サウォルが5-8に憧れを抱いていたのは、難民である自分を助けてくれた過去があったからなのだが、憧れだけでは5-8には近づけない。難民故生きる術がほとんどない彼にとって宅配ドライバーになるのは唯一の夢。荒廃した世界故職業選択の自由などあるわけもないのだが、選べる職業が一つだけというのが何とも切ない。
そんな中、全ての経済的な営みを牛耳っているチョンミョングループのチョンミョン宅配がドライバーを選抜大会を開催する事になり、それにサウォルもエントリー。全面的に5-8がサポート出来るわけもなく、スポ根なみの練習が待っているのだが、とても宅配ドライバー選抜テストに向けての練習とは思えない肉体訓練。大体1名のドライバーを選ぶのに信じられない位の大がかりなイベントだ。グループ面接的なグルーブ格闘技に勝ち抜き、次は模擬ドライバーテストならぬサバイバルドライバーテストで生き残る必要があるのだ。言葉としての生き残りでなく、本当の生き残りなのが恐ろしい。大がかりにすることで、チョンミョングループの偉大さを印象付ける必要でもあるんだろう。
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5-8はリュ・ソクが中心になって進めている大移住計画を阻止すべく、なんとか工事の進捗状況を遅らせようとするもののチョンミョングループの警備も厳しくなかなか事は進まない。頭の中にチップを埋め込まれた5-7の最後の言葉「人体実験」がリュ・ソクが考えている恐ろしい計画の一環でもあるようなのだが、なんと彼の大規模移住計画に難を示しているは自らのグループのトップを譲ろうとしない父親だ。息子の技量を見極めての賢明な判断なのだが、息子のリュ・ソクは当然そんな親心に気づいている訳もない。
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エピソードは6話故、もう折り返し地点に来てしまった・・