日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

国民年金のこともう一度

2005-07-31 07:45:03 | 社会問題
国民年金の話題の続きです。
今朝のテレビニュースで
「国民年金をクレジットカードで支払うことが出来るようになります」
といっている。
「え!」である。
預金残高が(支払うためのお金に)不足していても、クレジットであれば、滞納にならずに済むと説明している。
どうして、そんな発想になるのだろうか。クレジット会社への支払いが残ってしまうだけなのに…。そこでの焦げ付きリスクのために、クレジット会社はコストを社会保険庁に求めてくるだろうに(そのコストのほうが社会保険庁の人の人件費よりも安いとしたら、笑えない話です)。
30年40年後の生活のために、クレジットを組むことを勧める…。
民間の発想の導入かもしれないけれど、加入が任意の保険である場合と根本的に違う筈。
一度クレジット契約をしておけば、未払いの督促費用は発生せず、クレジット会社と本人の問題としてしまいたいのだろう。
若者の未納率50パーセントと言う現状を、制度そのものの見直しの方向とせず、若者の誰もクレジットカードの1枚や2枚あるはずだろうから、契約してしまえばOKとの発想には首を傾げたくなります。

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取材記事では御活躍中らしいけれど・・・

2005-07-30 14:35:52 | 社会問題
今朝の朝日新聞土曜版beに民間から登用となった社会保険庁長官の記事がある。
国民年金という1種類の商品を扱っているのだから、民間よりもやりやすい筈だとか。
厚生省からの配属組。中央採用の職員。地方採用の職員。そして労働組合という組織。
なんとも大勢の人員を動かすのは大変だとの事。
そんな集金業務に励めとの指令を出すばかりでは…。
①青春真っ只中の二十歳の彼ら彼女らが、これからの夢を語るべき時に、引退後の65歳の人生を…老後の年金をって、不自然だと思いませんか。
②サラリーマンの妻をしているから支払わなくてもいい制度。サラリーマンの奥さんの老後はなぜ特別なのですか(…だから離婚出来ない)。
なんていう質問しても、トップの人のあずかりしらぬところなのだろうか。
人口の多い層が年金受給年齢になろうとしているから、とにかく未納率の改善、改善することが民間から登用した目的なのだろうけれど、若者に65歳以後を考えろというより、もっと近い将来を考えて欲しいと願うべきではないでしょうか。
親の受給年金で成人した無収入の子供の年金をかけているなんて、笑うに笑えません。
若者の未納率が5割というと、もう制度として機能しているとはいえないのではないかしら。であれば、大きな社会保険庁の国民年金徴収制度そのものをやめ、社会保険庁の組織そのものを縮小したほうが安上がりなのではないでしょうか。
月額13300円を納付してもらうために、それ以上の経費がかかるなんてのは笑い話では済みませんから。
抜擢された長官であれば、そこのところも含めて斬新な考えを本庁に進言して欲しいものです。
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岬の分教場を訪れて・・・

2005-07-30 07:48:04 | 子育ての周辺
今年の夏、壷井栄の「二十四の瞳」が何度目かのテレビドラマ化されるという。
小豆島の岬の分教場、今もあるのだろうか。
それは小さい子供を連れての初めての家族旅行だった。
岬の分教場は保存されていて、内部も見学者に解放されていた。
私は遊び心に小さい息子を教室の椅子に座らせて、「はい!と、手を挙げて」と。
そうガランとした教室に、姿勢正しく挙手した2歳になったばかりの長男を写真にパチリ。
その写真はもう我が家にはないけれど、息子は自分の幼児の頃のアルバムを開いてみることもあるだろうか。
若いお母さんに演技指導されて、何にも知らずに小さな生徒になったのだけれど、本人は何のことやら、さっぱり解らないハズ(笑い)。
その旅行でもう一枚、笑える写真がある。
小豆島からフェリーで高松へ。
名高い庭園、栗林公園に隣接した動物園。
横から自由に入れる檻があって、檻にしがみついて正面から1枚パチリ。
「種類 ヒト」「好物 お金」の札がかかっている(笑い)。
「好物 お金」の札は、きっと先に写した人の選択だったのだろうけれど、一番活躍した札だったのかな(笑い)。お金も知らない2歳の息子には、ちょっと演出ミスだけれど(好物には何枚かの種類があったことに後からきづいた)…。クスッと笑える一枚です。
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ある夏の晩の紙芝居

