私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

寵愛

2006-05-12 20:44:49 | 韓国ドラマ・映画
登場人物は一組の男女。そして殆どの場面は全裸および全裸に近い状態。
でも色っぽい感じは皆無。白を基調にした画面がどこからみても無機質で一つの生活感をも感じさせないからだ。
(更に完璧な体型の二人に生活感などまるでない。他所の国の出来事である。)
公開当時はラブシーンを振付けたというのが話題になっていたが、実際にみてみると振り付けというほど大袈裟なものはなし。綺麗で自然な動きのように思えるが、でも本当の動きではなく、そう見えるように作られているというのは、この映画にとってはとても重要だと思う。

映画なのだから、すべて生々しくそのままを切り取る必要はないのだ。
自然に見え、綺麗に見え、観ている人がそれを楽しめればいいのだ。

他の男性が好きな女性は、「別の人をおもいながらこんなことをするなんて、娼婦になったみたい・・・」というのだが、そんなことを言われても、まだなお抱き続ける・・・男。(そんなものなのか?)
二人とも多くを語らず、そしてその後のラブシーンもどこまでも、綺麗。

ラストシーンを見ながら、渡辺淳一の@愛の流刑地を思い出す。
著者には全然違うと言われそうだが、結局は同じことを書きたかったのではないかと思ったりする。私は小説よりこちらの映画の方が何倍も面白かった。1年もかけて新聞小説を読むより、90分でさっくり終わる映画の方が何倍も潔いし、なんと言っても楽だ。


寵愛

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