日々の暮らしから

「街中の案山子」「庭にいます。」から更にタイトル変更します。

映画「トリック」を見る。

2006-06-29 07:21:00 | 本・映画・テレビドラマ・絵・音楽
日曜にビデオしておいた映画「トリック」劇場版をみる。仲間由紀恵、阿部寛の名前は知っているけれど、この映画のことはまったく、話題になっていたかも知らず、白紙の状態で観たわけです。
結果、結構楽しめました。独特の世界をもつ映画ですね。
多分意図的なのでしょうけれど、台詞回しが、ポツリポツリとしていて、なんか素人芝居臭いのですが、それが、滑稽味をかもし出しているので、受け入れられるのです。

こけたり、素っ頓狂だったりが、あざとくなく、種明かしのところは、ゆっくりと説明を加えて、・・・作者の意図なのか監督の意図なのか、結構こんなトリック事が好きな人なんだなと、気楽な気分で観ました。
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実は今、ダイエット中。

2006-06-28 07:46:06 | 私の雑感あれこれ
何回も自分に号令をかけても長続きしないので、今度こそはと、ダイエット食品を購入。
9日間続けたところです。
同居人には高いダイエット食品なんてと、一笑されましたが、高いから続くかもしれなと、妙な理由をつけて、やり遂げてみたいというのが実は魂胆です。

アホだと笑うでしょうね。(以下、つまらないし、今回の記事は飛ばしてください)
今の感想?
結局は、摂取カロリー減と運動による体脂肪の燃焼。
これに尽きるのです。
ダイエット食品が痩せさせてくれるわけではありません。←当たり前ですよね。

実は、もう2年間私の朝食は、ヨーグルトと果物程度にコーヒーという生活。
そのために浮いた時間を、スケッチしたりブログを書いたりしていました。
それなのに、なんでだろう。ダイエットがはかばかしくなかった。健康器具も揃っているのに、横を素通り(まったく!)だったし、いただきもののお菓子は大好物でモグモグでした(コレが最悪)。

そして、今回もう1食の昼食をダイエット食品にしたわけです。
わかったこと。
「只今、ダイエット中」という意識を常に持ち続けていることが大事だということ。
そのことが、目の前の「お菓子」に少しはブレーキとなるし、健康器具にも乗ってみようかなと思わせるのです。

で、いまのところは?
ダイエット街道躍進中とまでは行かなくても、そぞろ歩き程度に進み始めています。
販売広告の謳い文句の半分程度。

「お腹の贅肉が気になる?」
「だったら、腹筋運動を続ければいいですよ」と、かつて、アスレチックジムの若いお兄さん(体育大学のアルバイト生)に言われたことあるけれど、「それが簡単に行かないから・・・」と、ボソボソ返事したことも。

何を、どうかいてもダイエットすらできないのは、私の弱味なのですが、ここに晒します(笑い)。
季節は夏に向かいます。
食欲減退の季節を利用してダイエットを乗り切ろう!
なんて書くのは簡単ですが、どちらかというと、他の人に比べて、あんまり減退しないタイプなのです。

おいしいご馳走を食べる姿と、軽い身体でデパートでスーツの試着する姿。
今のところは、私は後者に矢印を進めます(笑い)。

今日から2ケース目に入ります。9日後はどうなっているでしょうか。




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「よい格差」「悪い格差」

2006-06-24 07:22:12 | 社会問題
「格差」=「不平等」と決め付けないで、できれば最後まで読んでください。

― 引用 ― (これまでと今後について)
 今後のわが国の経済発展を考える時、真に公正で自由な競争社会を実現する他に道はないという認識をまず人々が共有することが出発点ではないか。
 わが国経済は約半世紀に驚異的に成長を遂げ、今や世界のトップランナーに踊り出ている。われわれはその間、全員参加で力を合わせ勤勉と努力によって一億総中流といわれる社会を築き上げてきた。それは紛れもない事実だが、現在中国等の激しい追い上げに直面し、今後引き続き経済活力を維持していくためには、経済革新や技術革新により新しい商品やサービスを生み出し、同時に高い生産性を実現していくことに懸けなければならないことは明らかであろう。
 この新たなパラダイムにおいては、未知の領域に果敢にリスクを取って挑戦する人々のリーダーシップが決定的である。ましてや少子高齢化の事態を考えると競争社会で考えられた経済活動の担い手が多数輩出し、そうしたトップランナーをサポートする社会全体の心意気や制度整備が何にも増して重要である。

