コロナが心配で聴くのを諦めた小菅優のピアノリサイタル
(16日 しらかわホール)
少しばかり悔しいので、プログラムと同じ曲のCDを引っ張り出した
プログラムは以下のようだった
セザール・フランク
プレリュード、コラールとフーガ
武満 徹
雨の樹 素描
クロード・ドビュッシー
前奏曲集第1巻から 「野を渡る風」「西風の見たもの」「沈める寺」
前奏曲集第2巻から 「霧」「花火」
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 op.13「悲愴」
フランツ・シューベルト
幻想曲 ハ長調 D760「さすらい人」
フランクのピアノ曲のCDはすぐ見つかったが
武満徹はあるはずなのだがどこかに隠れて探し出せない
ドビッシーは誰の演奏で聴こうと迷ったが、次のベートーヴェンを考えて
クラウディオ・アラウにした(アラウは豊かな音色で好き)
シューベルトもあるはずなのだが、これも見つからない
久しぶりに聴くフランク
だが以前も今回もあまり印象に残らない
ヴァイオリン・ソナタ、ピアノ五重奏曲は良いのに、、この曲はイマイチ
武満徹は独自の音色(武満トーン)
一発で彼の作品と分かる
でも彼のは覚えられない曲ばかりだ
ドビッシーは生で聴いたほうが圧倒的に良いだろう
家のオーディオもそれなりと思うが、生で聴いてこそあの響きの醍醐味を味わえる
このプログラムはどのようなコンセプトなのだろうか?
と頭に浮かんだが、フランクもドビッシーも最初の細かな音形、音色が似てるかも知れない
ベートーヴェンになると一気に聴きやすくなる
起承転結があるということが、こんなにも落ち着くものかと思える
ベートーヴェンは時間の前後関係と縦の構造の充実で、何かを考えていたり
何かを主張しているように思える
ベートーヴェンの悲愴の最終楽章で、不意に低い音で(中間くらいの高さの音)
フランクの曲のテーマに似たようなフレーズが耳に入った(気がした)
プログラムの統一感はこれか!
と一瞬思ったが、単なる思い込みかもしれない
シューベルトはバーンスタインは好きでなかったようだが、
自分も積極的に好きとは言えないので聴く回数は少ない
それにしても残念だった
仕方ないと納得しようしても、どこか後悔が残る