか。

多くの議員さんたちがいらっしゃるのに、どなたの口からも、首相代理を求める声がでてきていません。
ああ、膨大な歳費が支払われているのに…。
コレでいいのでしょうか。

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もう一度、総裁選関連で

2007-09-17 07:56:19 | 社会問題
昨日のサンデープロジェクトでの場面が、まだ頭の中で行ったり来たり。

田原総一郎氏の質問に対して

質問「民意と国益、どちらを優先しますか」

麻生氏「そりゃ、国益でしょう」とためらいもなく。そして「だって、松岡洋祐の国際連盟脱退にしても、あれは国民がみんな賛成したでしょう。朝日(新聞)だって、大いに賛成していたではないでしょうか」と話し、朝日の記者である星浩氏にダメ押しのような相槌を求めていた。
-朝日の星浩氏、穏やかな顔を崩すこともなく、反論もなし。

福田氏「(突然の質問に、一瞬返答に窮したかのような素振りは見えたものの)国益です」

えっ!これから宰相になろうと立候補している2人が、公開の場で
「民意より国益」と回答するのは、それでいいのかな?と引っかかってしまいました。
じゃあ、選挙って何よ。民主主義って何よ。と心の中でブツブツ。
自分の都合で宰相職を投げ出した人がいるかと思うと、
今度は、テレビ番組に出演して、「民意より国益」をあっけらかんと口にしてしまう。
そりゃ、100パーセント民意に問うていたら間に合わない問題があるでしょう。
だけれど、国民に説明しようともしないで、「国益だから」で通ってしまうとしたら、国民を愚民だとみなす、独裁国家の路線へと向かっているような気がします。

国際連盟脱退は教科書でしか知らないけれど、言論を統制して、新聞にも検閲が入る時代ではなかったでしょうか。

国民の意を端から無視してしまうこともあり、と、これからの仕事(首相)を目指す人がテレビ番組という場で平然と言いのけてしまう。
えっ!コレって、嫌な方向に向かっているのでは?
議院内閣制だから、さしあたっての総裁選には「民意」を考えることはないから、の発言でしょうか。
ちょっと、コレでいいのかな、と引っかかっています。

おふたりのさしあたっての懸案事項である「テロ特別措置法」を、どうしても通したい、中東に派兵している各国の軍隊に給油したい、という思いが、そういわせたのでしょう。
ああ、こんな風にして、国というものは、国民の意とは別で、流れに組み込まれていくのだと、その様を見せ付けられているようでした。

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総裁選の話題があふれて

2007-09-16 10:34:58 | 私の雑感あれこれ
新聞テレビは賑やかです。日本人の特性で、当人が目の前だと、やわらかい質問で、よい聞き手(NHK日曜討論)であり、立派な政権目標を各々語られています。
ところが、いったん新聞報道となると、辛らつなコメントの目白押し。
土曜日の朝刊で
評論家の佐高信さんのコメント
麻生氏を評して
「御曹司でいきなり会社のトップに就いた。人生経験で身につく常識を欠いたまま、受け狙いで思ったことをそのまま言ってしまう」
福田氏を評して
「サラリーマン生活と父親の秘書を経験して、本心と違うことを平気で言うことに磨きがかかっている」
そして
「2人とも自分のカラーはあるようでない」
と。
小説家山崎豊子さんのコメント
「派閥談合をして、毛並みのいい2人だけで総裁選。こっけいです。こんなことに日本の大切な時間を空費してはいけない」
と一蹴。

なんと、朝日新聞、これからの政権の担い手に対して、しっぱにから、超辛口のコメントの目白押し。

こんな記事を読まされているものだから、「格差是正」とか、「地方の実情を…」なんて語られても、彼らの発する言葉に切実さを感じず、月並みに聞こえてしまいます。

そして、今日16日の朝日新聞朝刊、オピニオン、「宰相の条件」の特集記事の中で、東大教授御厨貴氏-

明治維新の元勲は政治をたらいまわしにしたが、こどもを首相にしようとはしなかった。政治は一代の仕事だという気持ちがあったからだ。

そういえば、吉田茂氏生前の言葉で
「自分は政治家としてやってきたけれど、3代後はどうなっているか判らない。になっているってこともありうる」
と、語っておられたのを読んだことがある。
彼であれば、政治家麻生太郎氏をどう評されるだろうか。


家業政治家という人たちによる政治、いつまで続くのでしょうか。

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安倍首相入院 と説明し・・・

2007-09-14 08:59:44 | 社会問題
与謝野内閣官房長官は、国のトップが入院と伝え、替わりとなる副総理とか、臨時代理を置く必要がないと安倍首相の見解を発表。

何だコレ?

