パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

案外楽しめた「フラガール」

2006年11月03日 21時19分42秒 | Weblog
自分からなら、絶対行かなかっただろう映画
「フラガール」
同伴者の薦めもあって行ってみたのだが
案外よかった!

予定調和のように進んでいく様子は
(教養小説のように、サクセスストーリーのように)
なにやら難しいことを訴える映画や
暴力シーンや火薬の活躍するだけの映画より
ずっと受け入れられる
そして不覚にも熱くなるものがあった

話は、福島県の炭鉱が時代の波に押されて
多くの従業員をリストラしなければならないことになり
その打開策としてハワイアンリゾート施設をつくり
そこで地元の素人の人たちが
東京から流れてきた中途半端なダンスの先生に導かれ
フラダンスを習って大成功をおさめる
そして先生も人間的に成長していく
おおよそは、こんな内容なのだが
初回上映の1000円分は元を取った感じだ

人間というものは、どうのこうの言ったところで
理性より感情で、熱気で動くものだと
そして、時に感情の爆発は
冷静な対応よりもずっと効果的な
結果を導き出すものだと
今の自分の気分では、こんな風に感じてしまった

全く、みんながみんな感情を出し切っているのが
今の時代と比べて(抑えて抑えての今と比べて)
少し羨ましい気がする

ところで少し残念なのは
舞台となった昭和のあの時代は、
あんなに昔風ではない
自転車も、バスも、家も
場所による違いはあるにしても
もう少し新しくてもいいのじゃないかと
あの時代中学に入りたての自分は思ってしまった


コメント
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