(以下「良い格差」と「悪い格差」について)    

 競争社会は必然的に格差を生み出す。そうだとすれば格差の存在そのものが悪いということにはならない。本質的論点は格差のよってくる原因やその質である。
「良い格差」とは公正で自由な競争に基ずく努力の結果として生じ、逆に公正で自由な競争の結果、努力次第によってはいつでも逆転可能かどうかということであろう。
 それでは「悪い格差」とは何か。その大半は、保護された既得権益が固定化し、そのことによって生じている格差だ。また、地道な努力や技術の裏づけなしに、法の網目をくぐって巨利を得る、あるいはそれに加担するなど許されるはずもない。
 更に、格差是正にかかる人為的措置が往々にして新たな格差を生み出すことも指摘しておかねばならない。こうした「悪い格差」は枚挙にいとまがない。その意味で、公正で自由な競争社会実現に向けた改革は緒に就いたばかりである。

― そして、昨今の話題を配慮してか、次のように結んである。

 最後に、リーダーは決して金銭の亡者であってはならないと思う。自由主義社会を究極において支えるリーダーは何よりも他からの「信頼」を基礎に社会に新たな価値を生み出していくということではないだろうか。                (猩々)

勝手に噛み砕くよりも、そのままが一番適切なので、ほとんど引用文になってしまいました。
昨今「格差社会」というテーマがあちこちで取り上げら、話題にも上ったりしますが、目の前の現象だけ捉えて、発言されると、似て非なる分析、と思うことがしばしばでした。今日であったこのコラムの分析が的を得ていると、そう思いましたので、この文章をお借りいたしました。
ここまで、読んでくださったとしたら、ありがとうございます。
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やりきれない事件がおきました。

2006-06-23 08:11:17 | 社会問題
奈良の放火、母子3名死亡事件。
長男が身柄確保されたと今朝の新聞で。
父親、親族から、個人的な事柄なので、マスコミ取材は遠慮して欲しいと声明が出されたとか。
私が、ここで話題にするものをはばかられるのですが、ぼんやりと伝わっている事柄から、少し、そして一度だけ書きます。

長男は奈良県でも有名な中高一貫の私立進学校の高校1年だったにとのこと。
高校1年に差し掛かって、自分の背中の重圧に耐え切れなくなっていてのでしょうか。

我が家は、どのこも公立学校だったので、私立の雰囲気は知らないのですが、高校の入学式の時の、先生の話が耳に残っています。

お母様がたへ、言っておきたいことがあります。
本日入学してきた子供達は、中学ではみんな優等生だったでしょう。クラスで1番、学年で何番という、素晴らしい成績の子供達ばかりです。
だけれど、この学校ではそんな子供達が、今までとったこともない順位の成績になるのです。3桁の順位にもなるのです。
それは、本人にとってはとてもショックなことです。
お母様がたは、自分の子供に「勉強をしなさい」と言う必要がありません。言わなくても勉強をします。
だけれど、思うように行かなくて落ち込んでいるとき、その時は、心をかけてやってください。心を病むことがないように。
お母様がたは、弁当を持たせることと、朝晩「行ってらっしゃい」「おかえり」と声をかけてやってください。

