娘を殺された母が、犯人を探し出せない警察の態度に業を煮やして赤に黒字のシンプルな広告を道路に掲げる。
町民たちは、娘を殺された母の心情に理解を示しているのに、彼女は戦う被害者の母になる道を選ぶ。やり過ぎれば自分が加害者になるかもしれない危ない橋を渡ることもいとわないのは、自分の行動の正しさを信じて疑わないからだ。
ただ、自分の信念のために、行動を起こすことを厭わないのは他の町民も一緒だ。警察署長は家族に楽しい思い出だけを残す事を選び、若い警官は尊敬する署長の名誉を守るために簡単に実力行使に出る。
自分の信念を貫き通すことは格好いい事ばかりでなく、簡単に暴力の連鎖を生み出し、生み出された暴力によって話は思わぬ方向に進みだすのだが、それでも、立ち止まることを止めない強さはどこから来るのか・・・その強さはどこに行くのか。
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