私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

ラスト・コード

2016-05-12 21:31:03 | たまに読んだ本
父を殺された女子中学生を警察署に送り届ける途中に何者かに襲われる刑事。
通常なら事件になるところを何故か上層部にもみ消されてしまう。まるで事件などなかったかのようにされたことで不信感を感じる刑事。

中学生なのに一人アメリカ留学中に父が殺され、更にその娘まで命を狙われるという、かなりアメリカ映画にありそうな筋立て。更にその少女もいかにもアメリカ映画に出てきそうな生意気な少女なのだ。
舞台がアメリカなら、これがB級アメリカ映画ならありそうな筋立てなのだが、舞台は日本だ。警察上層部が事件をもみ消そうとするなら、もう少し陰湿にバタバタといろいろやるんじゃないだろうか。ただただ黙って見守るだけなので、なんだか手抜きに思えるストーリになってしまっているのだ。

ただミステリーでは私立探偵と少女の組み合わせは、ゴールデンカップルと思えるような面白い本も多い。
(文庫本の解説にも@ディック・ロクティの「眠れる犬」が紹介されていたが・・・)
ただ、日本を舞台にするとどうもその組み合わせがカラッとしたものにならないようで、残念だ。

堂場作品の定番ともいえる他シリーズの登場人物が脇役で出演というスタイルも、今回はやや不発。このスタイルはやり過ぎると逆に嫌味になるものだ。

****
解説で取り上げられていたディック・ロクティの「眠れる犬」を何十年かぶりに読みたくなった。



ラスト・コード (中公文庫)
クリエーター情報なし
中央公論新社



眠れる犬 (扶桑社ミステリー)
ディック ロクティ
扶桑社


最新の画像もっと見る

コメントを投稿