パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

聴き始めはK136のディヴェルティメントイ長調

2022年01月01日 11時36分55秒 | 音楽

仏壇に般若心経を唱えて、お雑煮を食べて、近所の神社にお参りして
年賀の客を迎えた後は今年最初の音楽との対面

毎年聴き始めの曲は慎重になるが、今年は大晦日の時点で決めていた
それがこれだ


この中からから、一般的にはディヴェルティメントイ長調と呼ばれるK136を聴いた
(この帯の中では第24番と書かれている)
若い時のモーツァルトらしく伸びやかでハツラツとして心がウキウキするよう曲だ
まさに正月にふさわしいと思う

ところで、今日はいつもと違って少し違ったところに注意して聴いた
なぜモーツァルトの曲は生き生きしているのか?
それは地味にリズムを刻むパートのおかげではないかと考えて
そのパートを念入りに聴いた
するとこれがなかなか面白い
その音だけならつまらない音形が、他の楽器と合わさるだけで一気に
生命力に富んだものになる
つまらない地味な音形もポール・マッカトニーの気の利いたベースの様に
過不足なくメロディアスに応援している
モーツァルトは聴き流しても楽しめるが、その気になって集中して聴いても
単なる繰り返しではない微妙な変化を感じられて面白い
と同時に、モーツァルトは怖い、、、とも感じてしまう

この曲を楽しんだ後は同じくモーツァルトの29番の交響曲イ長調K201
同時期に作曲された有名な少ト短調ではなくて、この方を選んだ
イ長調の明るい音色が今にふさわしいと思えたからだ

ということで、聴き始めの音楽
今年の選曲もまずまず良かった、、とホッと安心



コメント
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