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文芸春秋・3月号

2021年02月16日 | 総  未分類

「推し・燃ゆ」

第164回芥川賞受賞作

 

 

 

 

 

第164回・芥川受賞作 =宇佐見りん

 

文芸春秋を買い求めたのは理由は、この芥川賞「推し・燃え」&「さようなら、半藤一利さん」(後日掲載)を読んでみたかった。

なぜ!?読んでみたかったかと言えば、21歳・大学2年生と言う若き女性・宇佐見りんでしたから・・・・。

過去において芥川賞受賞・石原慎太郎23歳、  綿矢りさ19歳11月  金原ひとみ20歳5月 が受賞なされている。

 私自身、八十路にて如実に高年齢を感じ、若さに魅力を抱き是非読んでみたかった。

 

△ 「推し・燃ゆ」~私の選評


  書き出し冒頭部分が、「推しが燃えた。フアンを殴ったらしい。まだ詳細は何一つわかっていない。何一つわかっていないにもかかわらず、それは一晩で急速に炎上した。寝苦しかった。・・・・・・・・」

 最初の、3ページを3回読みなおしましたが「推し・燃えた」の最初の6文字が頭にこびりついて理解に苦しみました。

 受賞作ですから作品的に価値があり、受賞作に何も異論はありません。しかし3ページを読み直しましたが「推し」何回も何回も繰り返し使われていたのについて、頭にこびりついて作品を理解するに至らなかった。

 

△ 「推し・燃ゆ」作品に共感の是か非か

  芥川賞選評に9名の選評記事が載っていた。その中の一人に、『欠落を抱えた主人公がアイドルを徹底して、「推す」ことで自己を全面的に示し発見に至る物語。---最後「推し」が芸能界を去ってしまい、アイドルとしては死んだ彼の「骨」を主人公が拾うまでの物語は、定型的ともいえる。・・・が、一人の人間の生きた型とアイドルと言う現世とを内容に取り入れた作品。「推し」を言う語彙を限りなく使い前面に押し出した作品であった。芥川選考委員・Hさんは
、共感できないと結んでいた。

 私は、アイドルを追いかけて、辛うじて凌いでいる若い女性で、私などにとっては、性も異なり世代もとてつもなくかけ離れていて、正直共通点を有しているとは理解できなかった。自分の部屋に「推し」の「祭壇」を作り、これがその主人公の「背骨」になる。チョイト世代がかけ離れていて、作品のアイドル的の内容についてはHさんと同じように共感すべきものがなかった。

  選考委員のYさんの意見は、確かな文学体験に裏打ちされた文章は、和解書き手がごまかすと言うありがちな、誤魔化しはみじんも見出すことが出来なかったと、すばらしき出来栄えと賛辞を贈っていた。

 

■週間ベストセラー【単行本 文芸書ランキング】

1位 『推し、燃ゆ』宇佐見りん 河出書房新社
2位 『心淋し川』西條奈加 集英社
3位 『元彼の遺言状』新川帆立 宝島社

 

「推し・燃ゆ」や二十一歳賞の春  (縄)

 

 

 

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