ラジオを聴くのを忘れないように・・・・自分・・・・
8月9日 J-WAVE@J-WAVE SELECTION 22時より・・・
GENERATION TO GENERATION~STORIES OF OKINAWA~ 再放送(ギャラクシー賞ラジオ部門大賞)
日曜日の夜にラジオを聴く習慣がなかったので、うっかりしそうだったのだが、忘れることなく、ラジオを聴く事が出来た。
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昨年の沖縄慰霊の日に放送された、J-WAVEのナビゲーターであるジョン・カビラが自分の父である川平氏にインタビューした番組
GENERATION TO GENERATION~STORIES OF OKINAWA~が、一昨日の日曜日の夜に再放送された。
まず放送当時91歳だったという川平氏のハリのある声に驚く。
敗戦後、生まれ育った台湾から故郷の沖縄に戻り、そこで放送という仕事に就き、それがきっかけでアメリカに留学、更には留学先で妻となるアメリカ人女性と出会い、帰国後も放送業界に携わったという60数年に渡る放送人としての人生を、息子であるジョン・カビラが静かに話を聴くというシンプルな構成。
川平氏の母が口にしたという「国破れて山河も残らなかった・・・」という戦後の沖縄の惨状。
同じ放送人である息子ジョン・カビラを前に語る、「パブリック インタレスト」「ベネフィット、コンビニエンス」そして「ウェルフェア」であるべきという放送の原点の話。
そして普天間から辺野古への基地移転の話・・・・
敗戦後沖縄という地が歩んできた道と、放送というものの存在意義が静かな言葉で、しかし力強く語られていく。
毎日のようにラジオやテレビ番組に触れる機会があっても、テレビのバラエティ番組は別の番組の番宣のような状況だし、ドラマを見れば「続きは映画であるいは有料チャンネルへどうぞ」とそれ自体が壮大な宣伝のような番組な事に慣れてしまい、「世の中タダのものはないんだな・・・」と「放送も結局は営利目的」と思っていた私には、その話は正直びっくりするようなものだった。
沖縄時代、生バンドに映画館で演奏してもらい、それをラジオの生放送に乗せて流したという話をする川平氏と、生放送で生演奏が流れるということがほとんど無くなった今、週一回の生放送のエンディングを生演奏で終えるという企画をしているジョン・カビラ。
「因果ですね」という息子の言葉に「それは因果でなくて冥加ですね」と穏やかに言い直す川平氏。時折入る英単語の発音の良さと、同じように味わい深い日本語の数々・・・
素敵なラジオ番組だった。
普天間、辺野古問題は、ニュース番組で何度も話を聞いても良く分からなかったのだが「代替施設なら、滑走路を造るだけで済むはずなのに、もっと別の施設も作ろうとしている。海深がある場所に移転するということは大きな船がつけるということなんですよ。それはただ基地を移転するだけでなく、大きなプラスアルファがあるということ。沖縄の人はそれを肌で感じて分かっているから反対するんです。」という川平氏の言葉は、私のように知識のない者にも説得力のある話だった。
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インタビューの最中、自分の息子であるジョン・カビラに向かって「ジョンさん」と呼ぶ川平氏・・・素敵な親子関係が感じられる呼びかけだった。
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