パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

ヴィターリのシャコンヌ

2006年11月22日 21時41分03秒 | Weblog
シャコンヌといえば一般的にはバッハの
ヴァイオリンのための無伴奏パルティータ二短調での
一曲として知られているが
ヴィターリのシャコンヌもなかなか捨てがたい

バッハのそれが知性的というか構造的なのに対し
ヴィターリのそれは感情が濃くて
思わず引き込まれてしまう瞬間がある

自分が始めて聴いたのはNHKのFMで
その時は途中から聴いて、ひどく感動したのだが
なんと言う曲か知らずにいた
後の曲紹介でやっと曲名を知り
覚えているうちにCDショップに行って購入した

そのCDはオイストラフの演奏したもので
オイストラフも名前は有名だが
自分のライブラリーからは外れていて
聴いたこともなかったので
この曲とこの演奏家の体験は新鮮でよかった

感情が濃い、と感じられたのは
オイストラフの演奏のせいなのか
それとも曲自体がそうなのかは
実はよく分からないのだが
しばらくは本当に頻繁に聴いたものだ

ところでこの曲を聴くと不思議と思い出すことがある
というか、思い浮かぶ絵画がある

ボッティチェリの「若き(?)シモネッタの肖像」がそれで、
ボッティチェリのいつもの
よくあるパターンの顔が横顔であるのだが
何故だか朝の早い時間に
ボッティチェリが朝食の準備の音のする部屋で
夢中になって描いているシーンが
何度も聴くたびに浮かんでくるのだ

辻 邦夫ならこれを題材に
ひとつくらい物語が出来たかもしれない

しかし、いつか機会があったら
自分も何か物語を作ってみようかな
多分、DEKINAIと思うけれど、、、

コメント
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