2005-07-29 07:56:25 | あの頃(~昭和40年代)
60年目の夏と言われている。
20年目の夏、もう20年経ったのだと新聞テレビが報道していたことが遠い記憶にある。
それより先の昭和36年の夏。
その小学校の地域ごとの例年の夏休みの行事に6年生が町内の下級生に紙芝居をするというのがあった。
1年1年繰り上がって6年生だったその年の夏の晩、同級生の家を会場にして、拍子木を叩いて町内の小学生に伝えて回り、紙芝居の会をしたことがある。
その時に読んだ紙芝居の一つに、原爆投下で被害を受けた悲惨な様子を伝えた話があったこと、ケロイドの姿や、列をなして被災者が横たわっている様子を描いた絵が、記憶に残っている。
まだテレビが普及し始めた頃、私達小学生は戦争を知らない世代。その紙芝居作家は、あの地味な色合いの中に衝撃的な赤が入った、暗いものにしかなりようがない紙芝居を私達子供たちのもとに届く紙芝居にもと考えられたのだろう。
その後、新聞やテレビ、本から、そして各地を訪れての知識は増え、被災者のその後の暮らしの重さもその頃よりも想像できる年齢になったけれど、昭和30年代に紙芝居で子供たちに伝えようとしていた作家さんもおられたことを、チョコッと覚えています。
勿論、紙芝居の会ですから他にもいくつも6年生が交替で読んだ筈ですが、他の話はさっぱり覚えていないのです。
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「アフガニスタンに住む彼女からあなたへ」を読む。

2005-07-27 04:49:28 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
大急ぎで読んだ一冊の本。
戦の後のアフガニスタン。
35歳の山本敏晴医師がその国での医療援助活動を通して体験したことだけでなく、民族のこと、イスラム教のことを理解したいと臨み、伝えたいと書き記してくださった本です。

幹部の持つ利権がしっかりと巾を利かせている話。
病院設備の充実を目指すにも町の幹部の協力がないと始まらない。その人はニコニコと応諾してくれるものの、その病院に雇う地元のメンバー(医師、看護婦、その他の職員)は案の定その幹部の身内だった、という話。援助チームが支払う安定した給料は、地元の多の職と較べて超魅力的で、一族で固めてしまおうとするこの心根(どこかの国にもちらほら見受けられたりして…笑)。
援助チームは出来るだけ有能な人を雇いたいのだけれど、雇い人の選択権を譲ろうとしない。そこで、試験問題を課すことを提案。100点満点で医者としては70点は欲しいところ20点しか取れなかった言う現実。

母親が病院に連れてきた泣き止まぬ赤ちゃん。
お腹がすいたか、どこか痛いか、これらはどこの国でもある普遍的なこと。この国では泣く理由の一つに、麻薬の禁断症状の場合もあるとの事。
日頃赤ちゃんがむずかって困る時に、身近にある麻薬をチョコッと口に含ませるのだそうだ。そう問題意識すらなく、そういう環境で育つ子供は小さくして中毒に…。身近に麻薬の原料の栽培…。換金作物としてはなかなかなくならないのがこれも実態。

山本医師にイスラム教の教えを詳しく説明してくれた女性は、「世界中がイスラム教徒になれば、平和になるのに」と。

一夫多妻のことも、ブルカのことも、山本医師の問いにアフガンの人はごく自然のこととして、返事を返している。

実は、夏休み前の図書館で見つけて借りたのですが、「課題図書ですから」といわれて、早めに返還してしまいました。
高校生向けの夏休み課題図書らしいです。
アフガン専門家が書いたものであれば、もっと専門的かもしれませんが、山本医師の真摯で暖かい目線が、より多くのひとに知ってもらうことを目的としているので、解りやすく書かれており、こころに残ります。



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アスベスト問題とささやかな自己防衛

2005-07-22 16:30:59 | 社会問題
アスベストが身体に悪いという話は随分前から耳にしていた。昨今の新聞報道によると1976年に旧労働省が健康診断にも触れた通達を出していたという。
その頃は我が家はちょうど乳児がいる頃で、ベビーパウダーにもアスベストが入っているとの記事で以降ベビーパウダーの使用をやめた記憶がある。
ささやかな自己防衛。
一方、建設現場その他の場面では引き続きアスベストの使用が継続されており、累積使用量が380万トン(75年)だったのが今では1000万トンという。
「危険」という警告がなされても、お上がストップと命じていないから使い続けるという産業界。
「有効な対策がとられていない」「行政の怠慢や不作為の疑いが強い」のは確かです。
でも、なんかおかしい。20代の母親でも使うのを止めようと行動するのに、アスベストの性質を知っていた人たちが、黙々と使い続けるなんて…。実際に作業に携わるのは下請業者だから、指示されれば断れないのだろうか。だとすると監督官庁も勿論だけれども、設計段階でアスベストを使うよう計画した元請側の責任も併せて追求することになるのだろうか。
30年前に警告が出ていながら、ずっと使用し続けてきたというのは…。同じように発病までの期間が長いBSEには非常に声高に報道し続けているのに。なんと気まぐれな!これが現実社会なのですね。
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コマーシャルの話 もう一つ

2005-07-21 06:31:31 | 社会問題
どこかの研究所。室内全貌。
カメラが青い作業服を着た若者に。
彼は机上の細かい作業に集中している。
若者が振り返り、「僕?」と指で確認する仕草。
音はなし。
なんだろうとココロが動く。
若者が仕草を送っている相手は、隣の部屋からドアを半開して「来い」と仕草をしている50代のスーツの男。
軽やかな音楽が入る。
青い作業服の若者が席を立ち動き出す。
はじめて音声が流れる。
「この研究所には未来から呼ばれる人がいます」
若者が向かったドアの上には、「未来」と書かれた札がある。
「○○製作所」

