パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

日本語は不自由?

2023年06月06日 12時03分45秒 | あれこれ考えること

22−23のサッカースペインリーグでの久保の活躍は目を見張るものだった
9得点、4アシスト、MOMが9回
大手メディアの選ぶスペインリーグのシーズンベストイレブンにも選ばれている
サッカーの好きなものからすれば、日本でもう少し騒がれてもいいと思うが
現実は大谷の活躍の報道の影に隠れている

そのことはインタビューで久保も口にしている
日本では野球が一番の人気スポーツで、サッカーももっと注目されてほしい!と

いろんな人がいるというものの、久保の評価が日本国内では否定的な人もいる
イングランド・プレミアリーグの三笘薫と比較して大したことはないというもので
ワールドカップのあの三笘の1ミリ以後、三笘はいろんな意味で話題になった
その勢いをそのまま受け継いで確かに数試合はスーパーなプレイを続けた

だが、その時も久保はそれなりに活躍していた
不思議なことに、ふたりとも頑張っているという見方をしない人が少なからずいるようで
三笘を応援する人は久保を否定しがちで、You Tubeのコメント欄にも
全否定のようなものが見られた

日本の国内のメディアの三笘のブーム乗らず、久保も良いと言い切るのは
大勢の中で違う意見を口にすることの難しさを示しているかもしれない

久保の地元ラジオ局のインタビュー動画で興味深いもの見た
それはインタビュアーが、スペイン語と日本語で話す時の
内容の違いについて聞いた時のことだ

久保はスペイン語が何不自由なく話すことができる
子どもの時からスペインにいて、バルサのジュニアチームに入っていたからで
聞かれたこと対して、とても早口で、しばしば笑いもとるほどの対応力を示し
現地でも面白いやつ、、との印象は持たれているようだ

その久保は、日本語で答える時とスペイン語で答える時の違いを
スペイン語の時は自由に好き勝手に話すことができるが
日本語の場合は(日本人記者の場合は)少し考えてフォーマルな言い方を
しなければならないと口にしている

思ったことを口にすると、それを良しとしない雰囲気が
日本にはあるということだろう
それは確かにそうかも知れない、、と感じてしまうのは思い込みすぎだろうか

日本語と外国語の感覚はだいぶ違う
大谷のホームランを解説するアメリカ人の言葉は
日本では絶対使わない大げさなもので
我々からすると少し恥ずかしいとさえ思えるものだ

でもそれは言葉の違いだけではなく、そこにある空気・環境の為せる技と思われる
つまり日本は大げさな表現はしないとか
自信をもって断定するような発言をしないのを良しとする
多くの人の共通認識があるのではないか、、

長い間、海外にいた久保はそのことを肌で感じているのではないだろうか

いろいろ気を使うことの多い日本の社会
日本のインタビューのほうが思っていることをストレートに話せない
というのは、少し考えてみる必要があるかもしれない



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