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新城市の新庁舎、30億円という数字と東庁舎活用について

2015年11月04日 17時46分07秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

新城市の住民投票のその後の経過について、どのくらい関心があって
どのくらい進行状況を知っているか、2.3人に尋ねてみた
普通の市民の実態を知るために何らかの活動に関わっている人でなく
普通の人と判断した人を選んだつもりだ

その結果は、5月に住民投票が行われて結果が出たが
その後なしのつぶてでで何がどうなっているかわからない
こんな意見だった
住民投票を終えた後、見直しのための実務協議なるものが数回
公開のもとで行われたことも知らなかった
当然、その内容も知られていない
これは実務競技自体の傍聴者も選択肢1.2をそれぞれ薦めるメンバーが多く
完全にニュートラルな市民は決して多くなかったから
ある程度予想できた結果

普通の市民からすれば、市の広報誌「ほのか」にいろいろ進行状況が書かれていても
住民投票を求める会が「実務協議の報告会」を数か所で行っても
そんなことは知らなかったし、それぞれが報告の仕方・その量が少なかったのではないか
との発言もあった

それが、的を得た内容かどうかはともかく、現実はこんなものかと思う

さて先日取り上げた、本体工事30億円以下の、少し錯覚しやすい表現について
住民投票で争われた時の行政案の本体工事費は

なんと31億6千500万円となっている(一番上の欄)
新聞発表で見直し案の本体工事費は30億円以下という発言と比べると
30億円以下の度合いがどのくらいかわからないが、仮に
限りなく30億円に近い値を(心配して)予想すると、何の事はない
住民投票でNO!と結論された数字に限りなく近い

そして、総工事費は、今度はあまり採用されないとされた
環境配慮工事の6億900万円をひいても(どうも少しは採用する計画のようだが)
総工事費は43億は超えそうな気配

この数字は、住民投票で求められた数字ではないとの判断・解釈で
「住民投票を求める会」は先日の市長の記者発表は
抗議文を提出した

行政とか市長は、住民投票で問われたのは、市道東新町桜淵線の
変更の有り無し、東庁舎の有り無し、庁舎の配置で 金額のことではない
とよく発言するが、現実に市民が判断したのは、道路のことなどではないはず
道路がどうのこうの、詳しい内容を知らない市民はもっと直感的に
大幅に縮小するか、それとも立派なものを今建てるかの二者択一をした
もっと言えば、本来は住民投票の文言(選択肢)はそもそも
わかりやすい 文言でなされるべきで、求める会側は誰にでも分かる表現の
住民投票の選択肢を求めたが 、それは議会の不思議な対応のために出来なかった

それほど想像力を働かさなくても、住民投票で投票した方の意志は
できるだけ総工事費を下げてほしいということが予想できる
住民投票の条例案では、そのことは住民投票では問われていないと説明する
行政や市長は、それがあまりにも法令上のテクニカルな面 に終止しすぎて
市民感情を把握しているかは大いに疑問 だ

つまりは、庁舎の住民投票の問題は
突き詰めてみれば総工事費の額の多少が問題となっている
5階建てか3階建てか、9000平米か5000平米かは
結局は総工事費をどのようにするかということだ
そしてただ安うほうがいいだろうとする意見は、
大規模な組織・費用を使って進めた立派なものを今作っておこうとする
選択肢を住民投票では上回った

まずは何よりも総工事費を下げる努力、その方法を行政・市長は模索するべきだ

先日発表されたのは、本体工事費目標額の他に
職員の配置図がある

住民投票の結果は、東庁舎の活用 となっている
市・行政から提出された東庁舎の活用案は、3階の議会関連は従来通りだが
2階はなんと、ロッカーと会議室がメインとなっている
(他に監査室事務局があるが、これは数人のスペースらしい)

住民投票では東庁舎のフル活用を求めていて、そのフル活用案として
求める会側は上の表の(赤い丸)をつけた部分
教育委員会(教育総務課・学校教育課・生涯学習課・文化課・教育長室)を
を東庁舎に入れることを提案している
フル活用するとは、ロッカーや会議室のような活用の仕方を求めているのではない

市や行政は、実務協議で「職員の配置は、市側にお任せすると
求める会側も納得したのではないか」というかもしれない
しかし、求める会側がお任せするというのは、自分たちが提案していた
教育委員会(教育総務課・学校教育課・生涯学習課・文化課・教育長室)でなくても
その代わりに別の課をもってきても、それが合理的なら了解するということで
職員配置を全面的に白紙委任したわけではない
あくまでも、教育委員会(教育総務課・学校教育課・生涯学習課・文化課・教育長室)
の代わりを前提としている

新聞発表した本体工事費の30億円が、実際には前計画とさほど下がっていないこと
東庁舎の活用という内容が、会議室・ロッカーにとどまっている点は
行政は市民感情を本当に考慮して検討したのかと言えば、疑問を感じずにはいられない 

※新城市以外の方には、なかなか分かりにくい内容となっていますが
 興味がある方はカテゴリーの住民投票・市庁舎の部分をどうぞ


 

 

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