6月兼題・カワセミ
「風景や鳥に想いを載せる~詠む」
自転車にて~・・水元公園野鳥観察舎へ行く。
筆者(縄文人)の俳句つくりの過程を纏めてみました。
A、言葉の思い、体験、想起する
俳句の作り方は、過去において最も簡単な頭に浮かんだ、作風を執って来た。
6月の兼題「翡翠」を頂くと、カワセミに関する写真、カワセミに関する資料、思い、体験、動画等を準備や言葉を拾い集めて、それから考え5・7・5にまとめる作風にしてみました。
つまり翡翠に関する内容や絵図を集める。言葉を収集する、つまり語彙の資料準備室なる考えを試してみました。つまり吟行のつもりで現場に赴いた。
B、絵や言葉の収集(新聞広告から抜粋)
降り注ぐ朝の光、今にも羽ばたこうとする仲睦ましき翡翠。
鈴木優利氏が描きあげた、『幸せの翡翠(あおいとり)』画像を眺める。
『幸福の翡翠』絹本肉筆・鈴木優莉作
何と安らぐ光景でしょう。緑豊かな森から葉柔らかな光がもれ樹々を照らし、水面に淡い緑のグラデイションエオ映し出す。湖上に垂れる枝には、羽を休める2羽の翡翠が、今にも青い翼を広げて、羽ばたこうとする瞬間をとらえたものです。静寂に包まれた、浅野湖畔を見ていると様々な喧騒を忘れてしまうようです。
「宝石」と讃えられるカワセミ、ち密に描き込まれた青い羽、ふんわりとした羽毛は本物そっくりです。夫婦円満を絵から解るように長い嘴を寄せ合う姿は、眺める者により一層な幸せをこみ上げさせます。森が育む清らかな空気やその奥行きまでもが透けて見えるようです。
C、荒削りの俳句を作る(その1)
青空にカワセミくるり枝止まる
カワセミの水面飛翔瑠璃光る
翡翠や池に特攻魚捕る
翡翠や愛の表現尾のタクト
紫陽花やあれこれそれと三千種
D、俳句は「現場を切り取る(詠む)」から始まると言う。
俳句は「現場を写生」~水元公園へ赴く
カメラを持って、水元自然公園野鳥観察舎へ
E、カワセミは素早い行動、肉眼で観察はとても無理
悪戦苦闘、やっと♂♀を発見・・~~
バカチョンカメラで撮りましたらカワセミの姿が映っていました。
鳥撮りは、望遠レンズ付きカメラでなくては無理の無理・・・・・解りました。
F、現場から帰り来て5・7・5を詠む(その2)
カワセミや枝から池に急降下
水元の「カワセミの里」来鳴くけり
カワセミや飛び残してや小枝かな
カワセミを四角窓から眺めけり
やっぱりナ翡翠撮りは大カメラ
カワセミを待つ撮る待つで半日過ぎ
水潜るカワセミ撮るは至難わざ
翡翠はバカチョンカメラ無理よ無理
G、推敲、添削
上の句は、詠んだそのままです、推敲添削を加えて句会に備えます。
説明的な俳句が殆どです、推敲を重ねます。
H、句会にてワイワイガヤガヤ
4句を出句.します。
「まとめ」・俳句を詠むとは、作るとは??~~!
俳句は5・7・5の17文字の作文で、最も短い文学です。
水元公園に赴き野鳥観察舎で、カワセミのツガイを見ることが出来ました。
これ等を俳句として纏めます。ある一部分、ある場面を切り写生ふうに詠み、その先にあるカワセミを想像力を働かせ詠み取るように出来れば(想いをはせる様に・・・)良い句だと教えられてきました。
風景や物に想いを載せる、カワセミが枝に止まっている状態を詠むのでなく、その先の飛び去る先の想いに心を明かす、そして品位をもたせ言い換えてイメージを持たせることが大切だと言われます。それに物に気持ちを託す場合は、品位と共感できるように語彙を綴ることです。
その上に最も大切な、俳句の季語・季節を上手に織り込むのですからですから字数に制限が難しい作文(文学)です。
季語は、季節感、想像力、象徴力の特性を持っていると言われます。
(水元公園を長くUPしましたが、「カワセミを詠む」が、目的で足を運びました)
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