れんげの画像日記

移り変わる季節の庭の花々、お散歩途中で見つけた野の花、
里山での風景などを、日記風に綴って行けたらいいと思っています。

トチノキ(栃木・橡木)の冬芽

2021-02-05 07:54:08 | 冬芽

トチノキ(栃木・橡木)の冬芽
<トチノキ科トチノキ属>
トチノキの大きな冬芽は、解り易い。
だいたいが、冬芽が油つぽくてかてか光っているし、触るとべたつく。

丁芽は大きく、太くつやがあり樹脂を出して粘る。

 

丁芽の下に芽鱗痕も見える。
ハート形のものが葉痕で、その上にある丸い芽は側芽。


ブルーの円が葉痕、ピンクは側芽。



幹の樹皮は灰褐色で、老木になると割れ目ができる。

 

 橡(栃)では季語に橡(栃)咲く、橡(栃)団子、橡(栃)の花
 橡(栃)の実、栃拾い、栃餅など多くある。

   橡の実を握るや力湧くごとし   石田あき子

   楽しまぬ日々橡の実の裏表    有馬朗人

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アジサイ(紫陽花)の冬芽

2021-02-04 07:47:55 | 冬芽

アジサイ(紫陽花)の冬芽
<ユキノシタ科アジサイ属>
何と言っても、冬芽は貌に見えるから、面白いので、
細かい事は、ま、いいか・・になっています。
丁芽は裸芽で、幼い葉がむきだしです。
幼い葉の形が見える裸芽は2枚が向き合う。

なんたって、貌に見えて面白い。研ナオコに似てるかも♪



側芽の葉痕は大きく、維管束痕が明瞭で、
(仮面のように見えてます。)


これは、性格が悪い魔女のように見えます。

側芽だけれど太い芽鱗は2対になっていてハート形で突き出さず、
維管束痕は3個。


ドライフラワーになっています。

   俳句は勝手に冬日の季語で。
          冬日向(冬日向)、冬日影(冬日陰)とも使う。

   いく山のいただきにのみある冬日  長谷川蘇逝

   薄目して冬日の重さ愉しめり     高瀬哲夫

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クヌギ(椚、橡、櫟)の冬芽

2021-01-28 06:06:58 | 冬芽

クヌギ(椚、橡、櫟)の冬芽
<ブナ科コナラ属>
実を言えばいまだに、時々コナラとクヌギと間違える。
まぁ・・幹を見れば確かに違うのだけれど・
冬芽は苦手分野だ。でも、今は花が無い。冬芽を愉しもう。


樹皮は灰褐色で厚く、縦に不規則な裂け目がある。



冬芽は栗褐色で細長く灰白色の毛がある。
落葉高木。



葉は互生し、長さ7~15センチの長楕円形で、縁には針状の鋸歯がある。

冬芽は水滴形で冬芽(葉痕)は、らせん状につき5個で枝をひとまわりする。
頂芽の周囲に側芽が1~2個つく。

    くぬぎ(椚、橡、櫟)は,俳句の季語には無いので、
      枯木(かれき)、裸木(枯木立、枯木山)を使う事にします。

     葱買て枯木の中を帰りけり  与謝蕪村

     今日の日の空を支へて枯木立 星野立子

     枯木見ゆすべて不在として見ゆる 加藤郁乎

 

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カジイチゴ(構苺)の冬芽

2021-01-24 08:38:31 | 冬芽

カジイチゴ(構苺)の冬芽
<バラ科キイチゴ属>
幼い頃、、家の庭にもあり淡橙色のイチゴの実がなると

嬉しくてよく摘んで食べたものだ。
其の頃はキイチゴと呼んでいたが、

観察会に行って、これがカジイチゴ(構苺)だと教わった。

枝や冬芽は緑色~紅紫色を帯びる。
落葉低木。よく枝分かれし、はじめは刺があるがのちに無くなる。
横に並ぶ副芽を持つ。
托葉は葉柄基部につくので托葉痕はない。

もう枯葉になつているが、葉は掌状に3~7裂する。

4~5月、冬芽から伸びた枝の先に直径3~4センチの白い花を咲かす。

果実は直径2センチほどで淡黄色に熟し食べられる。

俳句では木苺(きいちご)
  木苺熟る(きいちごうる)春に使うときは木苺の花(きいちごのはな)

  木苺の種舌に旅はるかなり  千代田葛彦

 

 

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コクサギ(小臭木)の冬芽

2021-01-23 05:15:38 | 冬芽

コクサギ(小臭木)の冬芽
<ミカン科コクサギ属>
毎年、この時期になるとコクサギのまだ小さな冬芽を見に行く。
アツプで撮らないとこの赤紫色の芽鱗の縁の稲妻模様の白色がよく見えないのだが、

