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昨日の句会で間違った発言」

2020年11月22日 | 文学  かめの会・季語のある風景

        

 

助詞「ぬ」の使い方を、助詞「ず」と取り違えた。
記憶違いでした。

「ぬ」を打ち消し・・・と発言。

 

                 

お迎えの園児に枯葉舞い散りぬ (A・Y)
               ぬ・・・・・・舞い散らない  ✖ と発言。

 

「散りぬ」は古文調ですが、舞い散ってこない➡打ち消しですから他の助詞を使った方がよいのではないでしょうか!?
 実は打消しの「ず」と間違えて発言してしまった。

 

調べた結果

  まず、”ぬ”の前の動詞の接続を見ます。
→未然形だった場合、打消しの助動詞「ず」の連体形 →連用形だった場合、完了の助動詞「ぬ」の
終止形 さらに、完了の助動詞「ぬ」には、完了の意味と強意の意味があります。
ぬの下にべしがついていたらそのぬは強意であると覚えておけばまず間違いないでしょう。 

 

  基本は文意からとるのが間違いありませんが、下に付いている語が何活用接続か、
から見分けるという方法や、係助詞の有無で見分ける方法もありますよ。

【例1】 秋来ぬと目にはさやかに見えねども……(古今・藤原敏行)
     ・「ぬ」は、下に引用の格助詞「と」があるので、終止形(完了)。  
なので、「来」は連用形で読み「き-ぬ」となる。
「こ-ぬ」ではない)
     ・「ね」は、下に逆接の接続助詞「ども」があるので、已然形(打消)。 

 

例 文

〇 三河の国、八橋といふ所にいたり。(伊勢物語・九段)
 (三河の国の八橋という所に着いた。)
 
[終止]
〇 夜中うち過ぐるほどになむ、絶えはてたまひぬる。(源氏物語・桐壺)
 (夜中過ぎごろに、お亡くなりになってしまいました。)
 
「連体]

  帰って来て調べましたが、半分わかってあと半分は霧の中のような気がします。
打ち消しで、【散らない】という解釈はないようです。明らかにミスでした。

 

今月の秀句

兼題  「枯葉」
枯れた草木の葉、枝、茎についている葉と地上に落ちた葉の双方とも指す。

 〇 落ち葉踏む足裏にけふの日の温み (豊 川)

 

(評)  「足裏にけふの日の温み」の表現が、実に素直に表現
されていて読む人にそのまま受け取ることができる。
”日の温み”で、今日の日がポカポカ陽気であることもわかるし、
ホンワカした気持ちが詠み取れます。
私も1票を投じました。

 

    

                                                                         

コメ欄は閉めています。
お越しくださって有難うございます。   


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