以前ジェーン・フォンダが主演した@ジュリアを見、彼女が演じたリリアン・ヘルマンとダシール・ハメットに興味を持ち、リリアン・ヘルマンの書いた本を何冊か読んだことがある。
そのうちの1冊@眠れない時代は、彼女とパートナーであるダシール・ハメットが50年代に赤狩りの委員会に召還され、そしてダシール・ハメットが投獄される様子が生々しく書かれている本だった。
ハードボイルド作家であるダシール・ハメットには、なんらかの信念があったようだが、彼女は「そんなことは(「あの人は共産党」と知人の名前をあげ、自分が赤狩りの被害をうけるのを避けること)常識のある人間ならできない」と、とてもシンプルに証言を拒否するさまが克明に書かれていて、非常に格好いいと思ったのを覚えている。
この本を読んだ当時は、ダシール・ハメットとリリアン・ヘルマンの大人のパートナー関係に憧れ、そんな大人な態度の二人が、なぜ自由の国アメリカでこんな目にあったのか非常に不思議だった。
9.11の後は、アメリカが自由という名の下に様々な行動を取っているところをリアルタイムで見ているが、そんな今、マッカーシー上院議員らが先導した赤狩りに疑問を投げかけたエド・マローの映画を作ろうと思ったジョージ・クルーニーはとても大人だと思う。
酒場でかかるジャズ以外には必要以上のBGMもなく、白黒の画面には常に紫煙が立ち込めている。
さらに生放送中でのタバコを手放さないエド・マローの様子は視聴者へ媚びた感じがひとつもない。
今のニュース番組とはぜんぜん違う雰囲気に圧倒され、更にジョージ・クルーニー演じるフレッド・フレンドリーの態度にも男気を感じる。
政治的なことには興味はないが、権力を持った者の行動、判断は常に批判されるべきだと思う。それは権力を持った者の宿命だと思う。
一般の人々はそれだけの覚悟を持って、一定の人々に権力を預ける必要があると思うし、預けた後も常に監視する気持ちが必要だと思う。
権力とはそれだけ恐ろしいものだと思う。
そのうちの1冊@眠れない時代は、彼女とパートナーであるダシール・ハメットが50年代に赤狩りの委員会に召還され、そしてダシール・ハメットが投獄される様子が生々しく書かれている本だった。
ハードボイルド作家であるダシール・ハメットには、なんらかの信念があったようだが、彼女は「そんなことは(「あの人は共産党」と知人の名前をあげ、自分が赤狩りの被害をうけるのを避けること)常識のある人間ならできない」と、とてもシンプルに証言を拒否するさまが克明に書かれていて、非常に格好いいと思ったのを覚えている。
この本を読んだ当時は、ダシール・ハメットとリリアン・ヘルマンの大人のパートナー関係に憧れ、そんな大人な態度の二人が、なぜ自由の国アメリカでこんな目にあったのか非常に不思議だった。
9.11の後は、アメリカが自由という名の下に様々な行動を取っているところをリアルタイムで見ているが、そんな今、マッカーシー上院議員らが先導した赤狩りに疑問を投げかけたエド・マローの映画を作ろうと思ったジョージ・クルーニーはとても大人だと思う。
酒場でかかるジャズ以外には必要以上のBGMもなく、白黒の画面には常に紫煙が立ち込めている。
さらに生放送中でのタバコを手放さないエド・マローの様子は視聴者へ媚びた感じがひとつもない。
今のニュース番組とはぜんぜん違う雰囲気に圧倒され、更にジョージ・クルーニー演じるフレッド・フレンドリーの態度にも男気を感じる。
政治的なことには興味はないが、権力を持った者の行動、判断は常に批判されるべきだと思う。それは権力を持った者の宿命だと思う。
一般の人々はそれだけの覚悟を持って、一定の人々に権力を預ける必要があると思うし、預けた後も常に監視する気持ちが必要だと思う。
権力とはそれだけ恐ろしいものだと思う。
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