夫と一緒に食堂を営むミスクは、アメリカのグレイプ社に勤務し、結婚も決まった娘ソンニュの自慢が止まらないのだが、そんな自慢の娘が会社も辞め、突然実家に戻って来る。
休む事なくトップギアで仕事をしてきたソンニュは、全てをリセットして戻って来たのだが、実家の隣には母の友人ヘスクの家があり、ヘスクにも建築家として事務所を共同経営している自慢の息子スンヒョがいるのだ。戻って来て静かに過ごすには、周りの人間関係が近く濃すぎる。
奨学金で留学し、留学後も海外の一流企業で勤務していたにも関わらず、突然の帰国に多くを語らないソンニュ。10年以上離れていても言いたい事を言い合えるスンヒョとの仲。建築家として賞を受賞し、順風満帆に思えるスンヒョも新しく立ち上げた事務所の運営に一抹の不安がある。
お互いの心配を感じ取りながらも、それを率直に言い合うには、親しくなりすぎていて恥ずかしい部分もあるんだあろうか?高校時代からのしばらくぶりの再会に、何だが微妙な感じも残るやり取りのあれこれ。
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ミスクにヘスクにチェスクにインスク。母親世代は、自分たちを@スク姉妹と命名し、始終行き来をしている様子。このグループの結束の強さと、娘と息子の自慢を盛大に言い合う押しの強さがいかにも韓国らしい。
オリジナルのタイトルは、「オンマチングアドゥル」(엄아친구 아들)
「母さんの友達の息子」という意味の「オンマチングアドゥル」は、能力、外見、性格、家柄、全てが完璧な男性の事を遠回しに言う言葉。韓国人の同僚からは「究極のパワーワードだ」と教えて貰った事がある。まさしくチョン・ヘインが演じるスンヒョそのものを表す言葉だ。日本語タイトルが「となりのMr.パーフェクト」となったのもある意味納得。