私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

韓国人が暴く黒韓史

2015-03-29 19:39:09 | たまに読んだ本
正統性という概念から韓国を語っている点が私には新鮮だった。

私はただただドロドロした韓国ドラマを趣味で見ているだけだが、結構たくさん見ているせいだろうか。
言葉には出来ないがなんとなく考え方の癖というものがあるのだなと思うようになった。その薄ら見えてきた考え方の癖が、この正統性から見てみると「なるほど」と合点がいく点がたくさんあった。

復讐がテーマになったドラマで台風の目になる人は「自分から見て正しいものだけを受け入れるということに固執する人」だ。
どんな出来事があってもそれに固執するため、復讐が終わることがない。
そんな人を救い、意味のない復讐劇を辞めさせたいとほかの登場人物がいろいろ手を尽くしても、固執する人を救うことが出来ず、最後は破滅して終わるケースも多い。(もちろん、めでたしめでたしというケースもあるが。。。。大体は、救いようのない結末になる場合が多い)
ドラマ好きの非常にレベルの低い考察で恥ずかしいが、本の内容を自分レベルに落としていろいろ考えてみた。
今度は正統性について考えながら、歴史ドラマを見てみたい。

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正しさばかり追求することは非常に余裕がなく、自分で自分の首を絞める行為だと思う。
一つの答えしかない社会は余裕がないし、想定外の出来事が起こると対処が出来ないものだ。自分の意にそぐわない者を亡き者にし、その痕跡を消すことは繰り返す歴史の経験を自分から放棄することだ。繰り返す歴史の中に解決のストックがあるはずなのにそれを全部捨ててしまい、自分が残したい物の中からだけ答えを探し出そうとする。余裕がないのは辛いことだ。



韓国人が暴く黒韓史 (扶桑社新書)
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扶桑社