ザイフリボク（采振木）の冬芽
＜バラ科ザイフリボク属＞
落葉小高木。
冬芽は細長い水滴形で赤くつやがあって美しい。
３大美芽のひとつ。
芽鱗の間から白毛がはみだす。
葉痕は三日月形～Ｖ字形で隆起する。
枝は細く、赤みを帯びる。
側枝は短枝化しやすい。
丘陵や山地の雑木林の林縁など、
明るい場所に生える。
下は花で白く密生する。
花弁は５個で長さ１～1,5センチの線形。
萼には綿毛が生え、萼片は反り返る。
果実は径６ミリほどの球形で粉白黒紫色。
園芸品のジューンベリーは、
この種なのでそっくりです。
クヌギの新芽
＜ブナ科コナラ属＞
山野に見られる落葉高木。
樹皮は灰黒色で、縦に不規則な裂け目がある。
普通は落葉するが、
なぜかこの木は葉が枯れたまま残っていた。
枝先に１～３個の芽がつく。
冬芽は栗褐色で細長く灰白色の毛がある。
三寒四温のこの頃、
冬芽は春を待っているようだ。
アブラチャン（油瀝青）の新芽
＜クスノキ科シロモジ属＞
各地の山野にはえる落葉低木または小高木。
樹皮は灰褐色で小さな皮目が多い。
葉は互生し、卵形または長卵形。
３～４月、
葉に先だって淡黄色の小さな花を咲かす。
雌雄異株
春には淡い黄色の花が見られる。
トサミズキ（土佐水木）の新芽
＜マンサク科トサミズキ属＞
春、葉に先だって淡黄色の穂状花序を垂らす。
落葉低木。
一年枝は太く、側芽は二列互生し、
枝はくねくねと曲がっている。
最外側は１枚の芽鱗が冬芽の大部分を包む。
花芽は卵形。
新しく出た淡い緑の葉はやわらかそうでとても綺麗だ。
ウグイスカグラの冬芽
＜スイカズラ科スイカズラ属＞
落葉低木。
新枝は赤く葉柄が残る。
冬芽は長さ２～４ミリ、芽鱗は１～２対。
二年枝は繊維状にはがれる。
春の芽出しが早い。
６月、液果は直径１センチほどの楕円形の赤い実をつけ、
甘く食べられる。
実は赤くぶら下がって可愛い。
ザイフリボク（采振り木）の冬芽
＜バラ科ザイフリボク属＞
別名（シデサクラ）
山地に生える落葉小低木。
４～５月、枝先に白い５弁の線形の花を咲かせる。
冬芽は細長く平たくて先がとがり、
赤色または紅紫色の美しいつやがある。
中から長く白毛が現れる。
タラノキの冬芽
＜ウコギ科タラノキ属＞
日当たりのよい山野にはえる落葉低木。
枝や葉に鋭い棘がある。
春の若芽は山菜として食べられる。
ボタン（牡丹）の冬芽
＜ボタン科ボタン属＞
ボタン科はボタン属一種の落葉低木だ。
この冬芽の中にあの大輪の花を隠しているなんて
慎ましい。
春を待っています。
オニグルミ（鬼胡桃）の冬芽
＜クルミ科クルミ属＞
一年枝は非常に太い。
頂芽は大きく、黄褐色の毛が密生している。
髄も太い。
落葉高木で樹皮は暗灰褐色で深く縦に裂ける。
川沿いに多くはえる。
アオギリの冬芽
＜アオギリ科アオギリ属＞
落葉高木。
樹皮は緑色。
頂芽は太く、半球形。
褐色でビロード状の毛が密生する。
葉痕は円形または楕円形で、
維管束痕は多く杔葉痕がある。
髄は太く黄白色。