とてもお洒落だ。三大美芽のひとつで、あとの二つはザイフリボクの冬芽と、
赤いネジキの冬芽がある。


冬芽はやや長い水滴形。
芽鱗は多数つき、縁は白く、紅紫色が鮮やかで美しい。

側芽は片側に2個ずつ互生してつく。(コクサギ型葉序)
枝は灰色がかつた褐色。
雌雄異株で雌株には果実が残る。

コクサギの実(フツウは4個が多いがこれは3個だった)

下はザイフリボク(采振木)の冬芽




芽鱗の縁から長い白毛がはみ出し、小枝の皮目も赤く白点が入る。

下はネジキ(捩木)の冬芽


2枚の芽鱗に包まれ、冬芽も枝も赤く艶がある。
幹は縦に裂け、らせん状に捻じれる事からネジキ(捩木)。
(捩じれないものもある)

冬芽の俳句
他に冬芽(とうが)冬萌(ふゆもえ)、冬木の芽(ふゆきのめ)などと使う、

 冬木の芽今日より明日の重さかな 宮島恵子

 

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オオバベニガシワ(大葉紅槲)の冬芽

2021-01-14 08:20:03 | 冬芽

オオバベニガシワ(大葉紅槲)の冬芽
<トウダイグサ科オオバベニガシワ属>
オオバベニガシワの若葉の薄紅色が奇麗です。

今は冬芽も面白いですね。

こんな寒い時期でももう、紅色の線状の雌花が咲いています。
手前の方の蕾のようなものは、葉芽でしょうか?


冬芽の形も面白いですね。
何に見えるでしょうか。

2月中旬になれば、芽吹きが始まります。

左の雄花がはつきりしませんが、
下は2月の雄花が奇麗に咲いている画像です。

もう暫くしたら、雄花がこんな風に咲きます。

  冬芽の俳句

  冬萌(冬萌)などと使う。
  他に冬木の芽(ふゆきのめ)、冬芽(ふゆめ)、冬芽(とうが)などと使う。

   冬木の芽腕立て伏せを二三回  松本たかし

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ムラサキシキブ(紫式部)の冬芽

2020-02-13 07:08:59 | 冬芽

ムラサキシキブ(紫式部)の冬芽
<クマツヅラ科ムラサキシキブ属>

まだ、実が残っている冬芽は、解り易い。
ムラサキシキブの果実は枝の上側(空側)にでるが、
ヤブムラサキは下側(地面側)に出ます。


冬芽は裸芽で、2枚の葉が向き合う。
粉のような短毛が覆う。

果柄が残った枝は細い。
冬芽には柄がある。



葉痕は半円形~円形で小さい。
維管束痕は1個で突出する。
枝はほぼ無毛。
紫色の果実や果柄が残ることが多い。

丘陵や山地の林内や林縁に生える。

 

 

 

 

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ザイフリボク(采振木)の冬芽

2020-02-12 08:31:46 | 冬芽

ザイフリボク(采振木)の冬芽
<バラ科ザイフリボク属>
丘陵や山地の雑木林の縁の明るい場所に生える。


冬芽もだいぶ膨らんできて芽鱗の縁から長い白毛がはみ出している状態。
日本三大美芽の一つと言われています。(ネジキ・コクサギ・ザイフリボク)

本来の冬芽は細長い。
赤くつやがあり冬芽は美しい。



芽鱗の間から白毛が伸びます。



長い枝は皮目は多い。
葉痕は細く隆起する。

 

 

 

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アブラチャン(油瀝青)の冬芽

2020-02-11 05:44:52 | 冬芽

アブラチャン(油瀝青)の冬芽
<クスノキ科クロモジ属>

葉芽は長い水滴形で赤く、つやがある。

私はついつい花芽の丸い芽ばかり撮っていました。

つんつんしてる葉芽は細長い。
側芽は枝に密着しています。

花芽は葉芽の横につき、球形で柄がある。

枝は細く茶系の色をしていて無毛。

 

 

 

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ニワトコ(庭床または接骨木)の冬芽

2020-02-07 07:40:25 | 冬芽

ニワトコ(庭床または接骨木)の冬芽
<スイカズラ科ニワトコ属>
混芽(花芽)は大きく球形なのが特徴。
芽鱗6~8枚に包まれる。

花と葉になる部分が一緒に入つている。
芽鱗紫褐色で放射冷却を防ぐ効果がある。


葉芽は紡錘形で先端が尖る。
維管束痕は3個。
葉痕はハート形~腎形で大きい。

葉がもう開きだしている。

枝は太く、緑色~緑がかった褐色。

樹皮に厚いコルク層があり、縦にひび割れる。
皮目は大きく円形~楕円形。

髄はスポンジ状。
丘陵や山地の林の縁に生える。

 

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