子育て中に出会った先生からのメッセージ。
先生はやっぱりプロですね。

そして、初めての試験結果、きっと今ごろの季節だったのでしょうね。
案の定、はかばかしくなかったような記憶が…。
勉強したのだけれどな、と本人。
担任の先生曰く。
授業で教えるレベルの問題はテストに出ないのです。そのレベルではみんな満点になってしまうから、もっと難度の高いものを出さないと…。
中学からずっと、塾に行ったこともないから、本人は授業で教わったことをマスターするのが勉強だと理解。
でも、その考えは、甘かったのです。
はじめての経験。ズシンときたでしょうね。
本人はすっかり忘れているだろうけれど、懐かしい思い出です。

どこかの誰かが、よく似た体験をしているかも知れません。
ひとり一人同じじゃないけれど、でも自分だけじゃないのだと、そうおもってほしいものです。

先日、国家予算削減で、公立学校の教師の給料を減額するとありました。
あぁ、方向間違っているようにおもいます。
教師は人を育てる人です。子供達は多くの出会いを持つのです。
そんなところ、節約するの!です。
既に公立学校の教育の質に期待していないのでしょうか。
力のある人に先生になって欲しいのに。
ますます敬遠されるのではないですか。


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こっちの話も書きます。** 自民党総裁小泉さん **

2006-06-21 21:49:47 | 社会問題
小泉首相は、自民党総裁。総裁の任期は9月までで、次期総裁に立候補しないと明言しているので、そこで小泉政権は終了。
国会閉会となり、新聞やテレビでは、誰が次の政権の主となるか、話題でもちきりです。
小泉さん終始支持率が高い首相です。

なぜか。

テレビのディベート番組で言っていたいくつかの理由の中で、
「小泉氏にはお金の匂いがしなかった」
につていは、同感であり、このことが高い支持率維持に貢献していると思います。
ワンフレーズの談話、言い切り型のコメントで、そっけないように感じだけれど、言葉を捜しながら、自分の言葉で語っているのがわかった。
失言の多かった森首相。
世界一の借金王だといいのけた小渕首相。
説明がとかく多かったけれど、1億円疑惑も不知で潜り抜けた橋本首相。
いずれも、調整型。

私たちは(私はと言うべきかな?)、政治は「なるようにしかならない」という諦め、政治は「別次元で執り行われているもの」という感じがしていたけれど、小泉さんに変って、改革も「本当にあり」と、期待が持てるような気がしました。
①国の負っている債務を打ち出し、小さな政府実現を旗印にした。⇒道路公団の分割民営化、国立大学などの独立行政法人への移行、郵政民営化、国家予算とは別枠の特別会計が存在することの明確化(ずさんな社会保険庁のあり方が浮き彫りに)。
②護送船団方式をやめた。⇒銀行の不良債権に大鉈。保険会社の不正にもメス。
③癒着政治からの脱却。⇒天下りの指弾。競売談合にもメス。
勿論、これらが100%満足な達成を成し遂げたわけではないし、道半ばの問題もあります。
いずれも強いリーダーシップがないと、問題として掘り起こすこともできなかったのではないかと思うのです。
小泉さん以前は、景気がよくなると税収アップするから、借金は気にしなくてもいい、という流れもあったわけです。
収支バランスを把握することがなくて、財政健全化はありえません。景気回復頼みでOKと、安直な話だけを国民にしていては、それは「知らしむべからず、寄らしむべし」の政治です。
小泉さん以前の内閣は、自民党の各派閥から、閣僚候補者の名簿が提出され、各勢力に応じて、大臣人事が割り振られていたとのこと。
これが、従来の内閣だったのです。
官僚の文章を読むだけの答弁になっても仕方がありません。
議員になって派閥に所属し、順番を待って、「末は博士か大臣か」だったのですから。

