詩人の妻であるスオミが行方不明になり、詩人の家に集まる事になるスオミの元夫たち。
スオミがそれぞれの夫の前で見せていた顔は全く違っている事が分かってくるものの、4人の元夫と現在の夫の「自分の妻だったスオミはこんな女性だった報告会」は収束せず。
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5人の夫のキャラクター設定が混乱する事はないが、予想外の爆発はなく、全員なんだかわかりやすい勘違いをしているなと思う。スオミに会う事なく捜査を手伝う瀬戸康史演じる刑事が一番元気でエネルギッシュだった。他の5人は、何だか訳の分からないスオミにそれぞれ英気を吸い取られてしまったのでは・・・・と思ったりする。
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三谷幸喜作品故、『これが舞台だったら、最後までスオミが姿を現す事なく、結局スオミって一体何者?』と思って観客が劇場を後にしたかもしれない。と想像したりするが、映画では長澤まさみが八面六臂の活躍で5パターンのスオミを見る事が出来る。夫たちの各種勘違いにクスっと笑いは出るが、しかし大爆笑とまでは行かないのだ。(大爆笑でなくてもいいのかもしれないが、私はもう少し笑いたかった)
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結局最後の『ヘルシンキ ヘルシンキ ヘルシンキ ヘルシンキ ヘルシンキー』に全部持っていかれた感あり。
〈大ヒット〉ヘルシンキ編 映画『スオミの話をしよう』15秒映像