「未来」なんて名づけられた部屋があるなんて、へんてこなのに誰も笑わない。
にっこり笑顔の人はいない。
説明もない。
だけど、私はこのコマーシャルを見ると、その作業服の若者に「頑張ってね」と、幾分声援を送っているような気分になる。
若者がこのコマーシャルを見ると、「うん、僕も未来につながる仕事がしたい」って、気分になるのだろうな。
地味系なのだけど、私はこのコマーシャルのファンです。
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愛知万博2回目(追伸に貧困・環境募金クリックあり)

2005-07-20 07:27:45 | 社会問題
先週の金曜日、2回目の夕方5時からコースに行ってきました。
先回は、入り口付近の外国間を回ったので、今度は地図をしっかり見て、ゴンドラを体験して一番奥へ向かい、再度外国間ゾーンめぐりです。並ばなくてもいいところを、という選択肢なので、数はどんどん増えました。
総じてヨーロッパ館はあっさり。特に西ヨーロッパの国は博覧会でなくても日本人のココロをがっちり押さえるツボは知っているから(笑い)、まあ、お付き合いという感じです。
アフリカはザンビアの踊り子チームが元気な声を上げていました。あんな声は俄かに出るものではありません。きっと、はばかることなく伸びやかな声を出してリズムに合わせて…という機会が多いのでしょうね。
「ライオンキング」の中の歌のルーツだ、と思いました。
アフリカ館としてのパビリオンには、貧困も飢餓もなく、そうですよね、お祭りなのですから。物産展でした。
そして、東南アジアを大急ぎで。マレーシア、フィリピン、インドネシア…。「日本のみんな観光に来てください」と声が聞こえるようでした。ラオスはどうなんでしょう。随分前の日本の田舎にであったような写真が…。
やっぱり疲れました。この日に見た中では、東南アジアが馴染みやすかったように感じました。
日本の企業パビリオンの見学は無しです。
どうして、あんなに並んでいるのでしょう(翌日のテレビでは1箇所に7時間の待ち時間というところもあったようです)。
最先端の技術を披露しているのでしょうが、それにたどり着くまでは、過酷な忍耐が…。
最高水準の知恵で、行列をなんとかして欲しいものです。
閉幕後「サツキとメイの家」を残すとか残さないとか議論が盛んですが、一つ提案、企業パビリオンを並ばなくても見られるように、人気パビリオンに限って期間延長はいかがなのでしょうか。
ダメ?2時間3時間並ぶ覚悟のない人は見る資格無し?
…万博ってそういうものなのですか?

追伸。
貧困・環境の改善、向上のための企業のこんな募金システムがあります。
毎日1クリックするだけで、企業が回数に応じた募金をする制度らしいです。よろしかったらクリックしてみてください。

クリックで救える命がある。
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コマーシャルから

2005-07-19 13:08:14 | 私の雑感あれこれ
一度だけ見て、ちょっと心に刺さったコマーシャルひとつ。
父「元気か?」
娘「うん、元気だよ」
場面変わって、同じ父娘。
父「元気か?」
娘「うん、元気だよ」
場面変わって、同じ父娘。
父「元気か?」
娘「うん、元気なんだから、そういつも聞いてこないで」と涙目。
(一回しか見ていないので、的確に再現しているかわかりません)

離れて暮らす娘に、晴れの日も曇りの日も雨の日もあることは判っている。
「元気」という言葉を投げ合って、確かめるこの感触。
「元気だよ」といって、短めに受話器を置いた日もあったことを思い出しながら、今キ-を叩いている。

そうそう、さだまさし氏の「案山子」という歌も、都会に出た息子を案じる親の歌。
「うん、うん、そうだよ」とうなずく人たちが周りにいっぱいいた。巣立つ子供と案じる親。あちこちで「元気?」の通話が飛び交っているのだろう。

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梅雨明けの日に

2005-07-19 06:57:55 | その他
今回は3度目。
岐阜、恵那山の西方にある富士見台高原に行く。
麓からリフトを二つ乗り継ぎ、輸送バスで15分ほど。
360度のパノラマの中をなだらかな山頂まで笹原を往く道筋が気に入っている。
高度1700メートル。
真夏日の日差しは青空。遠くの南アルプス。お隣の恵那山。
風に波立つ一面の草原を30分ほど楽しみ、頂上で腰をおろすと、そこにも風にそよぐ柔らかな草原。
確かに夏の日差しなのに、この風は幾分強めの涼風。
喉元深くまで、この涼しさを飲み込みたい気分で、大きく口を開けてみる。
両手を広げて力を抜くと、グライダーのように旋回できるのではないかと思うぐらい、心地よかった。
そう、ひとつ向こうの頂には、ラジコン仲間が飛ばす数台のグライダーが空を舞っていた。



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