大手製薬会社の仕事をする中国人の国際弁護士が突然巻き込まれる殺人事件。
逃げる彼を追う大阪府警も決して一枚岩ではない。妻が亡くなったことを引きずる刑事(演:福山雅治)をライバル視する同僚刑事との駆け引き。逃げ続ける弁護士に近づく同僚弁護士やアリバイを証明するの女性の話から、製薬会社の企みが段々と明かされていく。逃げ続ける弁護士は、自分の潔白を証明するために刑事と一緒に行動する道を選択。そしてそんな二人の前に現れるのは、身体能力の高い二人の女殺し屋。
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事件は大阪の街で起こる。登場人物は誰もが携帯を持ち、女殺し屋が仕事の指令をチェックするのに使用するのはノートパソコンだ。そんな現代の平成の話のはずなのに、画面全体を支配する昭和の時代感が半端ない。
アクション、セリフ回し・・・回転しながら行われる銃撃戦、寝室内での銃撃戦で舞い上がる羽枕の中の白い羽・・・なぜ今、この作品をこの時代にリメイクするのかという疑問に対する答えは、映画の中にはない。監督であるジョン・ウーが繰り出す各種の様式美は、2018年であることを一つも感じさせることなく、不思議な無国籍感が満載だ。
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