小泉さんは、自分の政策を実現させるための人事を自分で考え、抜擢した。当然のことだけれど、初めてのことだったと。ディベートのテレビ番組で言っていました。

さて、次期総理はどうなさるのか。
上記①、②、③について、積み残しもまだまだあります。継続的スタンスであって欲しいな、とこれは街中の思い。

ここまで書くと、小泉さん賛歌のようですが、クレームも持ち続けてはいました。

(1)自衛隊のイラク派遣
  イラクからは撤退が決まったことは、幸いです。でも、国連の意思ではなく、アメリカに追随、これは残念でした。
(2)靖国神社参拝
  小泉さん個人の内心のために、外交的マイナスは大きい。首相は国の代表だということを心してほしかったのに。

最初に戻って、一見些細なことに思えるけれど、「お金の匂いがしない」「派閥にとらわれない」このことは、是非、次の方にも引き継いでもらいたいものです。


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教えてくれるもの。 ** 福井日銀総裁の選択 **

2006-06-21 13:13:35 | 社会問題
もう、終わりにしようと思ったのに、もう一度。
日銀の福井総裁の話です。
約束どおり20日に村上ファンドへの拠出金について、詳細な報告書の提出と記者会見があったそうです。
ざっと、見聞きしたところによると
・村上ファンドに拠出したお金及び運用益全額を、慈善団体に寄付すること。
・自分の報酬の30%を6ヶ月間、減額すること。
それらの、ペナルティを自分に課して、
「反省すべきは反省し、批判は率直に受け止めて職責を全うする」と改めて強い意欲を示した、と新聞は伝えています。

法律違反はなくても、高い倫理観が要求される立場なのに、それを損なった…云々の、批判は、なくなることはないでしょう。
非難があることは承知して、だから、自分の失点を隠すのではなく、しっかり捉え、次にできる方策を検討する。
職を辞することは容易だけれど、いまこの職を続けたいという決心があることを、自分自身に確認し、それを理解してもらうための、信頼を少しでも繋いでもらえるための対策を提示なさった。
そう思いました。

福井さんの選択、スッキリしているね。

それは、彼が、今している仕事に誇りを持っているからだよ。

福井さんの対応に、世論はどう答えるかはわかりません。

だけれど、自分が判断に不適切な部分があったと気付いた時点で、取りうる精一杯の対処をして、次に進もうとする。
今までのいきさつから、昨日の選択までをたどり、彼の方法に納得したりもしました。
突然の難局に出くわした時のスタンス。孤立してもきちんと判断すること、端でみている以上に心労があるでしょうが、教えてくれているものがあるように思いました。

世論がどう判断し、どういう展開になるか判らない。しかし、昨日、彼が、私たちに送ったメッセージは、職責を全うしたいという姿勢でした。
彼が投げかけたボールを世論がどう返すかわかりません。その時はまたその時、福井氏は考えられるでのしょう。

民主党は辞任を要求するようです。
民主党議員にも村上ファンドにつながる話題もあるようです。
そちらの議員を無問題にして、福井氏の辞任、あばよくば、そんな福井氏を任命した小泉政権非難の材料にするように見受けられます。
身内の議員と、攻撃対象で、別の物差しを使う(基準を変える)。
政党間の非難のための非難。
あぁ、このままでは、政権を担える政党への道は遠のくばかりです。
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今、このときに思う。

2006-06-20 07:35:49 | 社会問題
ワールドカップの真っ最中、門外漢でもサッカーの話が耳に入り、目にとまります。
日本代表のサポーターたちが大勢ドイツに押しかけているとか。
テレビに映し出される映像では、どのチームも選手と同じユニホームを着て、スタンドは青一色、赤一色、黄色一色、それから赤白の市松模様もありましたね。
国旗を顔や身体にペインティングしているサポーターが目に付くのも、サッカーではよくあること。
そう、「日の丸を顔に」というのも、もう見慣れました。
元気に「サッカー日本代表を応援しているんだぞ」を表現する手段として、日の丸を身体にペインティング。
ドイツもフランスもどこの国でもやっているし…。
それで良いのではないですか。
卒業式シーズンになると、是か非かでいつも話題になる「日の丸」。
世界中の人たちと、サッカーを介して、「日の丸」を身体にペイントして応援している元気者の国、日本、素直に日の丸も溶け込んでいます。

