ムドクは落ちてしまった力をウクが持つことになった気でカバーすることで以前の力を得る事を、ウクはムドクを師と仰ぐためにと、お互いを必要とする事になる。
テホ国(大湖国)というだけあって、パワーの源は水らしい。
解毒剤を服用する代わりに抑えていた気を使えるようにし、更に体調が戻るようにと10年分の気を注入されたウクだが、術を使うために必要な気は自分でコントロールすることが必要なのだ。他の4大名家の面々は幼い頃から鍛錬し、水をコントロールする気の力を少しずつ上げて来たのだが、ウクにとっては突然の事で気をコントロールするする力はない。
ムドク曰く「コントロールする力を持たなければ気に負けて命を落とすだけ・・・」と言う事で、自ら気に負けないように耐え、更には気をコントロールする方法をこっそりと学ばなければならないのだ。これにそれぞれの家ごとの呼吸法があるという事で、自分に注入された気をコントロールする術を学ばなければならなくなるウク。共通の秘密を持った二人は真剣だが、真剣であればあるほど周りから妙に見られるもの。更に呼吸法を盗もうとする相手がナクス時代に関わりのあったソ家の貴公子ユルであれば余計だ。
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ウクが王の息子であること、既に別の王の息子が後継者としていることを考えると、ウクの存在そのものが謀反になるのだ。歴史物では謀反というのは最大最悪のアクシデントだ。ウクの父からその話を聞いていた松林(ソンニム)の総帥パク・ジンはウクが松林(ソンニム)に入る事を禁止するも、逆に鞭で打たれた事で気の巡りが良くなるという全く別の方向に進むウクの進化。(分かっていて鞭で打ったんじゃないのか・・・なんだかパク・ジンの親心が何だか感じられるエピソードにも思えてくる)
しかし、ウクが気の力を持った事で、王一族と微妙な関係を保っていた4大名家のバランスが危ういものとなっていくのだ。セジャ(世子)がナクスの刀に興味を持った事とウクが力をコントロールできない事で起こった諍いが元でムドクの故郷に身を隠す事になるウク・・・・
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松林(ソンニム)の4大名家の若者たち・・・拗らせ男子とも思えるチン家のウク、明るいお調子者の雰囲気があるパク家のダング、冷静さを感じさせながらもどこかロマンチストの香り漂うソ家のユル、そして女系一家なのかチン家の娘であるチョヨン。。。4人の結びつきに何となく青春物語を感じて見るのも面白いかもしれない。