「テロ特別措置法」だとか、昨今は「有事に備えて」とか、きな臭そうなことを国民に持ちかけながら、代理もおかずに入院なさるトップってなんだ?

アメリカ大統領職は、一時たりとも権限の空白を置かない。
多分、理(ことわり)を理解している国は、そういう仕組みを作り上げているだろうし、トップに就くということは、そういうことだと理解している器量の持ち主でなくてはならない。

ところが、トップが疲労で倒れても、「倒れました」の報告だけで、サポート体制が見えてこない。
「政治的空白を作ってはならない」と代議士各人が語りながら、今の空白の責任は誰が取るのだろう。

与謝野さんも、以前と比べ、随分お疲れのようで、会見内容にもメリハリにかける。洒脱な返答で切り返し、さすが、と感じたときもあったのに。
おかしいでしょう。
例え数日でも、トップが執務できないような状態であれば、代理を立てるべきで、今月下旬に開かれるニューヨークの国連会議にも、国の代表を送れない、なんて、それはない。
ちなみに、国政の権限がない天皇陛下の場合でも入院の場合は皇太子が代理と、必ず手続きを踏んでいらっしゃいます。

自民党の代議士さんたちは、昨日今日は、国のことより、自分の派閥と選挙区のことで頭がいっぱい、なのか。

防衛省事務次官が防衛大臣の指示に従わないという、不始末をしでかしたばかり、支持系統もおかしくなっているし、トップの空白も是認の国って…。
平和ボケは、国民ばかりでなく、国会も、内閣も、そして総理大臣も、なのでしょうか。


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国民を見ないでも国際社会に入りたいか?国際社会って?

2007-09-13 07:54:43 | 社会問題
新聞やテレビで報じられる、安倍氏の発言から、
「国際社会と協力して、テロとの戦いを続けなくてはならない」
???
日本って、今、そんな立ち居地にあるのだ。
アメリカが、9.11のテロを受けて、アルカイダ一掃を考えているとしたら、理解できる。
アルカイダの潜伏しているアフガニスタン進攻は、確か国連の同意もあった。
けれども、イラクは大量破壊兵器の保持しながら、国連の査察団の視察を拒んだとかで、疑いを高め、武力行使をアメリカが正当化して進めたものではなかったか。
そして、いまだにその大量破壊兵器はでてきていない。攻撃の取っ掛かりになった情報は、「作られた情報だった」というらしいとも報道されている。
それで、今、アメリカ自身が、イラクから、どういう形で兵を引こうかと思案している状況ではないか。
なのに、ステレオタイプみたいに
「国際社会と協力して、テロとの戦いを続けなくてはならない」
を、自国民に訴えて、通ると考えていらっしゃるのだろうか。

現在の日本をテロから守ることだけを考えるとしたら、アメリカに加担しないほうがベスト。
諸事情から、避けて通れないのであれば、そこのところを説明しなくてはならないのではないでしょうか。

昨日のテレビ報道から
NHKのアメリカ滞在記者の報道で
「ブッシュ大統領は、(先の戦争の敗戦国)日本を国際社会に肩を並べて参加できるようにしたのは自分の国だという言い方をよくします」
の言を聞いて、「あっ、これだ!」と、府に落ちた気がしました。
ブッシュ大統領の捉え方は、異教徒の国日本でも、キリスト教徒の国々に肩を並べさせてやった。その立場を維持したいのならば、国際社会(キリスト教国)に、是非とも協力を申し出るのが当たり前じゃないか。
この論理なのではないでしょうか。
アメリカ=ブッシュ大統領ではないので、今の政権についてだけのことですけれど。
そういえば、数日前、軍服を着た指揮官らしい人が
「給油活動をすることは、国際社会に参加できるチャンスだ。日本はこのチャンスを失ってはならない」
と発言しているのを聞きました。
あれ?と思ったものです。
これは翻訳を通した文意ですが、この発言もブッシュ大統領の姿勢の元だとしたら頷けます。
安倍さんが、州知事のように見えてしまいました。
この州のメンバーの多くがキリスト教徒でもイスラム教徒でもないのに。




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