半紙の真ん中におわんを使って○を書き、赤く塗ったら出来上がる日の丸。
日本の旗は簡単だけれど、難しい旗の国はどうするのだろうと思ったことがあります。
ドイツ、フランス、クロアチアは容易いけれど、ブラジルって難しくなかったですか?
イェ、旗をペイントするとしたらの話です。

戦の時に使われた旗「日の丸」から長いときをへて、自分の国を応援するための日の丸、
それで良いのだと思います。
大勢が青いユニホームの自分の国の選手を応援しています。
しっかりと愛国心もあるではないですか。

オリンピックだと聞くこともない国も結構強かったりして裾野が広いのですね。門外漢ながら、だからワールドカップが世界中を熱中させるのだと思います。

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梅雨の晴れ間

2006-06-19 14:39:28 | その他
5月に雨降りが多かったこともあり、今年はいつのまにか梅雨入り。
そして、雨空を恨むように眺めることなく、はや下旬になろうとしています。
連日の満杯の洗濯物から解放され、2人家族の余裕でしょうか(笑い)。

ビル街を自転車で行くことが多いのですが、赤信号は、もうしっかりと街路樹やビルの日陰で待機です。
ビル風が冷たくて、陽だまりをぬくいと思っていたのに。
コンクリートの熱気に悩む季節が直ぐそこです。

こんな風にして、季節は巡り、どの季節も覚えがしっかり染み付いているから、歳は重ねたものだと思います。

あぁ、この季節、山吹がきれいです。
街中の自転車の通り道にあるのです。
統廃合して、銀行が去った高層ビルの周りにグルッと。
雨の季節が似合う花ですね。
本来、山道に見かけるはずなのに、すっかり手入れされて都会の花になっていますが、葉っぱの分量が多いところが、野趣の花、山吹です。
梅雨の晴れ間、今日は日ざしが強いのですが、その一角が涼しげでした。

 ―― 七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき ――
                              (太田道灌)
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2007年問題。こんな話

2006-06-18 09:40:53 | 社会問題
2007年問題。

離婚の際に夫の年金が妻にも分割となる話。

30年以上も夫婦で暮らしてきたのに、専業主婦が離婚したら、年金は働いていた夫のもの。妻は国民年金だけ。
こんな不公平を是正しようとして、2007年から、夫の年金分割が認められるようになります。

わたしの周りにも、そのときを待っている人がいないではありません。
法律相談でも、熟年者の離婚相談では、このことは伝えるそうです。

この解決方法は、かつてより前進した。
―― のかも知れません。

でも、すっきりしないのです。
便法のように思えるのです。

当事者にとっては、今後の生活がかかっているから、まさしく死活問題ですけれど、既に50歳を越えた人たちに、今からどうとはいえないけれど…。

彼女達は言います。
自分の役割として、子育てと家事をしっかりしてきたのに、夫は脱サラで収入が不安定になって…。
一生懸命、夫の親にも気を遣い、妻や母、嫁としてやってきたのに…、自分のやってきたことは評価されない、なんだったの…と。

どれもこれも、彼女達の本音なのでしょう。
その本音は、突き詰めていいものか、いけないものか、戸惑うところがあります。
女性には「自分の生活を保障してくれる場」として、結婚を捉えているところがあります。
長く受け継がれた「暗黙の了解」。
それが、大黒柱に自信とやりがいを与え、情緒的にも、経済効率もいいのでしょう。
でも、ひとつ狂うと、ひとりとひとりになり、相手に配慮する余裕がなくなる。
彼女達はドライになり、30年間が「?」になってしまう。

