餅搗きに関する季語
「餅つきを田舎時代(秩父)を回想する」
(画像はwebからお借りしました。
画像は、『他人の褌で相撲取る』ことお許しください)
餅搗(もちつき) 季語
【子季語】
鏡餅搗く/賃餅/引摺り餅/餅搗唄/餅の音
正月用の餅を搗くこと。昔は各家庭で餅を搗いたり、四~五軒が一緒になって餅を搗いたりした。現在では、餅屋に頼んだり、スーパーなどで売っている餅で間に合わせることが多い。
最近は、電気餅つき機 なるものが出てきて風情が無くなりました。
餅つき7つ道具
餅コメを蒸す
餅つきイラスト
石臼です。わが実家ではこのような石臼で、5~7臼搗きました。
親戚(嫁に出した家)にも分配しました。
お餅の「伸ばし板)」と麺棒(伸ばし棒)
伸ばし板の上で餅を丸く伸ばす!
伸ばした餅を莚の上に載せて乾かす。
この莚を居間の12畳に広げ搗きあがった餅を莚1枚に対し1臼を
拡げ乾燥しました。
1、餅搗き
もち米を蒸し、臼で搗いて作った餅。鏡餅、熨斗餅、切り餅などがある。
日が立つにつれ、ひびが入ったり、黴が生じたりする。正月や祝い事に欠かせない餅は、地域によって形や食べ方が違います。
わが故郷秩父では暮れの12/27日・28日が餅を搗く良き日でした。なぜなら、29日は「苦」が付くからと言って嫌われ、また31日は1夜搗きと言って特に嫌われた。餅つきの日は暗いうちから起きて、午前中くらいは掛かった。
電気製品が発達してからは、炭火の上に網を乗せて焼くようなことは
なく成りました。子供の頃は餅が膨らんでくるのをじっと待つ、部屋に
火鉢があったころは懐かしい思い出です。
2、餅を切る
餅つきをして1~2日するとちょうど切り頃になる。
28日に餅つきをして、30日に切るのが習わしでした。15cm×20cmの長方形に切った。親戚にお裾分けする餅も含まれているので5~7臼の餅つき、餅切りは大変でした。切り口にはカビが生えぬよう粉をまぶしました。
切った餅は箱に仕舞って置き正月一杯くらいは、囲炉裏で焼いて食べました。醤油を餅につけて焼くこともあり、醤油の香ばしい匂いが部屋いっぱい漂った。
3、雑煮は餅は無くてはならぬ
4、男正月、「女はお勝手に入るべからず!」
そしてわが故郷秩父地方は、「男正月」と言って、正月3日間は女性がお勝手に入ることを禁じた。男が元日の朝から、お雑煮を作り食べて後片付けをする”しきたり”が3日間が続きました。しかし我が家は母子家庭でしたから母がお勝手をしました。山の井戸から「若水」を汲んでくると母が待っていたとばかし、鍋に若水を入れて、雑煮を作り上げて家族で丸く成って食べました。今で思えば走馬灯のように頭をよぎり懐かしい思い出です。
新年の句を詠んでみました
▲ 雑煮喰う家族だんらん笑顔かな (縄)
▲ 句会日を書き込みにけり初暦 (縄)
▲ 若水や山の古井戸手桶汲む (縄)
▲ 若水や向こう三軒顔朝の顔 (縄)
▲ どんど焼き火伏の護り戸口掛け (縄)
句会が1/21(土)に備え、もう10句ばかし詠み、推敲の上初句会に備えたい。
会員はそれぞれ出身地が異なり、地方によって伝承行事も違うので、変わった
意見が出て初句会が盛るでありましょう。
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