暴力団がらみの事件の捜査中に、10年前自分が取り調べた男と再会する刑事。
事件を捜査するうちに、10年前、自分が取り調べをしたその男とも対峙することになる刑事。
10年前の出来事。家を出て行った妻。暴力団撲滅に執着する同僚。謎が次々と投げかけられるのだが、ストーリー展開に交通整理の必要がない。
説明描写よりも、セリフ運びでストーリーが進んでいくので、非常に読みやすいのだ。
しかしそんなことよりもびっくりしたのは、警察小説なのに、恋愛小説としても成立していることだ。
もちろん警察物にも恋愛の件はあるものも多いが、それはあくまでもストーリー展開の中での出来事。
この本はこれだけ暗い題材を扱いながらも、恋愛小説として読み進めてもなんの不足もないストーリー展開なのだ。
同僚が「かなり暗く重い。そしてなかなか終わらない。でも多分好きだと思います。」と言いながら貸してくれた本。
確かに暗く重い話ではあるが、読み終わった後に残るのは、暗く重い思いではない。
明るい未来ではなくとも、そこにあるのは暗い思い未来ではないのだ。
それが成立するのがなんとも不思議な感じである。
****
各種書評を読むと、BLという文字があちこちで目に付く。
警察を舞台にしたBLという特異な設定でありながら、秀作ということで有名な本らしい。
同僚は「古本屋で購入したのですが、値崩れしていませんでした。」と言っていた。
人気の小説らしい。
事件を捜査するうちに、10年前、自分が取り調べをしたその男とも対峙することになる刑事。
10年前の出来事。家を出て行った妻。暴力団撲滅に執着する同僚。謎が次々と投げかけられるのだが、ストーリー展開に交通整理の必要がない。
説明描写よりも、セリフ運びでストーリーが進んでいくので、非常に読みやすいのだ。
しかしそんなことよりもびっくりしたのは、警察小説なのに、恋愛小説としても成立していることだ。
もちろん警察物にも恋愛の件はあるものも多いが、それはあくまでもストーリー展開の中での出来事。
この本はこれだけ暗い題材を扱いながらも、恋愛小説として読み進めてもなんの不足もないストーリー展開なのだ。
同僚が「かなり暗く重い。そしてなかなか終わらない。でも多分好きだと思います。」と言いながら貸してくれた本。
確かに暗く重い話ではあるが、読み終わった後に残るのは、暗く重い思いではない。
明るい未来ではなくとも、そこにあるのは暗い思い未来ではないのだ。
それが成立するのがなんとも不思議な感じである。
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各種書評を読むと、BLという文字があちこちで目に付く。
警察を舞台にしたBLという特異な設定でありながら、秀作ということで有名な本らしい。
同僚は「古本屋で購入したのですが、値崩れしていませんでした。」と言っていた。
人気の小説らしい。
聖なる黒夜〈上〉 (角川文庫) | |
クリエーター情報なし | |
角川書店 |