結婚しても、自分で収入を得続ける女性が増えていることは、これらの先輩女性達が他山の石になっているのではないでしょうか。

精一杯、生きようとすることは同じでも、収入の道が途絶えてしまうと、相手の配慮の加減が気になってしまう。
気になるということは、相手を拘束すること。
家事労働で協力しているようでいて、それは拘束していることにつながらないでしょうか。
正負・白黒・100対0、そんなはっきり正誤をつけられる問題ではないけれど、この不安定要素を抱えているから、若い女性達の結婚が晩婚化し、少子化傾向が続くのだと、ぼんやりと、そんなことを思ったりします。

「自立して生きなさい」なんて、学校では教えてくれても、実際に女性が自立して暮らしていこうとしたら、花まる印の理解ある伴侶に恵まれない限り、何かを犠牲にしなくては実現できないのです。

ただ、もぐらたたきのように当面の問題解決ばかりでは、少子化問題解決なならないでしょうね。
若い世代が、2007年問題で熟年離婚する親達を見れば見るほど。

ひとつ思い出しました。
母から聞いた話です。
高校3年の進路指導のときに、私の担任の先生からこう説得されたそうです。
「仮に、旦那さんがなくなったらどうするの、そんなときでも働いていけるように、大学に行っておかないと…」
私は年若い未熟者だったけれど、ところどころで何人もの先生の助言に出会っていたのだと、そう思います。









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「B型肝炎 国の責任確定」のニュース

2006-06-17 11:32:03 | 社会問題
16日最高裁判決があり、5人の原告に550万円の賠償金を支払えとの判決が出たとのこと。

健康診断とは無縁に、健康に生活してきました。
そのときは、確か、早期発見・早期治療は何よりの健康の元、と促されて、町の人間ドックを申し込んだのが2年前。
この年になると、結果を聞くのがためらわれ(どっか、論理矛盾です。笑い)、旅行から帰って、おもむろに聞きに行きました。
あれこれ、説明を受けたあと、
「B型肝炎ウィルス陽性です」と、告げられました。
「えっ!なんで…」
「輸血を受けるような病気もしたことがないし、親兄弟がB型肝炎だと聞いたこともないです」
「入院は出産のときだけ。正常分娩です」
と、答え続けて、
「子供の頃の、予防注射の際に感染した可能性がありますね」
「えっ!そんな。学校で予防接種したのは昭和30年代のこと。それから、私はずっと元気で、今まで自分がB型肝炎なんて…、思っても見なかったです」
「確定ではないけれど、可能性はありますね…」

大きい病気もしたことがないから、これはびっくり。
だけれど、お医者さんは、ちっとも驚かないし、次の処方箋の指示も何にもない。
いいのかな。いいのかな。で、今日まで。
そして、昨日の判決。

5人の原告の方は、B型肝炎発症して大変な方々らしい。
それで、550万円なのですね。
どうやら、「ウィルス陽性」であることと「B型肝炎発症」は違うらしい。
そして、100万人を越える予防注射によるB型肝炎ウィルス陽性者(わたしの同類)がいると報じていました。
ほんの一瞬、550万円!も、と思いました(笑い)。
これじゃあ国もたまったものではあません。
今はわたしは元気です。
もし、予防接種が原因で、将来肝炎関係の病気治療が必要になったときは、その治療費を補助して欲しいなと、それは思います。
肝癌にまでなる可能性は、比較的低いとのこと。
願わくば、肝炎にも、肝癌にもならずに、生涯を全うしたいとは思いますけれど。

2年前、検査結果を耳にして、わたしが思い巡らし、お医者さんに聞いた疑問のひとつ。
「採取した血液が、誰かほかの人のと取り違えってことはありませんか」
「絶対にないとは、いえませんが…」
(自分でも、なんて、しつこい疑問を発するのかなと思いながら、寝耳に水の話だったから、真剣でした)

去年、再度血液検査をして、やはり同じ結果でした。
だから、「取り違え説」はなくなりました。

そんな、わたしの聞いた、昨日のニュース。
10数年も裁判をやってこられた5人の方に、ご苦労様でした。道を開いてくださってありがとうございましたと、お伝えしたい案山子です。




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